
よくいわれる話ですが、投稿動画の視聴者は爆発的に増えています。動画2.0とは、こうした投稿動画の流れを言います。
視聴者が投稿動画を見るとき遣うデバイスはスマートフォンです。携帯端末は手に持って見ることから、instagramやTiktokなどのように見やすいように縦位置に設計するプラットフォームも増えています。
動画制作者としては、視聴者の動きにアンテナを張り見やすい動画を目指したいものです。これからどんどん増えるであろうSNS・ソーシャルメディア向けの動画制作のポイントを三つ紹介します。
SNS動画で失敗しないポイント
無音でもわかる動画
通勤電車の中でスマホを見る人。そのほとんどはイヤホンも付けずに画面を見ています。動画コンテンツを見ると無音を意識してか字幕が目立ちます。
SNSに実装されることが多くなった動画広告を見てみましょう。たとえばFacebook。デフォルトの設定では、Facebook動画広告は音声がオフになっています。
音声を出すにはユーザーがオンに切り替える必要があるため、大半の動画広告は無音を前提に制作されます。
限られた画面に必要最小限の情報を盛り込むことが、わかりやすく伝えるポイントです。
見せたいものが大きめの動画
無音状態でも内容が把握できるような動画コンテンツを作るには、必要な情報に優先順位をつけて画面に載せることです。
数多くの情報を詰め込むのではなく、情報を削りに削っていくことが目立たせる秘訣です。
そのたるには動画コンテンツの対象物を大きく撮影すること。スマートフォンを使って視聴しているユーザーに印象が残りやすいようにするのがポイントです。
短時間でインパクトのある動画
携帯端末のユーザーはスキマ時間を遣って画面を見ます。よほど関心のある内容でないかぎり、メニューを見るのは瞬間です。
街行く人の足を止めるショウウインドウのように、バナーの文字が派手になる傾向が強いのは理由があるのです。
中身にしても同じです。簡単にスクロールされる可能性が高いため、短時間でインパクトのある動画作りがカギになってきます。
冒頭の2秒に凝った映像をのせる動画や、台詞の間を強引にジャンプカットしてテンポを上げる演出も短時間でインパクトのある動画を求めた結果なのです。
まとめ
無音で誇張、テンポ良くというのがSNS視聴者むけの動画パターンです。これでいいかどうかは別として、視聴者の見方を頭に置いて動画を考えることは大切なことです。
YouTubeの傾向はこうした動画からの脱皮を図っています。音で聞きじっくりゆっくり視聴できるコンテンツが増え始め、視聴者層の幅も広がっています。
基本を押さえながら誰も手を付けていない世界を見つけ出すのも動画制作の楽しみです。