
たまに質問されるのが企画書の書き方についてです。番組作りは企画づくりからはじまります。
どんなに優れたアイデアが浮かんでも、紙にして説明しないことには先に進めません。
企画書はいわば建物の設計図。目的と方法を明確にすることで作るべき映像や、撮影方法、編集の方向性がはっきりします。
企画書のポイント
動画の企画書はビジネスマンのプレゼンテーションではありません。
見栄えの良さを競ったりやたら専門用語を振りかざしても無駄です。
ではどうしたらいいか。方法は三つあります。
- 目的をはっきりさせる
- 素材を具体的にする
- メッセージを込める
今、何を誰に向かってなぜ見せたいか・・・この要素を具体的に、簡潔にわかりやすく書くのがコツです。
目的をはっきりさせる
大切なのは、なぜこの動画をつくるのか。その意味をしっかり書くことです。
「新製品が発表されたのでその良さを知らせたい」「どこにでもあるイベントだが、気になる人が見つかったのでその人を掘り下げることでイベントの良さをPRしたい」などです。
このとき重要なのは、自分がわくわくしているかどうかがポイントです。
自分がその気にならないことには企画の良さが周囲に伝わりません。
企画者は本気で取り組んでいる。そう感じさせることが企画の力に繋がります。
動画制作の世界ではこれを”制作者の発意”といって重要な判断材料にしています。
素材を具体的にする

映像を撮るためには撮るべきターゲットが必要です。また、動画を見て貰う視聴者層も想定しておかなくてはなりません。
何を誰に向かって見せるのか。焦点を絞れば絞るほど、撮影の方法や見せ方も具体的に絞られます。
反対にいちばんまずいのは、対象がぼやけていることです。
焦点を絞らず、眺めるように撮影した映像や、誰に対して見せたいのか分からないような作品は結果的に誰の心も掴みません。
撮影時には、具体的な対象をしっかりアップで撮ることも大切です。
メッセージを込める
番組の試写で、上司や同僚がかならず投げかけてくる質問があります。
「なにがいいたいの」という言葉です。
アート系の動画ならば別ですが、情報を伝えるのが目的の映像作品であるならば、相手にアクションを起こさせることが最終的な目的になります。
番組だらだらと繋がった映像は相手につたわりません。「だからなんなんだ」という意識をもちながら映像を作る目的を相手に伝えるメッセージ選びが重要になります。

まとめ
企画書はA4の用紙1枚にまとめます。
小さな文字をぎっしり連ねて書いてはいけません。見やすい大きさ、わかりやすい配列、目を留める文言のあるなしも企画書の評価ポイントになります。
企画を書くためには、素材を具体的に絞ってしっかり取材することが肝心です。
日時や数量など情報をできるだけメモしておくことも、後々コメントを書くときに役立ちます。
文章も長々と書くのではなく、20字程度の短い文章で区切ります。
短くすることで情報が頭の中で整理され、わかりやすく説明することができるようになります。
街歩き動画を撮るためのベストチョイス
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