映像編集で食べていくには

こんにちは、フルタニです。放送局で番組づくりをしていました。

ゆうこすが書いた「共感SNS」によると動画投稿はブルーオーシャンなのだそうです。

理由は編集というハードルが高いので参入者が少ないから。

動画編集のスキルを手に入れるのは今がチャンスなのかもしれません。

編集の仕事は人手不足

私は番組の編集しか知りませんが、編集の仕事は映画や広告などクオリティを求める世界から投稿動画の編集下請けまで幅広い世界です。

ネットを見ると、編集ソフトの使い方や特殊効果の扱い方を説明するサイトが多いことから、編集という仕事は人材が不足していることもうかがい知ることが出来ます。

20年近く映像編集を続けてきた編集マンの話では、コマーシャル編集の平均予算は20万円なのだそうです。

AfterEffectsなどを駆使して一日であげることができれば日当20万円というのも良くあることだといいます。

YouTuberの編集代行をしている大学生の話によると、受注単価は一本1.5万円から3万円貰えるのだそうです。

時代について行けない私のようなシニアには廻ってこない仕事です。廻ってこないというか、依頼されても作れないです。

毎日YouTubeを見続けていて、編集の勘所を熟知している若い世代にはそこそこ稼げる仕事になると思います。

映像編集はテクノロジーとともに進化しています。ですからぶっちゃけテクニックを学ぶことは大切です。ただし、テクニックだけでいいかというとそうでもありません。

テクニックを学んだだけでは映像は繋がらないからです。そこには単純労働とクリエィティブな仕事で収入の差があるように、明らかな差があります。

柱を立てること

私は、その差は映像を扱う編集者としての姿勢にあると思います。

姿勢のあるなしを判断する上で重要なのは柱を立てること。映像を通じて何を伝えたいのかを整理し、素材を集め、順番に繋ぐ。その順番は家を建てるのに似ています。

編集ソフトを起動したら、手元にある素材を思い浮かべながらどのようなストーリーにするかを考えましょう。この時映像の細かな部分に踏み込まないようにするのがコツです。映像に対する思い入れはいい結果をもたらしません。

ドキュメンタリー番組では編集担当者はロケに当たったスタッフとは別の人が担当します。ロケの苦労やカメラマンの美学など無関心な人の方が望ましいのは、余計な思い入れを持たずに内容本位でつなぐことができるからです。

ストーリーが決まったら、手持ちの映像を使ってタイムライン上にカットを順番に並べていきます。

順番に繋ぐというのは相手が理解できるように物語を作る作業を言います。例えるなら紙芝居です。撮影された映像素材を並べ終わったら、紙芝居を演じるように関係者の前で試写を行います。

編集からさかのぼって考える

番組の品質を決定づけるのは無数の映像の中から最適な並び順を発見して、物語を語ることです。初回の編集では混乱して整理がつかないような並びでも、柱がしっかりしてさえいれば、解決策は次第に見えてきます。

紙芝居を演じるように試写をするのも解決策を見つけ出すための方法です。絵のつながりの整合性や説明の位置、インタビューの切り出し方など、試写に携わった関係者から意見が出るはずです。

その意見を元に絵の並びを繋ぎ直し、よりわかりやすい並べ方を探るのです。

編集テクニックは繋がった並び順に磨きをかけるための手段です。 華麗な手段で驚かせても物語が希薄な作品は視聴者の心をつかみません。むしろ揮発性の高い消耗品にすぎず、視聴者の心に残らないのです。

映像の編集を始めたばかりの頃は、取材段階の構成と、ロケの構成、編集時の構成がそれぞれ役割を持つこと。そしてそ間違いがよくわからないことに戸惑いを感じると思います。

しかし、ある程度場数を踏むにつれ、編集段階の構成の位置付けが見えてくるはずです。

編集段階の構成は手持ちの駒が限られた構成です。泣いても笑っても手元にある駒を使って勝負するしかありません。それにひきかえ、企画段階、撮影段階の構成は、手持ちの駒を手に入れる余地が残されています。

編集は見かけほど甘くない。しかし面白い。

インタビューの間を極力詰め、テンポを上げた編集をする。派手なスーパーや効果音を入れインパクトを高める。この程度の編集技術はある程度場数を踏めば手に入ります。

After Effectsなどのグラフィック系ソフトの技術を学べば目も覚めるような映像を作ることも夢ではありません。優秀な映像オペレーターとして仕事が舞い込むかもしれません。

しかし、技術には流行があることは忘れてはなりません。長く動画制作を続けようと思うのだったら、技術を追うのではなく本質を考え続けた方が遠回りのように見えても正解です。

ポイントは編集を意識して制作プランを立てることです。「百聞は一見にしかず」と言います。わかりやすい流れを作ることを優先させましょう。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。