ロイヤリティフリー素材でつくる驚きの動画

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

映像制作は素材がないことにははじまりません。裏返すと”素材さえあれば、なんとか様になる映像作品はつくれる”ということです。

質の高い映像を撮影するにはコストがかかるという声もあります。コストをできるだけ削りながら、ビックリするような動画はできるのか。そんな疑問に対する答を発見しました。

高画質映像は手に入る

見たとき「すごい」と思いました。劇場用映画の予告編のようなインパクトのある編集。手間暇かけた映像を惜しげもなく使ってキレのいい映像クリップに仕上げていたからです。

どうしたらこんな映像ができるのか。その秘密を解く鍵は素材にありました。

料金 | ロイヤリティフリーのCG動画素材、映像素材、3Dモデル、After Effects テンプレート

写真やイラスト、音楽などネットを探すと低コストで利用できる素材を見つけることができます。日本でもイラストACやフォトACのように、プロやアマが提供した作品をユーザーが無料で利用できるビジネスモデルが生まれています。

シンガポールに本拠を置くMotionElementsもそうした素材ベンダー(販売会社)の一つ。

世界中の動画クリエイターに向けて発信する、アジア有数の素材マーケットプレイスです。 アジア並びに世界中の利用者へ、ローカライズされたサービスを提供しています。

力を入れているのが4K画質の動画素材の提供です。内容も作り込んだCG映像や、風景、人物やシーンなど盛りだくさん。

“4K動画 が ¥5,200 からHD動画 が ¥650 から”という価格は、放送局が考える素材の使用料金のイメージからはびっくりするような価格設定です。

外部素材を利用する際、使用した映像のカットや時間を権利処理する手間や、かかるコストに振り回される制作現場。そんな時代は、もうすぐ終わるのではないかという気持ちにもなりました。

このサービス、アマチュアが趣味で映像作品を作るにはまだお手頃価格と推薦できませんが、プロを目指す人たちにはこなれたサービスと言えるかもしれません。

作りの秘密

いくら素材が豊富でも、企画と構成が伴わないと売り物にはなりません。この映像クリップは「物語」を作ることで手堅い映像作品として成立させました。

その秘密をリバースエンジニアリング[1] … Continue readingを通じて見ていきます。

1カット平均1,6秒

この映像クリップは1分17秒。作品に使用したカット数は46。つまり一カット平均1.6秒という時間になります。極めて短時間のカットを重ねることには二つの意味があります。

  • テンポが出る

見てわかるように、細かいリズムを刻む躍動感です。

  • カットの意味を考える時間を与えない

画面を止めて一つ一つの映像を見ると気がつきますが、それぞれの映像には脈絡がありません。さらに短いカットでは見えなかった映像の細部が見えてくると映像のネタがバレてくるようにも見えます。カットを極端に短くすることによって、脳は映像の意味を消化できずに次の映像を見せられることになります。私たちの脳に考える時間を与えない巧みな編集テクニックと言えます。

コメントを読み解く

コメントにも秘密があります。全文を書き出すと一つの脚本として出来上がっていることに気がつきます。

「2019.2.9」/みずほで金が下せない?/本日から火曜の朝まで全/国のATMは使用できないとのことです/また止まるのか/もう駄目だよ!/「突如奪われた日常」/全みずほユーザーが絶滅する恐れがあります/あちこちで金の奪い合いが起きている/現金を持つものは狙われる/コンビニも使えないってどういうことだ/3連休の計画がパーだ/どうして平日のうちに卸さなかったの?!/所持金720円が/3日間どう過ごせばいいの?/この戦いに終わりはない/7月にまたやってくる/もう耐えられない/諦めるな/まだ望みはある/「THIS FRIDAY」/お金を下ろす方法が絶対あるはずだ/せっかくの3連休を無駄にはしない/俺が行こう/せめてもの償いだ/あたしパパを信じてる/必ず守ってみせる/本当にシステム移行が目的なのか?/何がいいたい?/「MIZUHO」

コメントのほとんどは18文字程度のフレーズに短く刈り込まれています。さらに視聴者の気持ちに刺さるような問いかけ風の口調に揃えられています。

このことから、制作者は映像編集よりもコメント、つまり脚本をとことん練った上で制作に着手していたことが想像できます。コメントを視認できるギリギリの時間で映像を選び編集していったのではないでしょうか。

まとめ

映像クリップのうち自前で制作したのはエンドロール部分など数カット。おそらまくアフターエフェクトなどを使って素材の色調に合わせたのでしょう。アフターエフェクトを使い、50点近くの素材をダウンロードしていることから、制作者はプロダクションの関係者だろうと思います。

ひよっとしたら素材ベンダーの関係者かもしれませんが、それにしても一昔前なら相当なコストをかけないとできなかったクオリティの作品が手が目に作れるようになっているのは事実です。

サンプル映像をダウンロードしてみた

MotionElementsにはお試しサービスがあります。最新の無料動画素材がダウンロードできるので早速試してみました。

まずサイトに掲載される動画素材をクリックします。

Top 10 HD/4K映像素材, ロイヤリティフリー動画素材・ハイビジョンストックフッテージ

するとダウンロードリンクの付いたメールを送るという表示が出るので、自分のメールアドレスを入力します。届いたメールから映像をダウンロードする仕組みです。ダウンロードができる期間は二日間です。この映像は4kで1.1GBあります。ダウンロードには時間がかかりますので余裕を見ておくことをお勧めします。

動画の費用は正規に会員登録をした場合、月約24,980円のプロフェッショナルコースでは、月10コンテンツまでダウンロードができるようです。一度ダウンロードした映像ファイルは何度でも使えるロイヤリティフリーになるので、クリエィターを業としている人にはお得かもしれません。

References

機械を分解したり、製品の動作を観察したり、ソフトウェアの動作を解析するなどして、製品の構造を分析し、そこから製造方法や動作原理、設計図などの仕様やソースコードなどを調査することを指す。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。