企画に困ったら縛ってみよう【ヒント】

こんにちは、フルタニです。放送局で番組づくりをしてました。

スイッチをつければ湯水のように現れるテレビ番組。放送局で仕事をするまでは番組は簡単に作れるものと根拠のない勘違いをしてました。

見ると作るは大違い。どんな番組も放送までに相当な苦労があることがわかりました。ですから、他人様が作った番組も軽々しく批評はできません。

それはネット動画の世界も同じです。力作の動画を見るとついついバックヤードの苦労を想像してしまいます。1)ウケ狙いが見え見えの安直な動画も、視聴者がなぜウケているのかという疑問を持つといい教材になります。

どの制作者に聞いても返ってくるのが「企画の難しさ」です。

自由課題は難しい

企画募集の枠を設けない「自由課題」のほうが一見作りやすそうに見えます。しかし、視点をやみくもに広げるとなにをやっていいかわからなります。理由はいくつかあります。

  • 知識が不足しているので素材の評価ができない
  • 自分のモチベーションが上がらない
  • 検証するために手間暇がかかる

学生さんに動画の企画を考えてもらったところ、「地域のゴミ問題」を提案してきた人がいました。聞くと、社会の関心事だから、その現状と課題をまとめると番組になるかもしれないと言います。

自分が知りたいということと、視聴者が見たいと感じることは別物です。総論の中には数多くの個別の案件が含まれているため、個別の案件を描かないことには視聴者の関心はつかめません。

問題意識を持つことは大切ですが、動画の短い時間の中で伝えきれない企画であることを相談の末納得してもらいました。

焦点を絞ってみる

映像制作を初めて手がける人の多くは、このように”広く網を打ちがち”です。狙いを広げれば当たりに出会う確率が高まると思っているのかもしれません。

しかし広げたことで視点が拡散したりぼやけてしまうことは多いのです。無駄な取材や撮影をしてしまうリスクを避けるためにも、焦点を絞る方がいいのです。

ではどうしたらいいのか。

私の場合、自分で縛りを入れることにしています。その縛りとは例えば「探検」とか「ナンバーワン」というサブテーマです。

先ほどの「地域のゴミ問題」という企画に当てはめてみます。

「探検」というフィルターをかけると、場所と目的がクリアーになってきたことが感じられるはずです。リサイクル工場に行けば、再生可能なゴミが意外な商品に生まれ変わる情報が得られるかもしれませんし、新しい生き方に出会えるかもしれません。例えば「しょぼい起業で生きていく」という本を書いた著者のこんな人生。

えらてん氏の経歴を簡単に記すと、学生時代にリサイクルショップを始め、そこから東京を拠点に様々な店舗型のビジネスを展開。「イベントバーエデン」というバーは池袋からスタートし、1日バーテンという画期的なシステムがSNS上で話題を集め人気店となり、今では大阪・名古屋・京都・札幌・福岡・広島に支店がある。といった超すごい経営者。これでまだ28歳という…。

「ナンバーワン」は鉄板の企画ワード

「探検」に勝るとも劣らない企画ワードが「ナンバーワン」です。なぜなら視聴者は「一番」ということばに強く反応します。さらに制作する側にとっても企画が見つけやすくなります。

「ナンバーワン」は文字通り「一番」として捉えてもいいです。一等賞という意味だけでなく「はじめての」とか「ただひとつの」という視点で捉えても構いません。

「地域のゴミ問題」に当てはめてみると、最新鋭のシステムをみに行ってもいいですし、ゴミ問題に取り組むトッププレーヤーに取材して、その人の目から見えた現状や課題を整理するのもアリです。極め付けのゴミ屋敷取材を敢行するのもよしです。とにかく頂点から見た景色は、私たちが普通の生活で目にする景色とは違います。その場に立つと思いもよらない発見があるはずです。視聴者目線でテーマを探してください。

課題に沿って素材を探すことで、構成上必須である「なぜ」「なるほど」という要素も見えてくるはずです。

串団子は面白くないです

情報番組がよくやる手法にランキングがあります。ランキングはフォーマットに意味があり、番組はその手段に過ぎません。手段を目的にすると内容が浅くなります。小さな団子が並んだような番組は中身がやせ細りがちです。

深掘りしていくと、企画者が伝えたいメッセージも強まります。取材される側にとって取材の趣旨がわかりやすくなることです。情報を発信してもらえるという期待感から了解が取りやすくなるのです。

ナンバーワンの縛りをどこまで広げられるか?一例を見てみましょう。

人の作った企画を分析しよう

「おはよう日本・けさクロ・マンションの共同食堂」

朝のニュースワイドの企画です。地域ではじめてできたサービスをテーマにしたリポートです。「はじめての」とか「地域でただひとつの」というテーマが読後感として残ると思います。

このように放送されている番組をよく見ると、「ナンバーワン」が隠し味のように利用されていることがわかります。

まとめ

映像制作を始めようと思ったら、まず企画を考えましょう。企画は突然ひらめくこともありますが、待つばかりではなかなか現れません。日頃から世の中を観察し、疑問や解決策などをぼんやり考え続けるとうまくいく場合があります。

前田祐二さんが書いた「メモの魔力」や樺沢紫苑さんの「アウトプット大全」などは企画を考える姿勢としてモチベーションを高めてくれるので一読をオススメします。

References   [ + ]

1. ウケ狙いが見え見えの安直な動画も、視聴者がなぜウケているのかという疑問を持つといい教材になります。




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ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。