初心者だけでなく、アクティブユーザにもお勧めできる動画編集ツール”FlexClip”を紹介します。
FlexClipはブラウザ上で使える基本無料の編集ツールです。
- 動画編集が初めて
- 編集ソフトを持っていない
- 手持ちの動画や素材が少ない
- 数本だけ動画を手軽に作りたい
- 動画キャプチャもしてみたい
ブラウザ上で使えるということは、ネットワークにつなげれば動画の編集ができるということ。
いつでもどこでも誰でも動画の編集ができるということです。
なので、普段ダウンロード型の編集ソフトを使っている人でも、このツールを持っていると出張先などで急な編集が必要な時役に立ちます。
ウェブ上で動画編集できる FlexClip
FlexClipを開発したのは2016年香港に設立されたPearlMountainです。
グラフィックスおよびマルチメディアソフトウェアの専門開発会社として知られています。
FlexClipはブラウザ上で動作するため、WindowsやMacで利用できます。(ただしスマホでは使用できません。)
利用するにはFlexClipの公式ページに入ってアカウント登録するだけ。アカウント登録が完了すればすぐに利用ができます。

普通の動画編集では、パソコンやスマホの中に編集ソフトをインストールして編集します。
FlexClipは編集ソフトがウェブ上にあるので、編集ソフトをインストールすることなく使えます。
ユーザーはパソコンやスマホの中に動画素材を用意するだけ。
ブラウザからFlexClipの公式ページに入ることで即編集が可能です。
アカウント登録とインストール
アカウント登録と利用方法は別記事にまとめました。
FlexClipには動画素材や音楽、フォントなどのツールもかなり豊富に用意されているので、最悪手持ちの素材がゼロでも編集OKです。
手持ちの素材があれば、FlexClipの素材と自由に組み合わせて作品が作れます。
作った動画のプロジェクトデータはウェブ上に保存します。
保存済みのプロジェクトは、使った動画素材がパソコン内に保存されている限り、何度でも編集できます。
重い動画処理が必要な編集には向きませんが、テンプレートやあらかじめ用意されている素材を使えばスペックの低いパソコンでも動画編集可能な便利なツールと言えそうです。
FlexClipのサービス
無料プランは下記のサイトから体験できます。
動画テンプレート – テンプレートで簡単に素敵な動画を作ろう|FlexClip
「ブラウザ上で基本無料で使える編集ツール」というキャッチを見て、これはすごいと一瞬思いましたが、よく読むと無料プランにはかなりの制約があります。
- 画面の解像度480p(640×480)
- 書き出せる尺長は最大1分
- FlexClipのロゴが必ず表示される。
フルハイビジョン(1920×1080)がスタンダードな現在では、さすがに画面小さすぎ。
さらに保存できるプロジェクトは1つと限られているので、無料版は本当にお試しサービスです。
本気で使いこなすにはベーシックプラン以上を選択することになります。

有料版のおすすめプランは最大10分でフルHD書き出しができる「プラスプラン」です。
利用料は年間95.88ドル(約12,000円)になります。高いと見るか、安いと見るかはユーザーの利用次第です。
ただし契約期間が過ぎたら自動的に継続されずに無料版に戻ります。ユーザーにとっては使いたいときに使える点でメリットがありそうです
FlexClipの操作方法
ビジネスプランを使って動画編集する手順を紹介します。

「テンプレートから作成」か、「新規プロジェクトから作成」を選びます。
一般的なフルHD・16対9の画面だけでなく、インスタやTikTok用の縦長9対16の比率やTwitter用の正方形も選択できます。

「編集モードと比率」を選択します。
編集ソフトに慣れている人はタイムラインモードを選んだ「始める」をクリックします。

画面が切り替わり、編集素材をインポートするように促されます。

素材をドラッグ&ドロップすると素材がメディアプールに登録されます。

メディアプールの素材をタイムライン上にドラッグ&ドロップすることで編集ができるようになります。

あとは任意に映像の追加、順序の入れ替え、削除をします。
元に戻りたいときはCtrl+Zのようなショートカットも使えます。
タイムラインの画像部分をクリックすると、トランジション(シーンとシーンの切り替わりの部分の演出)を挿入できます。
ツールにはテキストや、アイコンなど様々なテンプレートが用意されていて、選んで動画へ挿入することができます。これらの機能を駆使して動画を編集します。
全体のプレビュー動画を視聴するには、「プレビュー」ボタンから試写できます。
書き出しは「エクスポート」から行います。

YouTube投稿が目的なら1080p(1920×1080)一択です。
エクスポートが終わると、自動的に動画がダウンロードされます。
FlexClipを使ってみて良かった点
操作はすごく簡単です。マニュアルなしでも直感的に操作できるというのが初心者にはやさしい設計になっています。
数千以上のテンプレートと4百万以上のオーディオ、ビデオ、写真などのロイヤリティフリー素材が無料で利用できます。

なので、使い方としてはドキュメンタリーのように映像素材を緻密に構成して細かく編集していくようなやり方よりも、テンプレートに素材を当てはめていくような編集のほうがやりやすそうです。
素材サービスに加入している人からは少し物足りなく思うかもしれませんが、初めてサービスを利用する初心者の視点で見るとサンプル動画が揃っているのは大助かりです。
暗号化技術により、プライバシーと安全性を確保されているのでネットカフェでも安心して編集できます。
編集素材はどこに保存されるか気がかりの人も多いと思います。
編集に使用したプロジェクトはクラウド上に保存されます。
ある程度管理をサービス側にまかせておけるのも整理しやすいように思います。
ただしデータは、パソコンの指定したフォルダなどに自己管理する必要があることは忘れないようにしましょう。
動画編集から少し外れますが、私が気に入ったのは画面上のすべてをキャプチャできるという機能です。
これを使えばチュートリアル動画制作など、パソコン上の作業記録ができる点も使いやすさを感じました。
気になる点
ネット上のデメリット情報を集約すると、
- 動画編集では相当な量のメモリを消費する
- インターネット回線が遅い場合に、反応が遅くなる
- 各種エフェクトやフォントなどの種類が限られる
などの指摘が見られます。
数分程度のYouTube投稿動画を作る程度であれば特に違和感を感じることはありませんでしたが、エフェクトを多用する動画を作る人には注意が必要です。
まとめ
個人的には画面上のすべてを今すぐ無料でキャプチャできるサービスが便利に感じました。
オンライン会議、ゲーム、授業などを録画できる上、録画した素材を使って動画が作れる機能はAdobeなどの編集ソフトには提供されていないので結構役に立ちます。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 FlexClip を書きます。