
動画編集をはじめたばかりの人が直面する問題の一つに「動画ファイルの読み込み」があります。
映像ファイルには様々な形式があります。そのため動画編集ソフトによっては読み込めない形式のファイルがあります。
何が読み込めて何が読み込めないかあらかじめ知っておかないと編集直前にあわてることになるので注意しましょう。
目次
DaVinci Resolve18が 読み込まない 動画ファイル
DaVinci Resolve18でファイルを読み込むには
- 動画ファイルを画面にドラッグ&ドロップする
- メニューから読み込む
などの方法があります。
しかし、すべての動画ファイルが読み込めるわけではありません。
【役に立つ】 WebM ファイルを編集する方法 | ぶいろぐ
上記記事にまとめたWebMファイルやM2TS、アップルの動画ファイルなどが要注意です。
DaVinci Resolve18に取り込めない動画とは

例えば、DaVinci Resolve18ではブルーレイから取り込んだM2TSファイルは読み込めません。.wmv形式のファイルも無理という話も聞きました。
Google社がネットストリーミングのため開発した動画のフォーマットWebM形式もアウトです。
映像編集には様々な形式で作られた動画ファイルを使うことがあります。
中には編集ソフトがサポートしていない動画ファイルもあります。
これは仕様なので仕方がありませんが、ファイル形式を変換することで解決できる場合もあります。
M2TSファイルは意外にも翻訳サービスで知られるVrewで作業用mp4に変換できることがわかりました。
自動文字起こし 使えるソフトVrewがおすすめ【感想】 | ぶいろぐ
どうしても編集したい場合はmp4形式に変換して使いましょう。
WebM形式のファイルはいったん外部サービスでmp4に変換するひと手間が必要です。
DaVinci Resolve16.2.1更新時のコーデックのリストは、Black Magic社のサポートサイトからPDFで確認できます。
DaVinci_Resolve_16_Supported_Codec_List.pdf
コーデックについて
ファイル形式とコーデックというのは、用語が似通っていることから、初心者にはかなりややこしい問題です。わかりやすくまとめているブログがあります。参考にしてください。
【知識】なぜ「クイックタイムでください」はダメなのか?ファイル形式とコーデックのややこしい関係 | 映像知識のメモ帳
動画編集ソフトは読み込める動画ファイルが決まっています。
- コーデック
- フレームレート
- ビットレート
- アスペクト比
- 映像方式(インターレース、プログレッシブ)
動画ファイルは様々な形式があり、形式は合っていても、状況により読み込めない場合があります。
読み込めなかった映像ファイルは読み込める形式に変換することで編集できることがあります。まず、読み込めなかった動画ファイルをMediaInfoなどの解析ソフトなどを使って確認します。
次に、メディアコンバーターと呼ばれるフリーの動画&音声ファイル変換ソフトを使うことで編集ソフトが読み込める形式にすることができます。
代表的なソフトは次のものがあります。
XMedia Recode
非常に多くのフォーマットに対応した動画&音声ファイル変換ソフト。
主要なものからマイナーなものまで、幅広いフォーマットに対応したメディアコンバーターです。
MediaCoder
MediaCoder – Download Latest MediaCoder
非常に多くのフォーマットに対応したマルチメディアコンバーター。
FFmpeg / MEncoder / x264 / x265 / VP8 / VP9 / LAME / Nero AAC コーデック / QAAC / FLAC 等々のフロントエンドで、ほとんどの動画ファイル&音声ファイル を、相互に変換することができます。
まとめ
例にあげたブルーレイから取り込んだM2TSファイルについて、DaVinci Resolveにそのままは読み込めませんでした。
ところが字幕変換ソフトVrewで作業用のMP4形式に変換したところ、作業用の動画ファイルは読み込めました。
変換したファイルは相当軽くなり画質も落ちました。それでも編集できないよりできた方がいいので使いました。
正解は一つではないところが動画編集の厄介な世界ですが、覚えておいて損はありません。