音声変換 Vrew でカットや字幕の編集をする方法

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Vrew を書きます。

無料で使える音声変換のクラウドサービスVrew。

動画の音声を文字に起こしてくれるだけでなく、文字の手直しや書き出しもできます。

急ぎの場合など知っておくと役立ちます。

使い方をおさらいします。

Vrew で直接動画を編集してみた

Windows、MacどちらでもOK。

カット編集はできませんが画像を追加してかぶせる事は可能です。

Web版とインストール版があり、Web版はインストールせずにVrewの機能の一部を体験できます。

基本編集が必要な場合は全機能が使える無料のインストール版を使いましょう。

動画の音声を文字起こしするだけの人や、Vrew上でテロップの入力まで出来ればOKというユーザーにはお手頃なサービスです。

今日は、Vrew上でテロップの修正や修飾を行い、完プロ動画にする方法をご案内します。

Vrewのメリットとデメリットです。

メリット

字幕テキスト付き動画がこの一本で書き出せる(4Kまで)
自動翻訳機能もあるため、翻訳して多言語字幕も作れる
テキストはAI音声が読み上げできるので音声ファイルとして利用できる
BGMも追加できる
DaVinci ResolveやPremiere Proと連携可能

デメリット

クリップの分割や結合はできるが、カット編集はできない
カラーコレクション・カラーグレーディングはできない
エフェクトや微妙な調整はできない
日本語モードでは英語が使えない

無料のサービスVrewは音声を文字変換するのが本来の機能。

備えられている機能も限られています。

「音声を字幕にしてくれる」初心者用編集ソフトと割り切って使いましょう。

音声変換

まずはテロップスーパー用の音声変換をします。

  • [新規で作成]をクリック
  • [動画ファイルで始める]を選択
  • 編集したい動画を選択
  • 言語の設定

ざっくりした流れは以上です。

読み込む素材がブルーレイからリッピングしたTSファイルなどの場合は、いったんVrewが読み込めるmp4への変換してから解析します。

パソコン上の動画ファイルをVrewにドラッグアンドドロップすると解析が始まります。

しばらくすると解析が終わり、画面上に変換されたテキストが表示されます。

音声分析が完了した段階で、動画の読み込みも完了です。

Vrewはよくできたソフトなので、アナウンサーが朗読した音声は98パーセントの確率でかなり正確に文字起こししてくれます。

修正作業

しかし、聞き辛い音声やノイズ、方言などで誤変換された場合は、手入力で修正する必要があります。

試写しながら、誤変換・改行の修正をします。

作業は、画面右側の「字幕修正」の文字を変更することで修正できます。

字幕の改行が必要な場合は「Enter」でできます。

修正した文章はプレビュー動画に反映されるので確認も簡単。

1つの文章が長すぎて読みにくく感じた場合は分割します。

分割したい部分をマウスでクリック。その状態で「クリップの分割」をクリック。

すると2文に分割されました。

逆に「2つ以上の文章を1つにまとめたい」という場合があります。

話者のトークに間があったりするとVrewは別の内容だと判断してしまいます。

一つの文章にまとめるには[動画編集]の文末か、次のクリップの先頭にマウスを持っていきBackSpaceキーもしくはDelキーで一本化します。

ほかに「クリップの結合」を使う方法もあります

クリップの結合は、結合させたい文章をキーボードのshiftボタンを押しながらクリック。

2文だけでなく複数選択することもできます。

範囲指定した状態で「クリップの結合」をクリックすればOK。

一枚の画面でテロップを二行に表示したいときは、字幕修正のボックスから行分けしたいところにエンターキーあわせてクリックします。

音声とテキストの検証が終わったら、テキストを装飾します。

文字の装飾(影、背景、縁取り、大きさ、位置)をするには「字幕」のタブをクリックすることで可能です。

文字の種類(フォント)や色、大きさや位置、背景や影などのエフェクトが追加できます。

パソコンなどの環境にインストールされているフォントが使いたい場合は、フォントの変更することで可能です。

輪郭と背景の装飾

輪郭は文字を縁取るものです。輪郭の枠線の拡大縮小は・・・・・・

背景は文字の後ろに座布団のようなマーカーが敷かれたイメージです。

影は文字の背後に影をつけるもの。影の長さや濃さ、角度の変更は・・・・

動画のカット

無音部分や不要なカットは、カットしたい画面のブロックを指定すると水色表示になります。

左に削除と赤字で書かれた部分をクリックすると選択した映像が削除されます。

クリップを結合したい時は、統合したい複数のクリップを選択し、[クリップ結合]をクリックすることで結合できます。

この他に、ワンタッチで無音の区間を丸々カットしてくれる機能もあります。

画面上の[無音区間を短縮]をクリックすると編集画面が現れます。

調整にチェックを入れて[調整]をクリックすると無音部分がカットされます。

BGM、画像インサート

BGMを追加する場合は[挿入][BGM]で行います。 

[BGMの選択]画面が表示されたら、[+挿入する]をクリックすることでBGMを貼り付けることができます。(BGMはVrewに同梱)

Vrewでは、画像をインサートすることができます。

アバターを表示させたい場合や画像で資料や見せたいものがある場合、画像のインサート機能が便利です。

上のメニューから[挿入]⇒[画像]をクリックします。

画像データを取り込むことができたら、その画像を任意の場所に配置します。

取り込み方は三種類あります。

全体、選択、現在から選べますが初心者には少し意味がわかりにくいので、補足します。

  • 全体クリップ・・新規に取り込んだ画像を、動画の最初から最後まで表示させることを意味します。
  • 選択したクリップ・・表示させたい部分をクリックで複数選択することで何箇所でも指定できるもの。
  • 現在クリップ・・「現在編集中の文章が表示されている動画だけ表示する」というものです。

書き出し

Vrewでは編集した動画を書き出すことができます。

設定画面でできることは限られています。

  • 対象クリップ(全体・部分)
  • 解像度(960×540〜3480×2160)
  • 画質(標準・高画質・最高画質)
  • ハードウェア加速

基本的には最高画質を選びます。

[ファイル]⇒[動画をエクスポート]をクリックすると書き出しが始まります。

エクスポートできる形式は字幕、テキストファイルのほか、Premiere Pro、Final Cut、Davinci Resolve、透明背景の字幕付き動画、音声・画像ファイルなどです。

まとめ

Vrewの編集機能が役立つのはトーク系の動画をざっくり編集して投稿するような動画です。

切り抜き動画の編集方法については別記事にまとめました。

【初心者向き】Vrewで簡単 切り抜き動画 の爆速編集方法 | ぶいろぐ

Premiere Proと連携したい場合は、「Vrew」を使ってエッセンシャルグラフィックス化する方法を頭に入れておくと便利です。

Vrewで自動文字起こししてテロップ化する方法 Premiere Pro | ぶいろぐ

Vrewで変換した字幕データを編集ソフトにxml形式で読み込ませると省力化できます。

Vrew で変換した字幕データを編集ソフトにxmlインポート失敗しない方法 – ぶいろぐ

無音をカットして、トークを音声分析して字幕にしてくれるので大幅な時短が期待できます。