業務用のカメラと違って民生用のカメラは操作が簡単です。誰もが間違いのなく使えるように、筐体から操作スイッチを削除するなどして、必要最小限の機能以外は触れないようにしているのです。
それでもたまに聞くのが、ビデオカメラに撮影した動画の取り込み方です。
カメラの筐体をスリムにした結果、操作パネルが複雑になっているのもカメラに不慣れな人にはわかりにくくしているようです。
ビデオカメラの動画ファイルをパソコンにコピーする手順
コピーするルートは二つあります。
- カメラを有線(USBケーブル)でパソコンに繋いでコピーする
- SDメモリーにコピーしてパソコンにコピーする。
登山ルートが二つあるようなものですね。
コピーの前にまず確認するのは、撮影した動画ファイルの保存先です。
一般的に撮影データはカメラに内蔵されたメモリーに記録されます。
この場合、ビデオカメラとパソコンをUSBケーブルでつなぐことでパソコンにデータをコピーすることができます。
手順は次の通り
- ビデオカメラとパソコンをUSBケーブルでつなぐ
- カメラのモニターからデータをパソコンに移行する画面を開く
- 移動する動画ファイルを探す
- パソコンの移動先のフォルダを探す
- カメラの動画データをパソコンに移動する
結構煩雑です。
わかりにくいのは、メーカーによって操作パネルの説明文が微妙に異なること。
「このデバイスを開いてファイルを表示」とか「このデバイスに対して行う操作」とか言われても、パソコンにファイルをコピーするということだとピンと来ません。
動画データが記録されているフォルダも結構深いところにあるので慣れないと大変です。
動画データの保存先は基本的に保存先のフォルダ名はファイル名はSTREAM、動画ファイルは前半が英数字、末尾の三文字がMTSと書いてあるのが普通なので、ファイルを手がかりに確認しましょう。
SDカードを使う
超簡単なファイルのコピー方法は、SDカードを使うことです。放送局の番組制作などでは、放送時間の十倍近い素材を撮影するのが普通です。カメラ内蔵メモリーなど使わず、最初から外付けメモリーを何枚も用意して撮影します。
ビデオカメラには、内蔵メモリの他にSDメモリーを増設するための端子、SDカードスロットがあります。
メーカーは自社製のSDカードを推賞しますが、結構値段が高いので、私は台湾製などの安いメモリーを使っています。
2019.08.31時点の売れ筋のマイクロSDはサンディスク社のSDSQUAR-128G-GN6MNです。
128GBで1,600円台という価格です。この値段を基準に選びましょう。
相性や保障を心配される人もいますが、秋葉原に出店する小売店の売れ筋メモリーを選べば大抵問題ありません。
始めて購入したメモリーは本番前に一度テスト撮影をしてみて判断します。
民生用のカメラの場合でも内蔵メモリーから外付けのSDメモリーに動画ファイルを簡単にコピーできるので、予算に余裕があるのでしたらSDメモリー経由でパソコンにコピーした方がいいです。
SDカードからパソコンへのデータの移行は超簡単。
- ビデオカメラからSDメモリーを取り出す
- パソコンのUSB端子にSDメモリーを差し込む(変換アダプターが必要)
- エクスプローラーを見ながら動画データをパソコンにコピーする
- コピーされたファイルを試写する
以上です。
注意すべきポイントは、動画データを移動ではなく、コピーすることです。
素材となる動画データは万が一の事を考え、オリジナルは消さずに残しておくのが鉄則だからです。バックアップがあると万が一ファイルを消去してしまう事態があっても慌てなくて済みます。
まとめ
編集が終わり、素材が必要でなくなった事を確認したら、カメラの中に残った動画データを消去します。消去しないと次の撮影ができないからです。消去作業はフォーマット(初期化)といいます。フォーマットの操作はビデオカメラの基本設定などにありますので確認してください。
SDメモリーの動画データも不要になった段階でフォーマット(初期化)か、まとめてデリート(削除)しましょう。
動画データを保存したい場合は、ブルーレイなどの大容量記憶媒体にコピーします。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 動画ファイルをコピー を書きます。