
放送局の中にいると世の中の動きが見えなくなることがあります。最新のニュースや流行には敏感になりますが、世間の常識には疎くなります。なぜかというと放送局は組織と規律がしっかりしているため、中で働く人は外の変化を気にすることなく暮らして行けるからです。
「#動画20」#明石ガクト は個人発の動画コンテンツがマスメディアにとって代わる時代を予感させた本。新刊「#動画の世紀」で著者は「活字と映像はリンクによって相互に補完し合うという当たり前の仕掛けがこれからの時代を変えていく 動画に物語性を持たせ共感をどう作り上げていくかが鍵」と言います
— フルタニケンジ@動画制作者 (@kenfru3) September 26, 2020
放送局から離れると、社会に対する意識のズレを強く感じます。そんな違和感を動画の世紀としてまとめた本が発行されました。
動画の世紀 The STORY MAKERS

- 動画や映像関係者だけでなく全業界の方にお勧めしたい
- 動画はアウトプットの見せ方に過ぎないので、大事なのはストーリー
- 『動画×○○』の掛け合わせで新たなビジネスが生まれる時代
- コンテンツを制作する際の志や可能性を信じる気持ちはブレていない
- 動画にストーリー性をもたせて共感を得ることは、個人にとってただの動画コンテンツではなくなる
「20世紀は映像の時代」といいます。当時のニュースや映画それに一般人が記録した膨大な映像は社会や暮らしを変えていく触媒になったからです。ネットの普及そしてコロナ。映像は社会の有りようを記録するメディアから個人が発信するツールとしてその流れを大きく変えました。20世紀は映像から動画の世紀に姿を変えているのです。
「活字と映像はリンクによって相互に補完し合う」という、至極当たり前の仕掛けがこれからの時代を変えていく、そんな時代を予感させる本です。動画にストーリー性を持たせて、人と共感をどう作り上げていくかということを、第一線の動画プロデューサーが論考します。
これから動画業界に起きる変化
— 明石ガクト「動画の世紀」発売中 (@gakuto_akashi) April 5, 2020
スタジオ撮影→自宅撮影
制作会社→個人クリエイター
ブランディング→SP
広告→コンテンツ
スマホ画面→テレビ画面
ナラティブ→インタラクティブ
バズ→エンゲージメント
消費的→生産的
中央集権型→分散型
オーソリティ→フレンドリー
クオリティ→クオンティティ
まとめ
「これからの映像文化を牽引していくのは放送局ではなく、動画プラットフォーマーやクリエイターである」そんな未来を感じさせる強い意志を感じます。
本書は電子書籍のみでの販売です。関連資料などの”参照資料”は活字情報だけでなく、YouTube上にある動画も多いことから、従来のような紙での出版だと利用者は一手間かけて資料を探しに行かなくてはなりません。電子書籍ならそのままURLをタップすればリンクに飛べるので「電子書籍のみ」での出版には著者のコンテンツに対する考え方が反映されているのだと思います。