5万円のカメラでサクッと撮ったバーチャル観光【動画有】

バーチャル観光
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

今日は速攻で街歩き風の映像クリップを作りました。機材はDJI OSMO POCKET(¥ 44,900)だけ。三脚も照明もマイクもなし。いつものようにノーナレーションのクリップです。

動画制作の腕磨き

カメラマンの経験はないので撮影の腕を磨くには積み重ねしかありません。

力を出し切って完璧な作品を作ろうとすると続きません。60パーセントの完成度と割り切って毎日何か作り続けることが継続の秘訣です。

そうして作った映像を使って映像制作のツボをおさらいします。

二子玉川・玉川陸こう・大正土手の桜 2019.03.31

作ったものはPDCAを回すことで次につなげます。企画し、行動し、検証し、改善することの繰り返しです。

企画意図

東京都世田谷区にある二子玉川地区の紹介を目的としたものです。映像の提供先は地域の情報発信サイトです。1)このサイトでは、動画はいったんYouTubeに上げてそこから記事に埋め込む方法をとっています。

取材

桜の開花のタイミングで、地域の隠れ名所である堤防の桜を紹介しました。駅前から歩いていける距離ということと道中の景観も街の売り物なので、「世界街歩き」風のワンカット中継手法をとりました。2)撮影は下手くそなので勘弁してください。それと、ジンバル付きのカメラでも足運びの揺れまで完全に吸収しきれていないため流れるような浮遊感が物足りないのもお詫びします。

構成のポイント

映像制作にあたってはプラットフォーム、つまり映像クリップを提供する先の有無が大きなカギをにぎります。

制作者にとってあてもなく映像制作するより、目的がある方が伝えるモチベーションを高めてくれるからです。また、取材先に説明する際、プラットフォームの持つ力は大きく、場合によっては協力をいただけることも少なくありません。

「どうすればわかりやすく喜んで貰えるか」という意識が芽生えることで取材・構成の力も伸びていきます。

  • 入口と出口を作る

撮影の最大のポイントは、映像クリップ冒頭の風景と、エンディングの風景を静止画でしっかり見せることです。つまり「どこからどこまで、何を目指す物語か」という映像クリップの軸をはっきり作ることです。ただふらふらと移動するだけの映像を見かけますが、映像素材として見るならばそれもアリですが、映像制作の目的を持っているのならば、物語を常に頭の中に入れて撮影に臨むことが大切です。

  • 途中に見所を二つ作る

単調な展開が続くと見るひとは飽きてきます。このクリップでは目的を冒頭に宣言しているのである程度は引っ張れますが、それにも限度があります。撮影現場では可能な限りカメラの導線以外にも注意を払い、その場でしか見ることができない映像を拾うことに全力を傾けましょう。

この映像クリップで発見した素材は、①階段の桜、②公園の富士塚、③ビル屋上の人たち。たぶん花見、④桜を撮影するカメラマン、⑤堤防の切れ目などです。見逃してしまうような些細な出来事も、こだわることにより興味深い映像に変えることができます。

ポスプロ(編集)

撮影した素材はパソコンに取り込み、ラッシュをしっかり見て使えるカット、使えないカット、発見したシーンなどをノートにメモしましょう。

愚直に撮影した移動ショットは大胆に削り全体の長さに合わせ配分します。配分に当たっては実時間を正直に割り振ることはせず、意図的に配分しましょう。

文字スーパーの扱いもこの時点で具体化します。「堤防の先を見に行こう」「堤防が途切れている」というスーパーは物語の区切りをより印象付けるため、黒みバックに白文字という演出で、わざと画面を割りました。

番組制作の基本は「串団子」。小さな団子をいくつか作る形でシーンをまとめていき、その大きなシーンが流れにな流ように構成するのが鉄則です。30分を超える番組もよく見ると小さな物語の組み合わせで構成されていて、終盤に向けて回収されていることがわかると思います。

配分を元に長めにカットをつないでいきます。完成時間の1.5倍程度に荒く編集してパランスを見ます。

この場合はスタート地点から目的地が見える富士塚までのテンポを上げ、一番見せたい堤防の桜を長めにして臨場感を出すようにしました。

  • 選曲は構成に合わせて

並行して音楽をリサーチします。フリーの楽曲は2分程度のものが多いので、このクリップの場合は二曲を選び、前後と中程に振り分ける作戦にしました。

荒編を試写し、音楽を仮当てしたところで不要なカットや冗長なシーン・カットが見えてきます。迷ったら削るという精神で尺を短くします。この時の秘訣はカット尻を細かく削るのではなくカットごと落とすという大胆な削り方をすることです。

短いフレームを重ねるように編集する手法はインパクト重視の短尺には効果を発揮しますが、のんびり街歩きのような狙いのクリップには逆効果です。

カット間の編集点はトランジション(デイゾルブ)か効果を発揮します。多用すると繰り返し感が生まれるので、ここぞという場所を見極めてかけましょう。文字スーパーのディゾルブは何回かけても繰り返し感が生まれないのは不思議なことです。

まとめ

同じ機材を使ってワンカメ撮影、ノーナレーションで作る映像クリップは最近のはやり。特に海外では人気番組のようです。後で知ったのですがNIPPON WANDERING TVというチャンネルは登録者46千人、番組によっては20万回を超えるヒット作もゴロゴロしています。3)英語圏の人口のほうが圧倒的に多いから。そのことに気づいた私は英文説明を入れることにしました

取材から完プロ提供まで二日という制限。クオリティにこだわるよりも、人とリソースの制約という条件で何ができるか考え続けることが大切です。

何気ない風景の中に桜の季節と人々の営みの断片が身近に感じられたら成功です。

References   [ + ]

1. このサイトでは、動画はいったんYouTubeに上げてそこから記事に埋め込む方法をとっています。
2. 撮影は下手くそなので勘弁してください。それと、ジンバル付きのカメラでも足運びの揺れまで完全に吸収しきれていないため流れるような浮遊感が物足りないのもお詫びします。
3. 英語圏の人口のほうが圧倒的に多いから。そのことに気づいた私は英文説明を入れることにしました




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。