【選書】動画制作スキルアップ「 ドキュメンタリー・ストーリーテリング 」

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ドキュメンタリー・ストーリーテリング を書きます。

映画やドキュメンタリーなど、映像理論をゼロから学びたい人いませんか。

現役のディレクターやクリエイターで、学び直しをしたい人でもOKです。

第一線の映像制作者が読んでいる本があります。

ドキュメンタリー・ストーリーテリング[増補改訂版]

「ドキュメンタリー・ストーリーテリング」はメディア制作者・コンサルタントのシーラ・カーラン・バーナードさんが今から14年前に書いた本です。

ドキュメンタリー作家、やクリエイター、ジャーナリスト志望者、報道番組制作者を対象に、ドキュメンタリーの制作プロセスを多角的に分析した必携の書です。

ドキュメンタリー(ノンフィクション)には、プロットを創作する自由も、登場人物の心の動きを考え出す自由もありません。自分で見つけたテーマ、現実の人生を切り取った素材の中からそれらを“魅せる”ために、ジャーナリストが持つべき「誠実さ」「倫理観」を犠牲にしてもいけません。すべては、観客をのめりこませる「創作的な構成」にかかっています。

ドキュメンタリーの作り方は、ジグソーパズルの組み立てに似ています。

事実の断片を一つ一つ積み上げることで、真実という全体像を見つけ出す作業だからです。

違うのは、同じ事実の断片を組み合わせても、見る角度によってはまったく違う見え方になること。

制作者の姿勢によっては事実が歪曲されたり針小棒大に伝わったりすることもあります。

物語を組み立てるにあたっては様々なスキルが求められます。

  • 視聴者を作品に巻き込んでいくための構成力
  • 実在人物の描き方
  • 素材の中から物語の流れを作る想像力
  • 押しつけと感じさせずにメッセージを伝える表現力

このスキルを一歩一歩積み上げていくことで映像の評価が高まります。

私自身もテレビ番組の制作者として感覚的に分かっていたつもりだったが、より明快に理解できるようになった。ドキュメンタリーは、社会的な意義だけではなく、“物語”そのものの面白さにも価値を見出せると気づかせてくれた。

まとめ

「見せたい」という誘惑にからめられず、誠実に視聴者に作品を提供する倫理観が学べる本ともいえそうです。

筋書きや表現を制作者側がつくりだすドラマとちがって、ドキュメンタリーは素材が勝負。撮れた素材をどのように味付けするか、制作者の視点と切り口が作品のできあがりを左右します。とはいえ、視聴者に伝えるための文法や技法も知っておいた方が役に立つのも事実です。