編集時の音量調整の方法・ビギナー向けDaVinci Rresolve

編集時の音量調整の方法・ビギナー向け
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

番組制作の終盤を「ポスプロ」1)ポストプロダクション (Post-production) は、放送やパッケージメディアなどの映像作品、映画の製作における撮影後の作業の総称。この作業を担当するスタジオないし制作会社のことを指す場合もある。 と呼びます。

作業は次の通りです。

  • 映像の編集
  • 音の編集
  • ナレーションの録音・アフレコや効果音の追加(MA)
  • そのほかに、VFXの追加合成。 映像/音声の補正・修正(カラコレなど) テレシネ(フィルムから電気信号への変換)

編集が終わった映像に、音や文字などの情報をつけていく工程です。以前は専用のスタジオを借りて行うほど手間のかかる工程でした。今ではパソコンで簡単にできるようになりました。

音を調整すること「整音」と呼びます。音量、音質、左右バランス、遠近感、雑音除去と厳密を求めようとすると再現ありません。しっかり整音するにはエンジニアの力が必要です。

個人がつくる動画コンテンツはそこまで手間暇かけられない場合がほとんど。人手やコストをかけずに整音したい場面があります。

そこで最小限の調整を行います。

特によく使うのが音の上げ下げ。小さな音をピンポイントで聞こえる音量にするだけで仕上がりが格段に変わります。

音割れに注意しよう

作業を始める前に注意しなくてはならないことがあります。それは音割れです。音が割れてしまうと調整はほぼ絶望になります。

音が割れる原因はオーディオパネルにあるレベルメーターの値(ゲイン)がピークを越えることにあります。この現象を防ぐにはレベルが一定値を超えないようにすることです。

動画内で一番音量の大きい部分が【-6dB】に届くくらいを目安に調整するとよいでしょう。

DaVinci Resolveで音を操作する

DaVinci Resolveにはフェアライト( Fairlight )というオーディオ編集専門の調整ページが用意されています。

この Fairlight は、NHKのスタジオなどでも使われていた機能を持ちます。

中はこんな形。何をどうしていいか番組制作者でも初見では理解不能です。というのも、丸投げしてしまっているからです。

ノイズの除去やミキシング、音の加工をめざすプロのエンジニア向けのページです。

しかし、音量の調整程度のことならば、編集( EDIT )ページを使って作業することが出来ます。

EDITページ

EDITページに備わっているオーディオ編集機能とFairlightページの編集機能は同じエンジンを使用しているのでクオリティに差はありません。

整音、特に音量調整は次のように行います。

  • タイムラインの下部にある音声(オーディオレイヤー)が入ったトラックを開く
  • 音の波形が現れる
  • 波形の上にある音声のボリュームを表す白線をマウスで上下に動かす(全体の音量が変わります)
  • ボリュームを一部だけ変えたい場合は波形にマーカーを打ち込みマウスで調整する

以上です。詳しく見ていきましょう。

1.オーディオレイヤー

撮影した生音やBGMの音量調整を行うには。ビデオトラックとオーディオトラックを確認しながら作業を進めます。2)編集では映像と音声を差し替えながら完成させる場合が多く、絵と音のずれが起きやすいからです。ずれが起きると視聴者に違和感を感じさせることになるので編集段階で注意する必要があります

画面のようにビデオにはアイコンが、オーディオには波形が表示されているので簡単に見分けることができます。それぞれ複数のファイルを格納することができます。3)複数のトラックに異なる映像や音声ファイルを入れることができます。映像の場合は上に配置した映像が優先されて表示されますが、音声の場合は混ざり合います。

音声を付け加えるには、素材の音声ファイルをオーディオトラックの中にドラッグします。

2.ボリュームの調整

作業がしやすいように、オーディオレイヤーの枠を広げます。

操作したいレイヤーの下隅をドラッグするとオーディオの波形が拡大されます。

波形の上に見える白線はオーディオのボリュームレベルです。白線を上げ下げすることでカット全体の音量が上下します。

インタビューなどの音声が小さい場合は、白線を上に少し上げ、ボリュームを大きくしましょう。

3.全体のボリュームを調整したい場合

波形のように見えるのが音の大きさです。山のような部分は大きな音。反対に谷のような部分は音が小さくなっていることを示しています。

波形の中程に見える白い線が全体の音量です。この線はマウスで上下させることができます。音を大きくしたければ上へ、小さくしたければ下へ下げれば音量が変わります。

音の始まりと終わりの部分については、フェイドイン、フェイドアウトと言って角をとるように音を下げることができます。

ひとかたまりになった音声ファイルの上、左右の端にマウスを持って行くとスライドする△マークが現れます。このマークを横にスライドさせるとフェードイン、フェードアウトすることができます。

注意しなくてはならないのが音量には限度があると言うこと。音はあげすぎると割れて聴きづらくなります。波形のピークが0デシベルを超えないよう。超えてもわずかな量にとどめましょう。

一部分だけ音を上げ下げしたい場合はどうしたらいいのでしょうか。

4.部分的に音量を調整したい場合

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DaVinci Resolve は音声の波形の部分にキーフレームと呼ばれる目印を打つことで音量を調整することができます。

キーフレームとは波形の上にある白い丸の部分を指します。この白い丸を上下することでボリュームを操作することができます。

キーフレームはオーディオ波形の上で「Altキー」を押すことでいくつでも作ることができます。

打ち込んだ白い点は、マウスを使うことで上下に上げ下げすることができます。

複数の白い丸を結んだ白線が斜めになり、音声レベルが徐々に変化していることがわかります。

突発的な音を小さくしたい時など、邪魔な音の周囲にキーフレームを打ち、不要な音のボリュームを下げることで邪魔にならないレベルに調整することができます。

実音とBGMなどで構成するニュース企画などでは編集時間をかけられないので上げ下げするだけですが、十分に実用に耐えます。

5.インタビュー音声の差し替え

インタビュー動画を作るとき、カメラマイクで拾った音が使えない場合があります。

周囲の雑音が強い場合などです。

私の場合、収録時にカメラマイクとは別にピンマイクとiphoneを使ってインタビューの音声だけ別に収録する方法をとっています。

編集時に音だけ差し替えることを目的としたもので、放送局では当たり前のように使う手段です。

編集ではまず、映像と音声をタイムライン上に配置します。

次にiphoneで収録した音声ファイルを切り出し、タイムラインの音声トラックに配置します。

インタビュー音声だけ二つのトラックに配置されたことになります。

次に、音声の波形を見ながらタイミングを一致させます。一致させることに成功したら、使わないオーディオトラックのボリュームを下げるかミュートします。

ミュートは、トラックの左にあるアイコンを押すことで簡単にできます。

高度な調整はプロに任せよう

音の編集は奥が深い世界です。

映画やミュージックビデオなど、音のエンジニアが活躍するためには、深い知識と確かな技術の積み重ねが必要だからです。

これから音の世界を極めよう。音で生活していこうと考える人であるならば、フェアライト( Fairlight ) を極めたいものです。

ここでは主に4つの大きな機能があります。

ボリュームコントロール(Volume Control)
エディットページにもある音量調整ができます。

パンニング(Pannnig)
ステレオや5.1chなどの映像で使われる効果です。前後左右に音源を動かすことで、音の立体感を出すのがパンニングです。

ダイナミクス(Dynamics)
小さい音を大きくしたり、大きい音を小さくするなど、ボリュームコントロールでは調整しきれない微細な音の強弱を調整する機能です。

イコライジング(EQ)

音声信号の周波数特性を変更する機能です。

  • 余計な音(不快な音、必要のない音)をカットして心地よい音にする。
  • 音色を作るためにEQを使う。

「チコちゃんに叱られる」の声といえばわかりやすいかもしれません。インタビューした音声から人間の声の周波数以外の周波数をカットすることで雑音を取り除くのもこの機能を使います。

音質の調整にチャレンジしよう

音の強弱はオーディオトラックにキーフレームという目印を当ててマウスで上下すればいいということがわかりました。

しかし、雑音が入ったオーディオファイルの場合、音量を上げると雑音もひどくなります。こんなお悩みにこたえる方法が音に特化したフュージョンページを使った調整法です。

具体的に言うと、雑音の成分である高音域と低音域を絞ってしまうこと。こんなことができるのです。この方法は次のページにまとめました。

エンジニア直伝! クリエイターのためのミックス&マスタリング最新テクニック

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References   [ + ]

1. ポストプロダクション (Post-production) は、放送やパッケージメディアなどの映像作品、映画の製作における撮影後の作業の総称。この作業を担当するスタジオないし制作会社のことを指す場合もある。
2. 編集では映像と音声を差し替えながら完成させる場合が多く、絵と音のずれが起きやすいからです。ずれが起きると視聴者に違和感を感じさせることになるので編集段階で注意する必要があります
3. 複数のトラックに異なる映像や音声ファイルを入れることができます。映像の場合は上に配置した映像が優先されて表示されますが、音声の場合は混ざり合います。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。