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【初心者向け】動画編集の基礎を学ぶなら『 戦艦ポチョムキン 』をチラ見しておくべき5つの理由

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 戦艦ポチョムキン を書きます

はじめに:動画編集を学ぶなら、まずは“古典”から!

「単純なカット編集やテロップ入れでけでなく、一歩進んだ動画編集を学びたいけどどうしたらいいのか分からない…」

そんな初心者の方におすすめしたいのが、古典映画を“編集の教材”として見ることです。

特に映像制作者の間で“教科書”とまで言われているのが、1925年に公開されたソ連のサイレント映画『戦艦ポチョムキン』。

戦艦ポチョムキン

えっ、そんな昔のモノクロ無音映画、見る価値あるの?

と思うかもしれませんが、実はこの映画、今のYouTube編集にも通じる“編集の原理”を学べる超重要作なんです。

動画編集の基礎を学ぶなら『戦艦ポチョムキン』をチラ見しておくべき5つの理由

今回はプロの視点から、なぜ『戦艦ポチョムキン』をチラ見しておくだけでも意味があるのか、5つの理由で解説します!

①「編集とは何か?」を肌で感じられる

動画編集は、ただ映像をつなぐ作業ではありません。

映像を“どうつなぐか”で意味を生み出す作業なんです。

これを世界で初めて体系的に使ったのが「モンタージュ」という編集技法。

『戦艦ポチョムキン』は、まさにそのモンタージュ理論の代表作品

これらを順番に見せるだけで、観客は「虐殺が起きている」と感じる

これは映像の「順番」が「意味」を生む、という明快な実例です。

✅ つまり、「どのカットをどこに置くか」が動画のメッセージになる!

②「オデッサの階段」で“間”と“視点”を学ぶ

映画史上に残る名シーン「オデッサの階段」では、赤ちゃんのベビーカーが階段を転がり落ちていくシーンが有名です。

この場面、実は驚くほど多くのカットに分解されていて、

などをテンポよく切り替えながら、観客に「その場にいるような没入感」を与える構成になっています。

これ、まさに現代YouTuberが使っている「視点の切り替え」や「リズム感のある編集」に通じるんです。

③ 退屈でも“要所”を知るだけでOK!

正直に言います。

『戦艦ポチョムキン』をフルで観るのは苦行です

テンポは遅く、現代人には退屈に感じます。

でも、全部見る必要はありません!

映像編集の参考として見るなら、

この2つを見れば十分です。

✅ 大切なのは、技法を理解すること。映画を楽しむ必要はありません。

④「意味を生む順番」の重要性がわかる

映像は“順番”次第で意味が変わります。

例えば…

• A. 女の泣き顔 → 赤ん坊 → 軍靴

• B. 軍靴 → 赤ん坊 → 女の泣き顔

この順番を入れ替えるだけで、「感情の流れ」や「見る人の印象」はまったく変わるんです。

これがモンタージュ理論の本質。

初心者でも意識しやすいのは、「自分が伝えたい感情をどの順番で出すか」を考えることです。

⑤ 現代の名作に影響を与え続けている

『戦艦ポチョムキン』の技法は、今も多くの映画や動画で“引用”されています。

例えば、ブライアン・デ・パルマ監督の『アンタッチャブル』。

ここでは「オデッサの階段」シーンを完全にオマージュしたシーンが登場。

それどころか、観客の視点をズラし、“その場にいた一人の市民”として見せる演出が加えられ、進化すらしています。

これは映像が時代を超えて積み重なってきた技術の集合体であることの証拠。

つまり、『戦艦ポチョムキン』はそのルーツを知るための“映像の地図帳”ともいえるのです。

まとめ:引き出しを増やすための「教養」として

映像編集のスキルは、テクニックだけでは足りません。

“どんな映像をどう使うか”という引き出しが大切。

『戦艦ポチョムキン』は、まさにその引き出しの一つとして持っておきたい作品です。

時間があるときにYouTubeなどで軽く見て、

「あ、これがモンタージュか」と感じてみてください。

きっと、あなたの動画編集に少し自信が生まれるはずです。

おすすめリンク:

🎥 YouTubeで見る『戦艦ポチョムキン』オデッサ階段シーン(英語字幕付き)

📚 モンタージュ理論についての初心者向け解説(外部記事)

あなたの映像編集に、ちょっとした“名作の血”を入れてみませんか?

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