
ナレーションとBGMがケンカします。ナレーション音声がない時だけ下のトラックにあるBGMをミュートることはできますか。
「ナレーションとBGMがケンカする」問題、解決したくないですか?
動画編集でよくある悩みのひとつが、
- 「ナレーションとBGMが重なって、聞き取りにくい!」
- 「しゃべってるときだけBGMを自動で下げられないの?」
という音の“ケンカ問題”。
実は、DaVinci Resolveには「オーディオレイヤリング」という便利な機能があり、これを使えば音があるところだけ自動的にBGMをミュート(または下げる)ことができます。
DaVinci Resolve で必要なときだけBGMを自動ミュートする方法
🎧 オーディオレイヤリングとは?

オーディオレイヤリングって難しそう。いったい何ですか。
オーディオレイヤリングとは、複数の音声トラックを重ね合わせて編集する技法のこと。
わかりやすくいうと、「上にある音が鳴っているとき、下の音を自動で下げる(あるいは無効化する)」という処理ができることです。
⚙️ 操作手順|BGMを音声のあるときだけ自動ミュートする方法
たとえば、こんな構成になります:
- Audio 1:ナレーション/セリフ(主音声)
- Audio 2:BGM(背景音)
手順①:[表示] → [オーディオトラックレイヤーを表示] をオンにする
- DaVinci Resolveのタイムライン上部メニュー
- [表示] > [オーディオトラックレイヤーを表示] をチェック
これで、トラック単位でレイヤー編集が可能になります。
手順②:BGMトラックを「下」に配置し、音声トラックを「上」に配置
- Audio 1にナレーションなどを置く
- Audio 2にBGMを置く(音声がないときだけ流れてほしいもの)
手順③:音声のある部分にだけ「マスク処理」が適用される
上のトラックに音があると、下の音がミュート(または低減)されます。
✅ メリット
メリット | 内容 |
---|---|
🎯 聞き取りやすい動画になる | 音がぶつからないため視聴者にやさしい |
🔁 自動処理で時短 | 毎回手動でBGM音量を調整しなくて済む |
🎛 高品質な仕上がり | プロっぽい音のバランスが簡単に実現 |
👶 初心者でも簡単 | 設定は数ステップでOK、習得も楽 |
⚠️ デメリット・注意点
デメリット | 内容 |
---|---|
⚠️ 完全自動ではない場合あり | 一部環境では手動で微調整が必要なこともある |
🎵 BGMが不自然に切れることも | フェード処理を加えると自然に聞こえる |
🖥 レイヤーの表示設定を忘れると使えない | 初期状態ではオフになっているので注意 |
💡 よりナチュラルに仕上げたいときのコツ
- BGMのフェードイン/フェードアウトを適用すると滑らかに
- コンプレッサーエフェクトで自動的にBGM音量を下げる「ダッキング」もおすすめ
🎯 まとめ|音のぶつかりをなくすだけで、動画の印象は大きく変わる!
DaVinci Resolve初心者にとって「音声編集」はハードルが高く感じるかもしれません。
でも今回ご紹介した「オーディオレイヤリング」機能を使えば、しゃべっているときだけBGMを下げるというプロのような編集が、数クリックでできてしまいます。
🎧 動画の聞きやすさは視聴維持率に直結します。ぜひ、今日から取り入れてみてください!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve 必要なときだけBGMを自動ミュートする方法を書きます。