モノラル音声で焦ったこと、ありませんか?
動画編集をしていて、ピンマイクで録音した音声を再生したら…
「あれ?右から音が出ない…故障かな?」
そんな経験、ありませんか?
実はこれ、よくある仕様なんです。とくにモノラルのラベリアマイク(ピンマイク)で録音した音声は、片チャンネル(たいてい左)にしか音が入っていません。
でもご安心ください。
DaVinci Resolve 20なら、モノラル音声を簡単にステレオに変換できます。
DaVinci Resolve 20で モノラル音声をステレオに変換する方法
なぜモノラル音声が片方からしか聞こえないのか?
モノラルとは「1つのチャンネルで録音された音声」のことです。
たとえば、ラベリアマイクで録音した音声は、左チャンネル(L)だけに録音されるケースが多く、右チャンネル(R)には音が入っていません。
そのため、そのまま動画に使うと 「左側からしか音が聞こえない不自然な音声」になってしまいます。
これを防ぐためには、モノラル音声をステレオ化する必要があります。
DaVinci Resolve 20でモノラル音声をステレオに変換する手順
① プロジェクトを開く
1. DaVinci Resolveを起動
2. 編集したいプロジェクトを開く
※新規プロジェクトの場合は「新規作成」から始めてください。
② モノラル音声ファイルをインポート
• メディアプールに音声ファイルをドラッグ&ドロップ
• タイムラインに配置します
③ トラックタイプをステレオに変更
1. タイムライン上の対象音声トラックを右クリック
2. 「トラックタイプを変更」→「ステレオ」を選択
これでモノラル→ステレオの準備が整いました。
④ Fairlightでパン(左右バランス)を調整
1. 上部メニューから「Fairlight」ページを開く
2. 該当する音声トラックの右側にある「ミキサー」を表示
【パンコントロールを調整する方法】
• ミキサー内の「PAN」と書かれた四角いグリッドをクリック
• 開いたウィンドウで左上の「パン」スイッチをオン(右にスライド)
• 「回転」というつまみを 0 → 45 に設定
これで、片側に寄っていた音声が左右均等に配置されます。
⑤ もうひとつの方法:スプレッドを最小にする
Fairlightのパンウィンドウには「スプレッド」という調整項目があります。これを使うと、より簡単にステレオ化できます。
手順:
1. ミキサー内の音声トラックのパンウィンドウを開く
2. 「スプレッド(Spread)」というつまみを最大 → 最小に回す
これにより、音声が左右中央に集まり、左右両方のスピーカーから音が再生されるようになります。
⑥ 最後にエクスポートする
ステレオ化が完了したら、プロジェクトをエクスポートしましょう。
• [Deliver]ページに移動
• 出力設定で音声のチャンネルがステレオになっていることを確認
• エクスポートを実行!
注意点
✅ ステレオ化で注意すべきポイント
• 音質が悪いモノラル音声は、ステレオにしても劇的な改善は見込めません。録音段階でできるだけクリアな音声を心がけましょう。
• ステレオ化の効果は再生環境(ヘッドホン・スマホ・スピーカーなど)によって異なります。複数のデバイスで確認するのがおすすめです。
まとめ
片側からしか音が出ない動画は、視聴者に「雑な作りだな…」という印象を与えてしまいがち。
でも、ほんのひと手間で劇的に改善できます。
動画の見た目も大切ですが、音声のクオリティこそ、動画の完成度を左右する要素の一つです。
ぜひ今回の方法を覚えて、あなたの動画をよりプロっぽく仕上げていってください!
項目 | 内容 |
---|---|
対応ソフト | DaVinci Resolve 20(無料でOK) |
作業時間 | 3〜5分 |
難易度 | ★☆☆☆☆(初心者でもOK) |
メリット | 片側だけの音声が両耳に!視聴体験UP |
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動画編集でよくある悩み事の一つにモノラル音声の編集があります。
モノラルのピンマイク(音声さんはラベリアマイクといいます)で収録した音声を編集しようとしたら右側のスピーカーから音が出なくて困ったことありませんか。
故障か、事故かと一瞬慌てますよね。
でもこれは仕様です。故障でもトラブルでもありません。
「両方のチャンネルから音を再生する」「モノラルの音源をステレオにする」のは簡単です。
動画編集をする際、音声のクオリティは視聴者の体験に大きな影響を与えます。モノラル音声をステレオ化することで、より臨場感のあるサウンドを実現しましょう!
モノラル音声をステレオにする 方法
まず、DaVinci Resolveを起動し、編集したいプロジェクトを開きます。まだプロジェクトを作成していない場合は、新規プロジェクトを作成しましょう。
編集したいモノラル音声ファイルをメディアプールにインポートし、タイムラインにドラッグ&ドロップします。
ミキサータブには、音源ごとにトラックが割り振られています。
タイムラインにドラッグ&ドロップした片側からしか音が聞こえない音声トラックを選択しタイムライン上の音声トラックが「モノラル」設定になっていることを確認してください。これがステレオ化する対象となります。
トラックの設定変更
- タイムライン上で対象の音声トラックを右クリックします。
- 表示されたメニューから「トラックタイプを変更」を選択します。
- 「ステレオ」を選びます。
これでトラックがステレオ形式に変わります。
パンニングの調整
音量を上げたり下げたりは[エディット]ページでもできますが、込み入った編集は[フェアライト]を使って行います。
- 「Fairlight」ページに移動します。
- 音声トラックの画面右のパンコントロールを操作して、左右のバランスを調節します。
ミキサーのパネルには、上から[入力][エフェクト][インサート][EQ][ダイナミクス]と並んでいますが、その下にある[PAN]と呼ばれる四角のグリッドが書かれた部分をクリックします。
すると[パン]の編集画面が開くので、左上にある[パン]のスイッチを右にずらしアクティブにします。
左側に並ぶツマミの上から三段目にある「回転」の数字を0から45の数字に手動で切り替えます。するとピンマイクのモノラル音声はすべてが左に割り振られます。
再生すると片チャンネルの音声が左右からきこえるようになりました。
上記のサイトによると正方形の一つの辺にひとまとめにされていた音源を45度傾けることで正方形の二辺に均等に割り振るのだそうです。
エクスポート
最後に、プロジェクト全体をエクスポートして完成です。エクスポート時には、必ず出力設定が「ステレオ」になっていることを確認してください。
スプレッドを最小にする
もう一つの解決策はオーディオパンウィンドウにあるスプレッドを最大から最小にする方法です。
マイクの音声はLチャンネルにしか収録されていません。
ミキサーパネルを表示したら、専用の音声トラックを用意して、そこに音声を置きます。
Lチャンネルしかないオーディオトラックのパンをクリックして開きます。
スプレッドと表記された回転式のボリュームボタンを左に回し、最小にします。
すると、画面の左右に散らばっていた音源が中央に集まって左右から音が出るようになります。
まとめと注意点
– モノラル音声自体のクオリティが低い場合、ステレオ化しても劇的な改善は期待できません。録音段階でなるべく高品質な音声を目指しましょう。
– ステレオ化は視聴環境やデバイスによって効果が異なる場合があります。実際にヘッドホンやスピーカーで確認することをおすすめします。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve でモノラル音声をステレオに変換する方法 を書きます。