
混雑した町中ではドローン撮影は基本NGと思っている方が多いですが、それは大きな誤解です。
実はドローンのようなショットは規制の厳しすぎるドローンを使わなくても撮影OKです。
ドローン風空撮ショットを撮ればいいのです。
飛行禁止の町中で ドローン風空撮ショット を撮影する方法
ドローン撮影は航空法を中心に規制がかけられています。
- 150m以上の高さの空域
- 空港等の周辺や緊急用空域
- 人口集中地区の上空・・・以上は使用許可がないとできません。
許可を得たとしても、夜間飛行や催事場での撮影、危険物の輸送、飲酒操縦や危険飛行などは禁止されています。

しかし、「ドローンのような撮影」でよければ手持ちの機材を使って撮影できないことはありません。
なんちゃってドローン撮影
一番お勧めする方法は、スマホをにジンバルを取付け、自撮り棒の先に装着する方法です。
カメラの向きを自撮りではなく逆向きさせて「他撮り」します。すると俯瞰の映像が撮れます。
スマホの代わりにジンバル付きポケットカメラを持っている人はさらに有利。
自撮り棒の先に付けるだけ。重くてかさばるスタビライザーは不要です。
ドローンで撮影した映像がブレが少ないのは、ドローンカメラに防振装置が付けられているから。
この技術はカメラのブレを防ぐジンバルのメカニズムと基本一緒だからです。
自撮り棒の一番下の部分を持って、スマホやカメラの目線の高さを徐々に変えてみましょう。
目線の高さを3メートルまで上げると幽体離脱したかのような浮遊感溢れる絵が撮れます。
撮り方のコツは、三つあります。
比較的ゆっくりとした速度で歩くこと。
上下に揺らさないこと。上下動は見た目の気分が悪くなります。変な揺れを防ぐにはまっすぐ進むとうまくいきます。
人にぶつかったりすると事故につながるのでムリをしないことです。
ジンバル付きポケットカメラを持っている人はさらに簡単。
カメラヘッドを固定モードにするだけでOKです。
ポケットカメラはスマホとジンバルよりも軽量小型なので人ごみでも撮影のリスクを減らすことができます。
まるで空中浮遊。全天球カメラの威力
自撮り棒を使った撮影法はますます進化しています。
全天球カメラは、上下左右全方位の360度パノラマ写真、及び360度動画の撮れる撮影装置のこと。
この全天球カメラの最新作Insta360 ONE Xなどと自撮り棒を組み合わせると。

中心の人物が持つ自撮り棒の先に載っているのはInsta360 ONEXという360度カメラです。
すごいのはこのカメラで撮影すると、自撮り棒の部分をうまいこと消してくれること。
そのためカメラが空中に浮かんでいるかのように動画を撮影することができます。
撮影術を身に着けよう
ジンバル風撮影に限らず、スマホ1つで驚くほど美しい動画が撮れる時代になった今、使えるテクニックは使い倒さないと損です。
どんなテクニックがあるかというと、
・「バルーン・ショット」…まるで上昇気流にのるような浮遊感
・「イージー・トランジション」…2つの映像を超かっこよくつなげる
・「自撮りスピン」…いつもの自撮りが超立体的に進化!
・「シェイク・テレポーテーション」…ちがう場所への瞬間移動を演出

最近出版されたこの本では、ショートムービーづくりに絞ってスマホ1つで驚くほど美しい動画が撮れるテクニックを伝授してくれます。
まとめ
ドローンが普及する前は、ヘリコプターをチャーターしたり、大型クレーンをレンタルしたりするなどして俯瞰ショットを撮らざるを得ませんでした。
ヘリショットはワンフライト100万円レベル。クレーンショットは架設費・オペレーション込みで数10万円もしたことを考えると、天国のような時代になったことを実感します。