しょぼい動画はメディアを制するか?

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

ネット不リックス、強いですね。アップルも11月に動画戦線に参入するという情報も伝わってきました。ネットがブイブイ言わせる中、放送は静かですね。

でも、放送波を使って同時に大勢の人に映像を伝えるのがテレビ放送本来の姿です。

かつてラジオが辿ったように、メディアとしてのテレビは地盤沈下を続けながらも生き続けるでしょう。

しかし、受け手が感じる受益感の低下は避けられません。

動画の未来

動画がこれまで以上に普及する世界はどんな姿になっているのでしょうか。

私は、放送やネット動画のような大勢の視聴者を相手にした動画とは別に、きわめて小規模な動画、つまり「しょぼい」動画も伸びてくると思います。

先日、興味深い動画が配信されました。

鈴木おさむ氏、明石ガクト氏、工藤里紗氏、鳩山玲人氏をゲストに迎え、Netflixが今後日本に与える影響や、日本のメディアの未来について徹底議論。

明石ガクトさんが発言した「個人メディア」しか生き残らない。というのはややオーバーですが、それに近い世界がやってくるような気がします。

ブログやツイッターのような個人が発信するメディアは日常生活に欠かせないものになりました。それは、テキストを気軽にネットに載せることができるからです。

それに対して動画はまだまだハードルが高いように見えます。議論の中でもアメリカ対日本とか、テレビの人気番組と比較したビジネスモデルを想定してしまいます。

動画で商売を目論む人たちは、どうしても大勢の人に対して発信すること、つまり一攫千金のビジネスが頭から離れません。

新しいニーズはどこにある

しかし、動画制作が圧倒的に簡単になると、増えてくるのが新しいユーザー層です。ユーザー層とは動画制作に手が出なかった人たちです。すでに個人対個人で会話のように動画は使われています。

隙間となっているのは個人と集団。とりわけエリアごと、比較的少人数の伝達手段として動画が使われるのではないかと思います。

例えば、この討論のようなミニクリップです。この動画ではNetflixと既存のメディアを比較していましたが、動画に置き換えてみても面白いと思います。

巨大資本が狙うターゲットはネットに繋がる広いエリアです。一定程度のエリアでないと資本が回収できないからです。しかし、資本をかけずにコンテンツが作れると狭いエリアでも勝機が生まれます。

エリアの側から見てもニーズが見えてきます。エリアの客層は世界ではありません。日常的に商売になる距離に縛られるからです。ところがエリアはコンテンツ制作にかける費用を持っていません。限りなくローコストでないと釣り合わないからです。

ローコストで狭いターゲットに向けて作る動画は、まさに「しょぼいメディア」です。しかし小回りが効くなど、しょぼいメディアでしか実現できない価値はあります。

まとめ

今後、狭い地域限定の動画発信サービスや、世代や興味関心といった対象限定の動画コミュニティなどが増えると思います。

比較的狭い世界に向けて動画を届ける動きに注目していきます。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。