企画のヒントは人にある

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

駆け出しのころ辛かったのは企画のネタ探しです。企画が出ない制作者にはパワハラが待ってます。

「提案がでない奴には取材費は出さない」と衆人を前に私も担当プロデューサーから嘲られました。番組は放送日という絶対の納期に縛られています。この構造は今も昔も変わりません。満足な訓練もされないうちに実戦に放りだされる制作者に役に立てればと思って記事にしました。

ネタに困ったら人を探そう

そんな時信頼できる先輩から言われた言葉があります。「番組は人に始まり、人に終わる」。その言葉は第一線を退いた今も耳に残っています。

言葉の意味するものは「企画のネタは人の中にある。人を描くことが番組作りの基本であり永遠のテーマでもある」ということです。

ですから、今も暇を見つけては本を読み、新しい著者を見つけたらチェックしています。そして先日、こんなツイートをしました。

すると、ほどなくして返事が返ってきました。よく見るとリツイートしたのは著者です。

高い目標、つまり起業して一億円稼ぐとか、月旅行に行くなどではなく、小さな取引で生活費を稼ぐだけでも構わない。最初手に取った時浮世離れした人が書いた本かと思いましたが、読み進めるうちに計画と信念の裏打ちあって始めたものであることがわかりました。ひょうひょうとした文体ですが、体験に基づいた確かさを感じる本です。

見る見るうちにインプレッションは3,000近くに達しました。たまたま書店で手に取った本を読み、気づいたことをツイートしただけなのに、見る人は見ていたのです。そして人の持つ影響力の強さを感じました。

人の中に企画は眠っている

番組をつくるとき、だれもが見ているものや情報を再構成するというのが手っ取り早い方法です。しかし、その方法は情報が消費しつくされるのもあっという間。さらに読後感というものもありません。読後感というのは感銘であったり気づきであったりします。情報を商品にしたものはそれが決定的に欠けています。

それに対して人を描いた番組は違います。関心や興味が持続するのです。その人が持つ個性、積み上げてきた経験や思想といったものがその人に触れた人の心をつかんで離さないからなのです。

ネタに困った制作者がやるべきことは、周りに強い影響力を与え続ける人に近寄ることです。近寄り方はいろいろありますが、ツイッターは最大の武器です。相手とコンタクトを取るきっかけは、このようなリツイートの機会を大いに使うべきです。

ツイッターをしっかり読み込めば、その人の持つ新年や行動が見えてきます。この二点が具体的であればあるほど企画は輪郭を持ち始めます。映像を撮るためのプランが立てやすくなります。

インプレッションの強さも企画の後ろ盾になります。関心を持つ固定客が一定数いるということは、番組を作る必然性につながります。いま、なぜ、だれのためにという基本が、インプレッションの強さで証明されるのです。

引き出しを多く持つ

一回本になった人物を番組で取り上げるのは二番煎じじゃないか。そんなことをいう人がいました。人のふんどしで相撲を取ってはいけないと考える人はいます。

しかし、動画と活字は違います。活字はその人の肉声や立ち居振る舞いを正確に再現しません。反対に動画は活字のような膨大な情報を伝えるだけの時間的余裕はありません。

つまりアプローチの仕方が180度違うのです。ですから同じ人物を活字と動画で公開しても受ける側からするとむしろ喜んでもらえるのです。

よくできた先輩の中には、様々なジャンルの著者と接触を持ち、その関係をため込んでタイミングよく提案できる人がいました。

著者に名前を憶えてもらえさえすれば、何かあった時にすぐに連絡が取れ撮影の了解がとれるというのはある種の能力です。「相手がモノの取材だと情報はすぐに腐るけど、人の場合は腐らない。むしろ時間とともに伸びしろが広がり深いテーマに行きつくことがある」というのは至言だと思います。

まとめ

企画が出ない時は人を探す。探しあてた人とは何らかの接触を持ち、自分の中にモチベーションがあるかどうか自問する。これはやるべきと思ったらチャンス。そのチャンスを絶好のタイミングで公開できるときを待つ。待つ間に様々な人とのつながりを増やして引き出しをいっぱいにする。

まとめるとこんなことを長い間やり続けてきました。撮影される側とする側の呼吸が合った番組が自分育ててくれたと感じています。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。