撮影した素材は長ければいいわけではありません

こんにちは、フルタニです。放送局で番組づくりをしてました。

よく聞くのが「街歩き番組のロケは複数のカメラで撮っていますが、撮った素材はあわせてどれくらいあるのでしょう」という質問。

撮影時間について、現場に聞いてみました。「大容量のメモリーさえあればたくさんの映像が撮影できるのでメモリーの限度までです」と言う答え。

撮影時間がハンパない

記録メディアの進化により、収録した撮影データの保存の利便性が高まっています。これまで主流だった外付けHDDに代わって、固定メモリーに直接記録するSSDが普及し始めています。

衝撃に強く軽量なSSDは撮影現場をどのように変えるのでしょうか。

番組制作会社「ギルド」の取材チームの様子が取材されていました。

撮影は1日6〜8時間程度。ずっと撮り続けているわけではないそうですが、毎日、メインのカメラ、サブのカメラ2台、ドローンとロケ車のカメラの計5台で撮影を行うので、すべてを合わせると1日に14時間分くらいの映像になるのだとか。

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「メインカメラはHDVテープとCFカード、サブ用のカメラは本体のストレージとSDXCカードに録画した上で、外付けSSDにすべての映像データをバックアップするので、3重に保存することになります。毎日移動しながらの撮影では撮り直しができず、何らかのトラブルで映像データが消えてしまうことが可能性としてはあるので、念には念を入れています」
旅行にも最適? 番組の海外ロケでわかった、撮影データのバックアップは、「高速処理+α」で選ぶべき理由 | ライフハッカー[日本版]

すごいなと思ったのは撮影時間の長いこと。

今流行りのアポなし番組の流れにある企画だから仕方がないのでしょうが、カメラ5台でずっと撮影し続けているわけですから、試写だけでも大変です。

まとめ

編集に使用した機械は今や懐かしのYTRテープ編集機。編集ソフトと比較すると恐ろしく時間のかかる編集機でした。

撮影もVTRでしたので撮影時間が長くなると物理的にテープの消費量が伸びてしまい、持ち運びに手間がかかります。おまけにテープ代もバカにならない金額です。

ですから昔の監督さんの中には撮影計画は練りに練って、必要のない映像は撮らないと言う職人芸を持つ人が数多くいました。

素材の時間が長くなればなるほど、制作スタッフの実働時間にも影響が出てきます。長時間撮影すればいいものが撮れるというのは幻想だという監督さんはどんどん減っているようです。




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元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。