
初心者の人がまず直面するのが動画ファイルの読み込みです。DaVinci Resolveにはファイルを読み込むためのルートがいくつかあります。動画ファイルを画面にドラッグ&ドロップしてもいいし、メニューから読み込む方法もあります。
ただし、やみくもに読み込むと、保存や再利用の際、ファイルが見つからなくなる場合もあります。
初めての人にはわかりにくいと思いますが、読み込みの仕組みを覚えておいた方があとあと楽です。
動画ファイルの読み込み方
映像編集には様々な形式で作られた動画ファイルを使うことがあります。中には編集ソフトがサポートしていない動画ファイルもあります。これは仕様なので仕方がありませんが、ファイル形式を変換することで解決できる場合もあります。
DaVinci Resolve16がサポートしているコーデック
例えば、DaVinci Resolveではブルーレイから取り込んだM2TSファイルは読み込めません。
DaVinci Resolve16.2.1更新時のコーデックのリストは、Black Magic社のサポートサイトからPDFで確認できます。
DaVinci_Resolve_16_Supported_Codec_List.pdf
ファイル形式とコーデックというのは、用語が似通っていることから、初心者にはかなりややこしい問題です。わかりやすくまとめているブログがあります。参考にしてください。
【知識】なぜ「クイックタイムでください」はダメなのか?ファイル形式とコーデックのややこしい関係 | 映像知識のメモ帳
できる動画、できない動画
動画編集ソフトは読み込める動画ファイルが決まっています。
- コーデック
- フレームレート
- ビットレート
- アスペクト比
- 映像方式(インターレース、プログレッシブ)
動画ファイルは様々な形式があり、形式は合っていても、状況により読み込めない場合があります。
読み込めなかった映像ファイルは読み込める形式に変換することで編集できることがあります。まず、読み込めなかった動画ファイルをMediaInfoなどの解析ソフトなどを使って確認します。次に、メディアコンバーターと呼ばれるフリーの動画&音声ファイル変換ソフトを使うことで編集ソフトが読み込める形式にすることができます。
代表的なソフトは次のものがあります。
XMedia Recode のダウンロードと使い方 – k本的に無料ソフト・フリーソフト“>XMedia Recode
非常に多くのフォーマットに対応した動画&音声ファイル変換ソフト。
主要なものからマイナーなものまで、幅広いフォーマットに対応したメディアコンバーターです。
MediaCoder のダウンロードと使い方 – k本的に無料ソフト・フリーソフト“>MediaCoder
非常に多くのフォーマットに対応したマルチメディアコンバーター。
FFmpeg / MEncoder / x264 / x265 / VP8 / VP9 / LAME / Nero AAC コーデック / QAAC / FLAC 等々のフロントエンドで、ほとんどの動画ファイル&音声ファイル を、相互に変換することができます。
まとめ
例にあげたブルーレイから取り込んだM2TSファイルについて、DaVinci Resolveにそのままは読み込めませんでしたが、字幕変換ソフトVrewで作業用のMP4形式に変換した動画ファイルは読み込めました。
変換したファイルは相当軽くなり画質も落ちました。それでも編集できないよりできた方がいいので使いました。
正解は一つではないところが動画編集の厄介な世界ですが、覚えておいて損はありません。