若い制作担当者から聞いて時代は進んでいるなと思った話。いやな通勤やリソースの都合での残業がなくなるかもしれないサービスがいよいよ身近になってきたようです。
新時代の編集環境の話
ひと昔前のテレビ番組制作はスタジオで編集するのが普通でした。高価な業務用機器を使わないことには映像コンテンツをつくることができなかったからです。
業務用機器はリソースといいます。リソースの数が限られていることもあって、制作担当者は時間に追われ、追い込まれると3徹3徹も当たり前。追い込まれた生活を送らざるを得ませんでした。
ところがこの流れは今ではブラック。技術の進歩や通信の爆速化もあって見直しが進んでいます。
時間と場所に縛られない映像制作
最近放送局が試験的に導入したシステムがあります。それは「カレイダレビュー」というサービスです。
カレイダレビューは、レビュー業務の効率化を図り、制作物のリテイク回数を削減するための制作管理ツールです。 制作時の動画・画像のレビュー、配信前の事前確認をオンライン化することで、コンテンツ制作時のリテイク回数を大幅に削減し、作業効率をアップし、制作現場の働き方改革を実現します。
デザイン・動画のレビュー・リテイク管理ツール| KaleiDA-reView
なにができるのかというと、放送局まで通勤しなくても編集・試写ができます。たとえば、自宅や地方の放送局など遠く離れた場所で編集した映像コンテンツを放送局の管理職が試写したり、編集室でナレーションを付けながらの試写にリアルタイムで参加するなどが出来ます。
在宅勤務での映像制作や遠隔地からの試写などができると、通勤時間や移動にかかる経費を削減できるので生産性の向上に繋がります。
仕組みは簡単
このシステムが便利な点は、ファイルをクラウド上にアップロードすると、登録されたメンバーに自動でメールが送信され、そのメールをもとに映像の試写ができることです。これまでは試写をするために動画を記録媒体にコピーしたり、ネットワーク上のurlを通知したりしなくてはなりませんでしたが、それがなくなります。
専用のプレイヤーをインストールしたり、毎回映像ファイルをダウンロードしたりする手間もなくなります。社内のセキュリティで外部との接続が制限されている場合でも環境の構築もできると言います。
お試し利用もできる
微妙な音源を調整するような映像コンテンツや、複雑なエフェクトを多用するような映像コンテンツでも使えるというアナウンスはありませんが、簡易なリポート企画などには威力を発揮しそうです。
小規模な利用で使い勝手を確認するため月額フリーのお試しプランも用意されています。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 最新技術 を書きます。