デザイン初心者の方にとって、サムネイルはどうやって作ったらいいのか迷うし、時間がかかって大変ですよね。
困った時は、他人のYouTubeを見て「これはいい」と思ったデザインを参考に模倣してみましょう。
最初のうちはうまくいかなくても、数を重ねるうちに上手になります。
複製はいけませんが、デザインを真似て自分流のデザインを作るのはOKです。
例えばピカソなんて、生きている間に一万点近くの絵を乱作したのですからね。
今日はサムネイル作りに必要な三つの要素についてまとめました。
コンテンツのショウウインドウ
2020年は5G元年。超高速・大容量の通信環境が実現することによりモバイル端末のトラフィックの75%は動画になるといわれています。
スマホでYouTubeのメニューを見る時、大抵の人はサムネイル画像をコンマ数秒チラ見しただけで通り過ぎます。
ですから、本気で動画を見てもらおうと思ったら、足早に通り過ぎる通行人をキャッチするように、なりふり構わず関心を持ってもらう必要があります。
その区割りを果たすのがサムネイル画像です。
サムネイルを作るコツはいかに視聴する人の感情を揺さぶるかです。
要素は三つあります。
1.文字
広告でもっとも重要なのがコピーです。
例えば赤信号。信号が赤い色の写真だけでは「危険、止まれ」という意味を伝えようとしても、理解する人はそう多くいません。
信号機の上に太いゴシック体で「危険」とメッセージを文字にするとくっきり相手に伝わります。
サムネイルも同じこと。文字を入れれば伝わります。
注意しなくてはならないのは文字数です。人間の脳はサボりたがります。
読むというのは負担になるので字数は直感的に理解できる範囲に止めるのがベストです。
よく言われる法則が「サムネイルに載せる文字は 7文字±1〜2文字」。よまずに見てわかるのがこの字数です。
初めての方は、この分量を目安に原稿をまとめるクセをつけましょう。
2.配色
サムネイルのサイズは小さいので配色も地味な色にすると損です。
下手をすると埋もれてしまいます。
彩度が高い明るめの配色にすると印象が変わります。特によく使われるのが赤、オレンジ、黄色です。
赤はYouTubeのロゴにも使われる色です。黄色は黒に合わせると究極の警戒色。
様々な商品にも使われていることから効果のほどがわかります。
3.アイコンタクト
アイコンタクトとは視線を合わせることです。
視線の力は思った以上に強いもので、目立つサムネイルには人間の顔が必ず入っています。
週刊誌などで女性の顔が表紙を飾るのは視線の持つ力を計算に入れているからです。
また、実際に見られていなくても脳が見られていると錯覚(凝視認識)するのです。
人間の表情が持つ力は強力です。不快なイメージを持つ人は逆にネガティブな力が働きます。
したがって人間の顔を起用する場合は笑顔のようなプラスの感情(行為の返報性)を刺激するような画像が効果的です。
サムネイル作りは経験則から学ぼう
具体的な作り方を教える動画も増えていますのでいくつか見るとやり方を学ぶことができます。様々なやり方があるので自分に合ったものを選び、とりあえず数をつくってみましょう。
サムネイルづくりの3か条(余白、タイトル、パクれ)をまとめているのがえびちゃんねるさんの動画です。
iPhoneを使ってサムネイルの作り方を教えてくれるのがYoutubeマスターDさん。複数のアプリ(PerfectImage、PhotoshopMix、ぼかし加工)を使ってレクチャーしています。
YouTubeの伝道師 酒井祥正 さんによるレクチャー。
- 文字数を少なくする
- 三色以内で同系統は避ける
- キーアイテムを一つ使う
- 文字の縁取りを極力しない
- 2パターンのフォント&大きさ
- タイトルをそのまま書かない
意識して作ると一時間くらいかかる作業だそうです。
使うソフトはプロが使う日本製のノンリニア編集用ソフトウェア ediusです。①顔を出す、②画像を切り抜く、③背景を足す、⑤色を合わせる、⑥文字を決めるという流れです。
MiZUHO Gamesさんの解説。Photoshopの操作方法を実況した動画。おしゃれでわかりやすい作品です。
まとめ
放送局を離れて投稿動画をつくりはじめて2年。同じ動画といっても勝手が違う世界で戸惑うことばかりです。失敗したところは試しながら投稿動画を始めたばかりの自分に向けて書いています。良かったことは、はじめて動画を作る方にも見ていただけるようになったことです。同じような悩みを抱えた人が検索してくれているのがわかります。
サムネイルは、街角の広告です。広告を打つことで通行人は商品の存在に気づきます。
それは瞬間にすぎませんが行動を起こす引き金。つまりトリガーです。
文字(コピー)配色アイコンタクト(人物)というキーワードを駆使して街ゆく人を自分の作品に引きずりこみましょう。
「なんかそんなのわざとらしくていやだなー」と重い腰が上がらないあなたには、この本をお勧めします。
人の関心はその程度のものと感じると行動がしやすくなります。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 サムネイル を書きます。