テレビCM 作って放送する時かかるお金

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

「テレビにCMを出すにはいくらかかるのか」という質問を受けました。制作と営業とは同じ放送局といっても仕事の内容が違うので営業のわかる人に聞きなおしました。「ケースバイケース」としか言えませんが、目安となる情報を教えてくれました。

テレビCMを放送するときかかる費用

かかる費用は大きく放映料金とCM制作料に分かれます。

放映料金はいわば場所代。東京キー局で15秒のCMを1回流すにつき40~80万円、ローカル局では3~4万円程度が必要だといわれます。

CM制作料は予算次第です。

「ハリウッドで有名スターを起用して撮影、楽曲もフルオーケストラで新作する」といったハイクオリティを求めるなら億単位の費用がかかりますが、「そんなに金ねーよ」というならそれなりの価格でつくれるものもあります。

例えばコインチェックの15秒テレビCM。

単色の背景に文字テロップが拡大するだけ。ナレーションも音楽に合わせ「ビットコインといえばコインチェックじゃないでしょうか。今すぐダウンロード」とあるだけ。

つくり自体は自宅のパソコンでもできそうです。

  • イラストや簡易なCGによってアニメーションを構成し、撮影のないCMの場合 80万円~
  • スタジオなどで物撮りのみで構成するCMの場合 150万円~

放送局が定める倫理規定の範囲内であれば知恵次第。

集客効果が期待できるアイデアにいくらかけられるかが判断の決め手といえそうです。

放映料金の内訳

放映費は、簡単にいうと以下のように決まります。

CM放映費用 = 各放送局のCM放映費用 × 視聴率

放送局ごとに放映費は変わります。さらにCMにはスポットCMやタイムCMと呼ばれる区分けがあります。

番組丸ごとスポンサーがついている「世界ふしぎ発見」のようなものや、番組は決めずおおよその時間帯だけを指定して、その時間内でランダムにCMを流すスポットCMのようなものです。

放送局ごとのおおまかな広告料金は代理店のサイトに掲載されているので参考にしてください。

広告代理店|メディア価格がわかる『広告ダイレクト』| » テレビCM

制作費

CMの動画素材を作るためにかかる費用は企画関連費、制作費です。

企画関連費は制作プロダクションが見積もる設計図の制作費用。依頼者の希望を咀嚼してCMの企画を作り上げるプランナー、デザイナーの経費にあたります。

相場としては15秒は3万円〜、30秒は5万円〜、それ以上は30万円といわれています。

撮影ありの場合

撮影ありの場合は、撮影に関わる人件費が加算されます。人件費とは、演出家、プロデューサー、カメラ、照明、音声、アシスタントといったスタッフ経費が日当×撮影日数分計上されます。
リポーターや俳優などの出演者はスタイリスト、ヘアメイクがセットでかかります。
このほかセットを作る場合は美術、大道具などがかかるほか関係者を現地に運送する交通費や宿泊費、食費なども必要です。

撮影なしの場合

撮影なしの場合もイメージを作るための制作費が必要です。

アニメーションはアニメーション制作会社に委託することになります。

キャラクターを一コマずつ描いてつくるアニメは、一秒間に24枚の絵を使うためそれ相応の人件費がかかります。

  • 静止画を組み合わせたアニメCMをローカル局で放映する場合の費用は70万円から120万円前後
  • 実写のCMを制作し、民放キー局で放映する場合の費用は150万円前後から

費用は意外とかかると思っておいた方がいいです。

ポスプロ費用

編集から完成までの工程ではおもに映像をつなぐ編集費が見積もられます。

依頼者からの修正がある場合は編集費が日数分加算されます。

尺が決まるとMAと呼ばれる音声の収録や映像の加工作業がそれぞれ専門のスタッフとスタジオ機材を使って行われます。

ナレーションを入れたり、CGタイトルや映像にエフェクトをつけたり、趣向を凝らしたテロップを入れる作業です。

経費は15万円から40万円が目安。見積は時間単位で計算されます。

まとめ

放送したCMが何らかのトラブルを発生した場合、すべての責任はCMを依頼した制作者にかかります。

なかでもよくあるトラブルが著作権です。

外ロケで映り込んでしまった街頭に流れる音楽なども権利処理が必要になる場合があります。

使用した楽曲は権利処理が済んでいるかどうか確認することを忘れないようにしましょう。