テレビ局で使われる取材用のカメラ。かつては高級輸入外車が買えるくらいの値段でした。
しかし最近はスマホカメラで十分に役目をはたすことができるようになりました。
スマホで動画が撮れた時には驚きましたが、今回その衝撃を上回る小型カメラがお目見えしました。
最近スマホカメラ以上に「操作がカンタン」「手のひらサイズ」さらに「手振れしない」という画期的なカメラ。
話題のアクションカメラ、DJI Osmo Pocketです。

業務用に耐えるカメラが5万円
Osmo Pocketは動画と静止画(写真)を切り替えられるので写真撮影もできます。
パノラマ機能を使えば三脚なしでパノラマ写真も撮れます。
歩きながら撮影してもブレない映像。
撮りたいと思ったらすぐ取り出してスイッチオン。1分間待つだけで準備完了。マイクも内蔵。試写もiphoneに繋いで楽々確認できます。
こんな謳い文句に乗せられ早速手に入れることに。
年末に発売された商品でしたがしばらく入荷待ちが続いていました。
早速手に入れて使ってみました。
取材系のコンテンツもこの通り。十分実用に耐える仕上がりになりました。
照明機材は使っていません。音声も内臓マイク。編集での補正はしていません。
編集はAdobeのPremiereを使いましたが、この程度ならスマホアプリでも編集できます。
短い企画リポートならば実用に耐えます
放送現場にとって小型のアクションカメラは主役の存在ではありませんでした。
業務用カメラでは撮りにくい場面を補完する存在として必要に応じて使われてきました。
ところがスタビライザーがついて超コンパクトなこのカメラの登場で常識が変わるかもしれません。
耐久性や撮影可能時間などの課題はあるものの、緊急性の高くない生活実用情報程度の内容ならば十分実用に耐える存在です。
形もカメラカメラしていないので、被写体に心理的な緊張を強いることもありません。自然な撮影に向いています。
バッテリーの持ち時間は2時間
バッテリーの持ち時間は2時間と少し短めです。充電時間は1時間。
USB Type-Cのケーブルを使ってUSB充電器から充電ができます。
稼働時間 140分(1080p/30 fps動画撮影時)
公式サイトによる
充電時間 73分(10W 充電器を使用時)
バッテリーは内蔵式で取り外しできません。
予備バッテリーもありません。寿命が来たら本体ごとメーカーに相談するしかありません。
最大のメリットは三脚いらず
使ってみた感想は、静止した映像が簡単に撮影できるので、かさばる三脚を持ち歩く必要がないのですごく楽です。
さらに移動ショットも動きが滑らかなので編集点探しが苦になりません。
4K撮影まで可能ですが、YouTube投稿画質は1920×なので、保存容量が抑えられ稼働時間が確保できる1080pがベストです。
フル充電でスタンバイも含め2時間くらい撮影が可能。
それ以降はバッテリーゲージが急に下がる気がするので、短期集中ロケに適しているかもしれません。
ライバル機器はGOProです。価格帯も同じくらいですが、GOProはスタビライザーが別売のため実質的に高くなります。
取り付けの手間も入れると勝負にならない気がします。
弱点は耐久性。防水機能のようなタフさはGOProに劣ります。
またバッテリーの取り替えが利かないためバッテリーの寿命が本体の寿命になりそうです。
しかし、数年かけて使い倒すことを考えたら十分元が取れます。
まとめ
放送局に入社してはじめて業務用の放送機材に触って、そのゴツさにビックリしました。
プロが使う機材はなにやら分からない調整ボタンやメーターなどが付いていて、素人を近寄らせないオーラを発しています。
そして、放送用の機材はびっくりするほど高額です。
8K超高精細度カメラなんか高級車が買えるくらいの値段でした。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Osmo Pocket を書きます。