展覧会動画をナイスにつくる具体例【動画あり】

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

初めて番組を作る人が手がけるのがお知らせビデオです。取材や撮影交渉などの手間が比較的かからないので作りながら基本が学べます。

どこに行けば何があるのか

「新しいお店がオープンした」「展覧会が開かれる」など、よくあるのがイベントの紹介です。

お知らせは催事の主催者にとってはPRになるため、動画投稿を始める方にとってもメリットがあります。テレビの場合は情報をテンポ良く伝える必要があるためリポーターに手伝って貰ったりしますが、動画投稿には制約がありません。

会場までどうやって行くのか?空間のイメージは?イベントの持つ手触りや情報は?ポイントは視聴者が見たい情報を過不足なく伝えることです。

テレビの情報番組では、イベントが行われている建物の外観などでお茶を濁したりします。一種の慣習になっているような気がしますが、これだけが正解ではないかも知れません。

しかし、これはマスメディアの方法論。個人の動画はメディアの文法にとらわれることはありません。視聴者にとってどう見えるかだけ考えていればいいのです。

“街歩き動画”を応用したお知らせ動画のフォーマットを紹介します。

展覧会の魅力を伝える

参考になるのがクリエィターの後藤賢司さんの作った2分間の動画です。

ジンバル付きカメラと編集の力でイベントの様子が生き生きと描かれています。

撮影

動画の狙いは開催中の作品展への集客です。そのため、動画の冒頭にはこの動画の始点である渋谷駅が記録されています。作品のラストカットは会場空間の引いた絵です。

「どこからはじめて、どこまで行くのか」視聴者は小さなギモンを持っています。見る側の立場に立って、会場までの道のりを意図的に撮影・構成しています。

そしてなにより大切なのが、動画の見せ場である作品をしっかり撮ること、

作品の質感が圧倒的なカット数で撮影されています。そのほとんどが手持ちで動いています。単に動かせばいいというものではなく、動き方にも一定のリズムや法則があるところが、見ている側を引きつけます。

上から下、横への回り込みなど基本はスローテンポ。パンやドリーのカット頭とカット尻はちゃんと止めています。基本はアップですが、少し引いたサイズを組み合わせ、その物体がどこに置かれているかが分かるように撮影しています。

編集

展示作品の多様性がこの展覧会の持つ最大の魅力です。この作品の魅力が細かいカットバックの積み重ね。カットが積み重なることで展覧会の質感とボリューム感が増幅されます。

ポイントは短いカットが全て動いていること。

静止画で撮影してしまうとかしこまった印象になりがちですが、それぞれのカットが緩やかに動いていることから、つながりに生命感が宿って見えます。一つの作品を短いフレームでモンタージュ(編集)することで、賑やかで華やいだ空間が描かれています。

作品は手持ちで撮影されていますが、オープニングタイトルやラストカットは三脚を据えてブレのない映像が使われています。ブレのない映像はスーパーも乗りやすく、観ている人に安心感をもたらします。

構成

出演者も登場人物もいないことから、編集後のポスプロ作業も省力されています。ヒトモノカネのないアマチュアが無理のない動画を作るためにはあれこれ手を伸ばさないこと。持てる力を一点に集中させることがカギです。

「出発点」「道行き」「作品」「会場雑感」と、構成もシンプル。構成がしっかりしていると撮影にも迷いがなくなります。

話が聞ければワンランクアップ

可能ならば要素として撮影するとより内容が濃くなるカットがあります。

それは展覧会の狙いです。主催者は何らかの意図を持ってイベントを開催しているわけですから、一言聞けば必ずいい話を聞くことができます。いい話は物語の着地点になることが少なくありません。

主催者の話を聞くためには事前に取材したり、当日撮影できるようアレンジが必要になる場合があります。要するに手間がかかります。

まとめ

コストがかかる要素を可能な限り削減すると聞くと、ショボイ動画を思い浮かべるかも知れませんが、それは見てくれる人の数を考えすぎるから。

興味を持ってくれた人が満足感を感じてくれるなら、気にすることはありません。積み重ねていれば評価はあとから付いてくるのです。

自分自身の中に完成度のランクをつけ、状況を見ながら一つ一つ先をめざしていけばいいと思います。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。