広告動画制作の相場を知る方法【参考例】

動画の相場
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

小さなお店などから動画制作の問い合わせが増えています。企業案件を扱う動画制作について「ぶっちゃけたところ、プロダクションなどに依頼するといくらかかるのか」そんな質問をよく聞きます。

動画のねらいや撮影場所、演出効果などによって制作にかかる費用は変わるので一口では説明できません。では制作プロダクションの言いなりか?というと、それれは大きな誤解です。機材費と人件費を足し合わせるとざっくりした制作費は見えてきます。

値段が決められないのは、「動画で何がしたいのか」「どんな動画が作れるか」というお互いの思惑がすれ違うからです。

具体的な動画のイメージと、そのイメージをつくるためかかる費用がわかると先に進みや書くなります。

映像ってざっくりいくらなん? | 動画制作コラム | サンドサンクリエイティブ

上記は参考例ですが「プロダクションに発注するとしたら、10万円でできることはこれくらい」ということがわかります。

最近は公開された事例を紹介しながら「この規模ならこのくらい」とボリュームゾーンを示して制作費のイメージをつかんでもらうようにしています。

最近見つけたプロダクションのモデルプランがわかりやすいので引用しながら解説します。

料金プラン | 映像制作・動画制作なら株式会社 KAFKA (カフカ)|東京

主人公の女性経営者の人間像を掘り下げた14分の企業広告動画。制作費は55~99万円のゾーンです。

撮影の主な要素はゲストのインタビュー、顧客との応対、デザイン担当との打ち合わせ、ファッションショーです。縫製工場紹介カットやエピソードをドラマ風に仕立てた動画もありますが、ベースは事務所内と思われる室内撮影です。したがってロケ日程は一日もしくは一泊二日と想定されます。ファッションショーは別動画用に撮られた素材の使いまわしのようです。

取材クルーはカメラマン1名、音声、ディレクターの三人。場合によってはADが一名ついているかもしれません。ゲストインタビューの光の当たり方が自然光気味なので照明はいなさそうです。

制作費の査定

この動画をつくるにはいくらくらいかかるのでしょうか。査定してみました。

1.ロケ(要員費 1日×4人(ディレクター、カメラ、音声、補助)×15千円 計60千円、機材費カメラ20千円、音声照明15千円 計35千円、交通費 ロケバス1日 30千円)

2.ポスプロ(編集プリプロ3日×15千円、機材費 編集室機材付き借用 3日×15千円 計90千円)

3.完パケ(MA室借用6時間×10千円、音響効果費30千円 ナレーター1日 20千円、声優2時間×15千円 計約90千円) 

4.制作雑費 ロケハンも含めた事前取材費、映像資料借用、グラフィックパターン制作費、

5.制作スタッフ要員費 ディレクター5日(取材・構成2日、ポスプロ3日※ロケ一日は重複するので除く)×20千円、プロデューサー(制作・品質管理)1日×30千円  計130千円

1~3、5を足し合わせると34万円。4はまとめて5万円と見積もると小計39万円。これに管理費30%、消費税10%で合計55.8万円(税込み)が最低ラインかと思います。

制作費を安く上げるには

制作費の構造を見ていただいてわかるように、動画制作費のほとんどは何度も書いているように人件費です。

人件費を安く上げるには映像制作の工程の中から削りやすい工程をカットする以外にはありません。人件費を削る場合や撮影・編集にかかる時間を削るなどがあります。しかし、工程を削ると仕上がりに影響が必ず出ます。

仕上がりに影響を出さずに制作費を安く上げるためにはどうすればいいのでしょうか。

それは、意味のないやり直しを極力減らすことです。意味のないやり直しとは①構成のやり直し、②編集のやり直しの二点です。

動画の委託元のほとんどは動画の知識や経験を持たない人ばかりです。したがって動画の狙いそのものが固まっていないケースが多く、注文も具体的ではありません。「派手につくってほしい」「商品を目立たせてほしい」と要求されても制作する側は何をしていいかわからないのです。レストランに行って「おいしいものが食べたい」と言っているようなものですね。

狙いを具体的なものにするには、制作を担当するディレクターに来てもらい、現場を見せながら動画で伝えたいことを説明するのが早道です。現場には動画の素材が山のように埋もれています。引用に使った動画でいうと中古の衣装を持ち込んできた顧客とのからみや、古参のデザイナーとの関係、社長の描いた紙芝居のようなものです。

こうした素材は委託元からするとありふれた景色ですが、光の当て方を変えるだけで「商品を目立たせる」ためのエピソードになります。

まとめ

動画制作の費用感
  • 動画制作費の内訳は人件費、機材費が大半を占めます
  • ねらいが固まれば制作費の見積もりがしやすくなります
  • かかわる要員や演出が多くなると費用は限りなく膨らみます

納得できる制作費は十分な打ち合わせから生まれます。「何がしたい」「そのためには何が必要か」という話し合いで納得できる合意点が見つかると方向性が決まりやすくなります。

お客様「うちはこんだけの予算しか出さん!!この予算でできる事を言うてみ〜!!商品はこれや!!映像をこんなとこで使うんや!!」

と言っていただけると 

弊社「へい!!旦那!!うちでしたらこんな感じのこんな塩梅で映像できまっせ!いかがでっしゃろ?もし、おきにめされへんのやったらも少し勉強はさせてもらいます〜」
というスムーズなやりとりが可能です。

映像ってざっくりいくらなん? | 動画制作コラム | サンドサンクリエイティブ

プロダクションは委託元の求める商品を作ろうと努力します。

はじめて動画を依頼する時、安くて品質もそこそこのものを求めるのならば、条件と狙いを先に伝え、あとは任せるという姿勢が最もスマートな方法かもしれません。

映像制作・動画制作の料金と工程まとめ【前編】-内訳を理解する- | 動画制作コラム | サンドサンクリエイティブ




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。