【 CapCut 】スマホ版と連携編集 “デスクトップ版”のインストールとプロジェクトの共有方法

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 CapCut を書きます。

スマホ編集に強い編集アプリCapCut。

しかしスマホで複雑な編集をすると疲れませんか。

そんな人にはPCで素材が共有できる【デスクトップ版】のCapCutをお勧めします。

デスクトップ版はパソコンにインストールして使うため、

  • 大画面を使って編集できるので、スマホ編集より緻密に作業ができる
  • 大容量のHDDが使える
  • CapCutの提供する映像・音楽・テンプレートが使える

なので作業効率が上がります。

この記事ではデスクトップ版のCapCutの利用方法を解説します。

CapCutにはこの他にブラウザ上で編集ができる【ウェブ版】もあります。パソコン上から操作できるため、「PC版」と表記する記事も見受けられ、私のように混同する人がいるかもしれません。ご注意ください。

パソコンにCapCut【デスクトップ版】をインストールする手順

CapCutの公式ページを開きます。

すでに【ウェブ版】を導入済みのPCでは上記のリンクで【ウェブ版】が開きます。

そんな人は、下記【デスクトップ版】のダウンロードページから「CapCut Desktopエディター」(←これが正式名称のようです)をダウンロードしてください。

WindowsPCからクリックすると自動的に「Windows用ダウンロード」が選択されます。

インストーラーが起動するので[開く]をクリックするとインストールが始まります。

デバイスに変更を与えることを許可します。

デスクトップにCapCutのアイコンが追加され、言語設定が開きます。

日本語にチェックが入っていることを確認し[保存]「をクリックするとしばらく確認が行われます。

問題がなければ実行可能の表示が出るので[確認]をクリックします。。

上記の画面のようなデスクトップ版が立ち上がればインストール完了です。

サインイン方法

デスクトップ版が立ち上がったら自分のアカウントにサインインします。

左上の「サインイン」ボタンをクリックします。

認証手段はGoogleが簡単なのでお薦めです。

画面が開くので、「CapCutを開く」ボタンをクリック。

以上でインストール終了です。

アカウントを再設定したい場合は、画面右上にある[設定][アカウント]から設定を削除を選択します。設定が終わったら左上のアイコンから[ログアウト]したのち再度CapCutを立ち上げると新しい設定で起動できます。

プロジェクトの読み込み

設定が終わったら、自分のプロジェクトを読み込みましょう。

プロジェクトは左のサイドメニューにあります。

スペースバーをクリックして同期ができていれば無事完了です。(ファイル名を変更すると修正前と修正後の二つのプロジェクトが作れます)

デスクトップ版からスマホ版に編集データを渡す手順

今回は、スマホ版とデスクトップ版の共有関係を確認するため、スマホ版で事前に作ったプロジェクトを読み込んで編集し、その後スマホで追加編集してみます。

[2023_11_26_iPhone-PC]というファイル名としました。

PCからデスクトップ版を開きます(この時点では編集ソフトは起動していません)。

編集したいプロジェクト[2023_11_26_iPhone-PC]を選ぶと編集ソフトが起動しタイムラインが使えるようになります。

スマホの編集画面より精密な編集がしやすいデザインになっています。

タイムラインが広く使えるため、レイヤー構造が使いやすいのが特徴です。

複数の画像やテロップを何層にも重ねることがやりやすく、テロップの位置やサイズ、音声の強弱やタイミングなどしっかり編集できます。

スマホ版とデスクトップ版をそれぞれの端末に入れて同期させると、スマホでは撮影に専念しデスクトップ版でコッテリ演出してプロジェクトを完成させることができます。
スマホ内にプロジェクトを置かないことで、スマホのメモリー容量を節約できます。

PCのデスクトップ版で追加編集したプロジェクトをスマホ版に送って編集します。

デスクトップ版のプロジェクトから動画を編集したデータは自動的に「自分のスペース」に保存されます。

デスクトップ版からスマホ版にプロジェクトを受け渡すには、「自分のスペース」に戻り、[2023_11_26_iPhone-PC]を選んだまま[アップロード]から[プロジェクトをアップロード]をクリックします。

これでPC上のデスクトップ版で編集した[2023_11_26_iPhone-PC]プロジェクトがクラウド上にアップロードされます。

アカウントが同じであればクラウド経由で複数のスマホ版、デスクトップ版などとプロジェクトの共有ができます。

画面に新たにプロジェクトファイルが追加されたのを確認してスマホ版CapCutを見て見ると

スマホ側に新しく、PC側で編集した[2023_11_26_iPhone-PC]プロジェクトが付け加わっています。

この段階では、まだスマホで編集できません。

素材や編集データがクラウド上にあるためです。

スマホで編集するにはプロジェクト一式をスマホにダウンロードする必要があります。

スマホには最初に編集した[2023_11_26_iPhone-PC]が残っているけれど、そのプロジェクトは使わないのですか?

デスクトップ版で追加編集したプロジェクトは別物として扱われます。

そのため、スマホ内には元のプロジェクトと、新規プロジェクトの二つのプロジェクトが作られることになります。

アイコンをクリックするとダウンロードが始まり、スマホで新規プロジェクトが編集できるようになりました。

スマホ版からプロジェクトをアップロードする方法

スマホ版CapCatから動画をアップロードするには[プロジェクト]からアップロードしたい[プロジェクト]を選び、右横にある【︙】を開き[バックアップ]をタップします。

これでスマホからクラウド上にデータがアップロードされます。

アップロードされたプロジェクトは、別の端末からはどう見えるかというと、下記の画像はデスクトップ版から見つものですが、雲のマークが付けられて表示されます。

クラウド上にあるけれど、そのままではデスクトップ版のあるPCでは編集できません。

そのため、いったんプロジェクトをPCにダウンロードする必要があります。

アイコンを右クリックしてメニューから[ダウンロード]をクリックします。

するとプロジェクトがPCに取り込まれます。

ダウンロードされたプロジェクトの格納先はデスクトップ版の[設定]から確認できます。

プロジェクト一式をPCに取り込むことでデスクトップ版から編集できるようになりました。

アイコンから雲マークが消えてデータがローカルにダウンロードされ、編集できるようになったことがわかります。

[編集]を選択すると

編集画面が開きます。編集中のデータは自動的に保存されます。

編集が終了したら、アップロードの可否とローカルプロジェクトの交換を尋ねられます。

[バックアップして、入れ替え]をクリックすると、クラウド上にアップロードされていた元データからバックアップが取られ、元データに加えて編集したプロジェクトが入れ替わって保存されます。(つまりクラウド上に二つのプロジェクトができます)

では、パソコン側の状態はどうなるかというと、元データを残す、上書きして入れ替えるという二つの選択肢が選べます。

普通は元データを残すと容量を圧迫するので、[バックアップして入れ替え][入れ替える]を選択します。

以上で基本的な共有方法を解説しました。

ウェブ版、スマホ版、デスクトップ版の特徴

CapCutにはウェブ版、スマホ版、デスクトップ版(PCにソフトをインストールして使う)があるため、最初のうちは混乱することがあるかもしれません。

同じアカウントを持つことで、どの端末(PC・スマホ・タブレット)からでもデータの共有ができます。

なので初めのうちに三者の違いを頭に入れておくと混乱を避けられます。

WEB版デスクトップ版スマホ版
ネットがあればどこでも使用できるオフラインで使えるどこでも使用できる
データはクラウド上にあるためPCの容量を使わないダウンロードをするので、PCの容量を使う編集はスマホの容量を使う
常に最新のソフトに更新される更新は自分で行う常に最新のソフトに更新される
スマホ版に比較的操作が似ていて、直感的に使える他の動画編ソフト(Premiere Proなど)の操作画面に似ているウェブ版に比較的操作が似ていて、直感的に使える
ウェブ版で作ったプロジェクトは
読み込めない

CapCutウェブ版、スマホ版、デスクトップ版もそれぞれ初期設定が必要ですが、ウェブ版はソフトをダウンロード・インストールする必要なく登録次第使えます。

まとめ

CapCutは、モバイル版・パソコン版(オンライン版(WEB版)とダウンロード版)の3種類あるため、最初のうちは誰もが多分混乱すると思います。

それが最大の欠点だと思います。

共有できない組み合わせもある上、解説が見つからないというのも困りものです。

しかし、困った点を理解した上で使い込むと、スマホ、ウェブ、PCで連携をとりながら動画編集できるメリットが見えてきます。

ショート動画などのSNS向けの簡易な動画を編集するには、Premiere Proよりも使い勝手がいいかもしれません。

なので、コンテンツごとの事情にあわせて選択それぞれの特徴があるからTPOに合わせて使い分けるのがオススメです。