
iMovieはMacやiPhoneで利用可能なAppleが提供している動画編集ツールです。
apple製品を購入した人は無料でダウンロードできるので使っている人も多いソフトですが、私は選びませんでした。その理由を三つあげます。
・・・といっても悪いソフトではありません。自分がやりたいことができるソフトか、目的によって使い分けましょう。
目次
iMovie とは
iMovieはMacやiPhoneで利用可能なAppleが提供している動画編集ツールです。動画を始めたばかりの人がやりたいことはすぐに実現できる編集ソフトです。グリーンバック合成もできる本格派。初心者が動画編集に親しむにはもってこいのツールです。
しかし使いやすい反面、機能がいくつか削られているため、本格的に使うには不便な面がいくつかあります。
テロップが自由に打てない
自由な位置にテキストを入れることができません。登場人物のしゃべりを文字に起こして表示がしたくてもできないのです。テロップのテンプレートは豊富にあるのですが「画面中央」「右下」など、あらかじめ決められた場所にしか配置できません。無理やり位置をずらしたりすることで対応する人もいますが、手間がかかります。テキストのフェードイン・フェードアウトも解除できません。
レイヤーが重ねられない
iMovieで使えるレイヤーは二層まで。文字スーパーもレイヤーにカウントされるのでカットつなぎしかできないことを意味します。
複雑なことやエフェクトができない
例えばiMovieは横動画の編集はできますが、縦に長い動画の編集はできません。
TikTokやInstagramなどに投稿するには、縦動画を横にして編集するしかないのです。
トランジションなどの効果はかなり用意されていますが、自由にエフェクトをかけようとしても線や丸、四角といった図形を自由に組み合わせたりアニメーションさせたりはできません。
つまり人と違ったオリジナルな映像が作りにくいのです。
iMovieは、機能的にもクセがあります。タイムライン(編集エリア)に最初に読み込んだファイルの解像度が、書き出しの最大解像度になることもその一つ。読み込む順番によっては4Kでの書き出しができない場合もあります。
ある程度編集に慣れた人が使うには制約が多すぎるというのが正直なソフトと言わざるを得ません。
これから動画編集を始めようとする人は、自分が将来やりたいことを考えた上で使い続けるソフトを選んだ方がいいと思います。
趣味で使うには良いソフト
無料である。わかりやすい。テンプレートが豊富。動画編集ソフトによくある複雑な設定がない分、動画に興味を持ったばかりの初心者にはやさしいところがこのソフトの長所です。
- 定位置にテキストを置ける(「タイトル」から選択)上中下と左右中央の組み合わせやその他デザイン含めたパターン
- フォント、文字サイズ、文字色を変更可能
- 動画、画像、テキスト、BGM,効果音,背景を入れられる
- BGMや効果音はデフォルトで少しデータが付いてくる
- 各々の開始アニメーション、終了アニメーションが選べる様々なアニメーションエフェクトを選択可能
- 音の編集は音量、速度、開始と終了のフェードのみ変更可能
- 2つの動画を同じ画面に出す動画を並べたり、重ねたり
- 動画を右端や左端に寄せる・拡大縮小(ちょっと気づきにくい)
- 手ぶれ補正
- 簡単な速度調整
- 簡単な色調整
- 簡単なフィルタ
- mp4のみ出力
- Youtubeに直アップロード可能
補助輪付きの自転車で走ることはできますが、実務で使うとなるとムリというイメージです。
まとめ
編集のスキルを身に着けたい人は、同じ無料ソフトでもDaVinci Resolve17のように、初心者から、プロの編集者が仕事で使うレベルまでカバーしているものもあるので検討してみてはいかがでしょうか。