物理作業をAIがやってくれるので知恵だしに時間が割けるようになりました。
いやー、生成AIの進化が止まりませんね。むしろ早くなったという感じ。
最近はいろいろなAIサービスが登場していますが、「動画生成AI」と聞くと、動画だけを作る専用サービスを思い浮かべる人も多いと思います。
でも、今回紹介するSkywork AIはちょっと違います。
Skywork:ディープリサーチ搭載のオールインワンAIエージェント
Skywork AIとは
Skywork AIは、2021年7月13日にシンガポールに登記されたテクノロジー企業です。この企業が提供するのが「Skywork AI」というサービス。
一言で言うと、文章作成やリサーチ、資料作成、画像生成など、さまざまな作業を一つの環境でこなせる総合AIワークスペースです。
その中に、動画制作をサポートする専用エージェントとして用意されているのが「Video」です。
これが面白い。
私がこのサービスを知ったきっかけは、動画制作YouTuber RKJ VIDEO のリョウさんが公開している「10分で1500万再生の科学系YouTube長尺動画をAIエージェントで作る方法(Skywork AI)」という動画でした。
タイトルを見たときは、「AIで長尺動画って、本当にそこまでできるの?」と半信半疑だったんです。
しかし、見始めると「おお、そういう使い方か!」と思わず唸ってしまいました。
動画を最後まで見て感じたのは、Skywork AIの魅力は「動画をAIで作ること」だけではないということです。
企画を考え、リサーチを行い、構成をまとめ、ショットリストを作り、必要に応じて映像素材を探したりAI動画生成と連携したり……。
動画制作の流れ全体を一つの環境で進められるという発想が、とてもよくできています。
そして、「これは長尺動画だけじゃもったいないな」とも思いました。
むしろ、TikTokやInstagramリール、YouTubeショートのようなSNS向け短尺動画や、商品・サービス紹介動画の制作でこそ、このVideoエージェントの強みが発揮されるのではないでしょうか。
そこで今回は、Skywork AIという総合AIワークスペースの中でも、私が特に可能性を感じた「Video」エージェントに注目してご紹介したいと思います。
Videoエージェントでできること
Videoエージェントの基本的な使い方は、次の流れです。
Videoエージェントを開く
Skyworkにログイン後、画面のホーム/作成画面にあるエージェント選択エリアから「Videos / Video(動画)エージェント」を選びます。

作りたい動画・編集したい内容を入力する 例:
- 「商品紹介動画を作って」
- 「この動画に字幕を付けて」
- 「冒頭10秒をカットして、SNS向けに短くして」
- 「説明用の動画台本と構成を作って」
必要な素材をアップロードする
編集したい動画、画像、ロゴ、台本、BGMなどがあれば追加します。
希望条件を伝える
動画の長さ、用途、雰囲気、字幕の有無、BGM、縦型・横型などを指定すると、より意図に近い結果になります。
例:「30秒、縦型、TikTok向け、明るい雰囲気、日本語字幕あり」
生成・編集結果を確認する
出力された動画や構成案を見て、必要なら「もっと短く」「字幕を大きく」「BGMを落ち着いたものに」など追加で修正依頼できます。
動画構成案を自動生成
動画全体の流れを組み立て、ストーリー展開や見せ場を含めた構成案を作成します。
SNS動画で重要な「最初の数秒で興味を引き、最後に行動を促す」といった構成も意識した設計が可能です。
カット割り(ショットリスト)の設計
「商品のアップを入れる」
「人物のリアクションを見せる」
「ここでテロップを表示する」
といった具体的なショットリストを自動で提案します。
撮影や素材集めの段階でも完成イメージを共有しやすくなります。
字幕の自動生成
動画内容やナレーションに合わせた字幕データも自動で作成します。
字幕はSNS動画の視聴維持率にも影響する重要な要素であり、この工程を自動化できるメリットは大きいでしょう。
Skywork AIならではの強み
成果物を起点に設計されている
一般的な生成AIはチャット形式でやり取りしながらアイデアを整理します。
一方、Skywork AIは「Video」という成果物を起点に設計されています。
そのため、
- リサーチ
- 構成作成
- シナリオ設計
- 動画生成
までを一貫した流れで進められる点が特徴です。
他機能との連携
チャットルーム内では「スキル」を利用することで、
- 台本に合った映像素材の検索
- AI画像生成
- 外部AI動画生成モデル「Kling」との連携
なども行えます。
単なる動画生成ツールではなく、動画制作全体をサポートする制作環境として活用できる点が魅力です。
SNS向け動画との相性は抜群
Videoエージェントは、
- TikTok
- Instagramリール
- YouTubeショート
- X(旧Twitter)の動画投稿
- 商品紹介動画
- サービス紹介動画
といった短尺コンテンツとの相性が非常に良好です。
ゼロから企画を考えるよりも、まずAIに叩き台を作ってもらい、人がブラッシュアップするという使い方が最も効果を発揮します。
利用条件・料金
Videoエージェントのような動画・音声を扱うマルチモーダル機能を利用するには、基本的に上位プランであるPlusプラン(月額49.99ドル)への加入が必要です。
参考にした動画では、無料プランで生成できる動画は実質1本程度、またPlusプランでも生成できる動画は3本程度が目安と紹介されていました。
ただし、この検証で制作されていたのは比較的長尺の動画です。そのため、TikTokやInstagramリール、YouTubeショートのような短尺動画であれば、より多くの動画を制作できる可能性があります。
また、同等の品質の動画を他のAIサービスで制作しようとすると、
- 構成・台本作成AI
- 字幕生成AI
- 映像素材検索サービス
- AI動画生成サービス
- 動画編集ツール
など、複数のサービスを組み合わせるケースも少なくありません。
一方、Skywork AIのVideoエージェントは、企画・構成からショットリスト、字幕作成、映像素材の検索、AI動画生成との連携まで、一つのワークフローで進められることが大きな強みです。
生成できる本数だけを見ると割高に感じるかもしれません。しかし、複数のサービスを契約・使い分ける手間や制作時間まで含めて考えると、十分に費用対効果の高いサービスと言えるでしょう。
特に、商品紹介動画やSNS向けショート動画を継続的に制作する企業やクリエイターにとっては、「動画制作の初稿を短時間で作れる」という価値は、月額料金以上のメリットにつながる可能性があります。
※生成可能本数は動画の長さや内容、サービスのアップデートなどによって変動する場合があります。最新の利用条件は公式情報をご確認ください。
まとめ
Skywork AIのVideoエージェントは、「AIが動画を作ってくれるツール」というよりも、動画制作全体のワークフローを効率化する制作アシスタントと捉えると、その価値がよく分かります。
動画制作では、編集よりも企画や構成、素材探しに時間を取られることも少なくありません。Videoエージェントは、その工程をまとめて支援し、制作のスタートを大きく加速してくれます。
特にSNS向け動画や商品・サービス紹介動画では、「まずAIで叩き台を作り、人がブラッシュアップする」という新しい制作スタイルを実現できる、非常に魅力的なサービスだと感じました。







