【Pr】プロジェクトを 古いバージョンで開く 2つの方法Premiere Pro

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 古いバージョンで開く を書きます。

最新のPremiere Proで作ったプロジェクトを古いバージョンのPremiere Proで開こうとしたら「開けません」という表示が出てしまって困ったことってありませんか。

Adobeはバージョンアップすると以前のファイルが開けなくなることが普通にあります。

緊急事態が発生したとき知っておくと便利な方法です。

動画編集で使うAdobeCC。公式HPから契約するよりも、約50%(約4万円)ほど安く利用できる方法があります。1年間の学割版AdobeCC込みでAdobeCCの使い方が学べる「Adobe CCライセンス付属 Adobeマスター講座」です。

プロジェクトを 古いバージョンで開く 方法

Premiere Pro は、上位のバージョンで作られたプロジェクト(.prproj)を下位のバージョンで開くことができません。

なんてこった。

つまり古いバージョンで開くのは無理です。

その昔は裏技もありました。

でも、Premiere 2021(15.0以降)で作られたプロジェクト以来、解決しづらくなりました。 特に Premiere 2019や2018への下位互換が難題です。

Premiere Proでプロジェクトをダウングレードする方法もありますが、それは結構メンドイです。

ダウングレードせずにバージョン対応したい人には二つの解決策があります。

ダウンロードサイトPREMIERE PROJECT DOWNGRADERを使う

まず挑戦してほしいのがウェブサイト「PREMIERE PROJECT DOWNGRADER」を使って変換する方法です。

PREMIERE PROJECT DOWNGRADERは非公式ツールです。

Premiereはプロジェクトの中にバージョンを示した文字を生成します。

そのバージョンより新しい数字の場合は開けないようにしています。

PREMIERE PROJECT DOWNGRADERはその文字列を書き換えることで古いバージョンでも開くようにしています。

ただし新しいバージョンで追加された機能が古いバージョンでは正常に使えず、不具合を起こす可能性があることを忘れてはなりません。

またあまりにも古いバージョンにも対応していません。

使い方は簡単です。

Premiere Project Downgrader – Free prproj Version Convert

変換をしたいプロジェクトファイルを選択して、Convertを押すことで変換されたプロジェクトが自動的にダウンロードされるという仕組みです。

公式サイトを開きます。

①変換したいプロジェクトを「ファイルを選択」をクリックして選択します。

②「Convert」をクリックすると、変換されたファイルがダウンロードされます。

③変換したファイルを開くと、下記のような画面が表示されます。

 「参照」を押して、プロジェクトファイルの保存先を選びOKを押します。

すると、ダウングレードしたファイルが保存されます。

それでもだめなら有料のダウングレードソフトを使うという方法を試してみましょう。

有料の ProjectVerDown を使う

このサイトでも開けない時は「ProjectVerDown」というアプリをインストールして変換します。

ProjectVerDown を購入 – Microsoft Store ja-JP

‎「ProjectVerDown」をMac App Storeで

ダウンロードしたアプリを起動すると画面が表示されます。

とくにこだわりがなければ”Downgrade from 2021 to 2019 or earlier.”と”Delete unsupported(2019) effects.”の両方にチェックを入れます。

“Downgrade from 2021 to 2019 or earlier.” にチェックをつけた場合は、従来のバージョン番号の書き換えと併せて2019に合わせた修正が行われます。

“Delete unsupported(2019) effects.”にチェックをつけた場合、オーディオエフェクトの「クロマノイズ除去」と「リバーブを除去」が削除されます。

Premiere 2021または2020でエフェクトを使用していると変換後 2019で開くことはできません。

自己責任で書き換える

PREMIERE PROJECT DOWNGRADERでは、文字列を書き換えることで古いバージョンでも開くことができるようにしていました。

そのやり方に自分でチャレンジする方法です。

この方法ではGzip形式が必要になります。そのためGzipに対応した圧縮アプリを用意します

Zipファイルを解凍するとファイルが現れます。そのファイルをメモ帳などで開きます。

開いたファイルの4行目にある「Version=“##”」と書かれた数字の値を「1」にするというものです。

Premiere Proのプロジェクトファイルをコピーして「.prproj」から「.zip」に書き換える

「.zip」を解凍する

メモ帳などで開き、四行目Version= を “1” に書き換えてから保存(「.zip」ファイルは削除OK)

できたファイルを「.gzip」型式で保存。7-zip(無料)等をインストールして「.gz」に圧縮します。

「.gz」を「.prproj」に書き換えたらできあがり!

Macの場合はターミナルからでも圧縮できる。gzip + 半角スペース + ファイルをドラッグ&ドロップ → エンター

Premiere Pro のプロジェクトを過去のバージョンで開く | WANHACHI BLOG

バージョンを全てのバージョンの初期値である1に変更するというわかりやすい方法です。

注意

書き出しのトラブルがもとでダウングレードに走るケースがあります。

こちらの事例のように、原因はPremiere Proではなく環境(書き出し先のドライブなど)にある場合もあります。

ダウングレードする前に十分確認をとりましょう。

まとめ

調べたところいくつかの解決策があることがわかりました。

  • 上位のバージョンで作られたプロジェクト(.prproj)を下位のバージョンで開くことができません
  • Premiere Pro自体、つまりシステム側をダウングレードする
  • ウェブサイト「PREMIERE PROJECT DOWNGRADER」を使って変換する
  • 有料の ProjectVerDownを使って変換する

一昔前まではパソコンのソフトは上位互換というルールがありました。

消費者の側に立った姿勢です。古いソフトを使い続けたり、新しいソフトにいち早く乗り換えたりと消費者側はそれぞれの事情により商品の選択ができました。

サブスクに象徴されるようなメーカー側の姿勢は、商品管理をクラウド上に集約することで圧倒的に力を持つに至りました。

互換性の問題には、時代の変化を反映しているように思えます。

わかりやすく解説したチュートリアル動画をご紹介します。

Macユーザーはこちらもおすすめ。

ダウングレードしたファイルでは「エッセンシャルグラフィックス」と「キャプション」がうまく機能しないようです。注意してください。