常時同時再送信で”受信料の取りはぐれ”がなくなるようです

常時同時再送信と受信契約
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

放送局で働くようになってからテレビを見なくなりました。見るのは仕事に直接関係ある番組やネタ探しのため。

関係ない番組は見ないので、世間話にもついていけなくなりました。

そんな中、テレビをもっと見てもらおうという試みが始まります。しかし、遅きに失した感じもあります。

だって、私ですらテレビで動画を見ていないのですから。

常時同時配信、風が吹いて儲かる人とは

総務省はNHKがテレビ番組を放送に並行してインターネットに配信する「常時同時配信」の実施基準案を認可しました。

4月から、視聴者は追加の受信料なしで、パソコンやスマートフォンからNHKの番組を見られるようになる見通しです。

1月15日の株式新聞では、「常時同時配信」で注目される株を特集。<きょうの材料と有力銘柄>のネット同時配信認可でJストリームなど思惑、放送機器の池上通もとして、Jストリーム<4308.T>とエヌリンクス<6548.T>の名前を取り上げています。

動画をもっぱらパソコンで視聴する私にすると、番組がパソコンで見れるようになると便利です。疑問もなく読んでいたら気になる書きぶりを見つけました。

スマホ視聴の普及で受信料の取りはぐれが減るとの見方などから集金代行の エヌリンクス<6548.T> にも思惑が向かう。

<きょうの材料と有力銘柄>NHKのネット同時配信認可でJストリームなど思惑、放送機器の池上通も 速報 | 株式新聞Web

「追加の受信料なしで」と一方で言いながら、「受信料の取りはぐれが減る」とは一見矛盾しています。

なぜなのか、知り合いの放送局員に聞くと、その仕組みがわかりました。

受信料は世帯別に契約を結びます。したがって1世帯で2台以上テレビを設置している場合も契約は一つで済みます。

この世帯がスマホで番組を見る場合も同様で契約は一つで済みます。4月から始まる「常時同時再送信」もこの理屈によります。

では、この世帯に独立して働く子どもが同居していた場合はどうなるのでしょうか。子どもは独立して生計をたてているので世帯は別のはずです。

しかし、受信契約についての説明ではこう書かれています。

「一方、ふたつの家族が生活費をともにしている場合などは、生計をともにしていると考えられますので、必要な受信契約はひとつとなります」 「2世帯住宅」の場合は世帯ごとに受信契約が必要なのか|NHKよくある質問集

利便性か契約か

4月からはじまる「常時同時再送信」では受信料契約を確認する個人認証アプリが必ず導入されるはずです。

なぜなら、受信契約と実際の視聴者を厳密に区分けしなければならないからです。

親が受信料を支払い同居している子どもが受信するケースなどは、受信料の二重払いが起きないように保護されるでしょう。

「受信料の取りはぐれが減る」というのは、受信料を支払うべきなのに支払っていケースがあるということです。

現在スマホで動画を見ている人たちの中には、受信料を払っていない人もいます。

こうした人たちは、「常時同時再送信でタダ見し放題。やったぜ」と喜ぶわけにいかなくなります。

スマホには受信契約者であるかなしかを判断する鍵が付けられます。解除して番組を見るためには、いやおうなしに契約せざるをえなくなるというわけです。

ついでに言うと、受信契約を結ぶ必要のない民間放送は自前で稼がなくてはなりません。

「俺たちは稼ぐために汗を流しているのに、受信料はアプリ一つで濡れ手に粟かよ」と怨嗟の声を上げるのには理由があったのです。

実家の受信契約にしがみつけ?

それでも契約を結びたくない人もいるかもしれません。

NHK「常時同時配信」で、肥大化・民業圧迫…民放各局が懸念 記事に、「これが出来てスクランブル化が出来ないのはおかしいだろ」「そんな事する前にスクランブル方式にして下さい」など拒絶ツイート – Togetter

そんな人は受信契約を結んでいる親元に戻って、生活費を実家に入れ、形だけ親の受信契約に寄生する人が出てきそうです。

いずれにしても、テレビを見るための精巧な課金の仕組みが考えられていることは間違いないようです。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。