「構図?そんな難しいこと言われても…」
放送局時代、私はカメラマンではなく演出側。
だから「構図なんてカメラ任せ」で、難しく考えることもありませんでした。でも、今は自分一人で撮影から編集まで全部やる時代。
露光やピントはカメラが優秀になってくれたけど、“絵がうまいかどうか”は構図次第。その基本中の基本が「三分割構図」です。
🎬 三分割構図ってなに?

映像・写真で超基本!画面を縦横それぞれ3分割し、4つの交点(まるで井桁の線のように)を意識する構図。
簡単に言えば、重要な被写体や地平線を、真ん中ではなくその交点やライン上に置くことで、安定感と奥行きを出すテクニックです
たとえば、地平線を真ん中にするとどことなく平坦な雰囲気に。でも上か下に少しずらすと“絵になる余白”が生まれ、広がりが増します 。

左に配置された座る女性と、地平線、右には余白が広がっていて安定感ある構図になっています。

こちらは右に足を延ばして座る女性がいます。逆L字型の人物像が井桁の線に重なっています。

こちらはソファーの水平と床に寝そべる人物。ひざに垂直に乗った子どもの配置が安定感を生んでいます。
デザインの世界では、この構図から「三角構図」「三分割法」「黄金比」といったワンランク上のテクニックに広がります。
📲 実践!スマホで構図チェック
iPhoneやAndroidは設定でグリッドを表示できる機種がほとんど。
設定→カメラ→グリッドONで、井桁線が常時表示され、慌てず直感的に構図が決められます 。
✅ なぜ構図が重要なの?
- 視線を誘導できる
人間の目は自然と交点や線上を見る傾向があるので、余白+動線がある絵は心地よい nicholasgooddenphotography.co.uk+4株式会社アイ・クリエイト+4note(ノート)+4。 - 奥行きやバランスが自然に生まれる
例えば人物の向きとは反対側に空間を残すことで、動きが感じられる画になる 。 - 映画っぽい雰囲気が得られる
多くの映画作品で採用される構図なので、ともすると 視聴者に“プロっぽさ”を無意識に伝える効果があります TechSmith+4Videomaker+4nicholasgooddenphotography.co.uk+4。
🎥 動画での三分割構図テクニック
- 地平線や建築物の水平ラインを、縦の3分割線と重ねて配置
- 人物の目線は、上の横線に合わせ、余白は目線の先へ
- 左右に動く被写体は移動方向に余白を残すことで呼吸する映像に
特に動画は動きがあるからこそ、構図が変化しても安定して見えることが重要です
🎯 三分割構図を使うときの“迷う瞬間”
✅メリット
- 一気に映像の質がアップ!見栄えが良くなる
- 安心感とバランスがあり、プロっぽい画が撮れる
- 特殊な機材なしで、誰でもすぐに使える
⚠デメリット
- 動きがない構図ばかりだと退屈になりがち
- 意識しすぎて被写体が端っこに寄る“寄り過ぎ構図”になることも
- 明確に中心を強調したいとき(三分割を壊して)日の丸構図も有効
動画の塔+7xdesign-japan.com+7株式会社アイ・クリエイト+7
🗝 上級テクニックに発展!
三分割構図をマスターしたら、次は…
- 三角構図:視線や要素を三角形に配置
- 放射線構図:線を使って動線を強調
- 対角線構図:斜めに配置して動きと深さを演出
…など、さらに画的な広がりを楽しめます 。
🔚 まとめ
- グリッド表示をONにして、交点や線上に要素を置く習慣をつける
- 撮る前にグリッドを「頭に描いておく」
- 動画では動きによって構図が変化しても、画のバランスを意識することが大事
撮影で基本「動かさずに撮る」、でも絵的センスは構図で磨く。
最初は不安でも構図を意識することで、「見せたいものがちゃんと伝わる画」が撮れます。
スマホでもビデオカメラでも、あなたの映像を“グッ”と見映えさせる第一歩が、三分割構図です。頭に入れて、ぜひ実践してみてください!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 三分割構図 を書きます。