スマホでショート動画を編集したい。
どんな編集アプリを使ったら正解か、お悩みの人も多いのではないでしょうか。
かんたん、便利、しかも無料という三拍子そろった初心者向けアプリがCapCut(キャップカット)です。
このアプリ一つでTikTokやInstagramリールなどへの投稿も簡単にできます。
しかも編集に必要なツールや素材はすべて無料。
音楽の数も豊富でシーンも豊富です。
この記事では、CapCutスマホ版の使い方を紹介します。
CapCutとは
「CapCut」は、iPhoneやAndroidなどで使用できる動画編集アプリです。
もちろん、iPadなどのタブレット端末でもOKです。
CapCutは全ての機能を無料で利用できるというのも最大のメリットです。
- 著作権フリーの音源を利用できる
- 書き出した動画にウォーターマーク(アプリロゴ)が付かない
- テキスト機能が豊富
編集データはアカウントで共有できるため、別の端末でも同時編集ができます。
スマホ版、デスクトップ版、ウェブ版と端末によってインストール方法が異なります。
だれでも簡単に手が出せるのがウェブ版です。それぞれ興味のある人は別記事をご覧ください。
CapCutを利用する際は「対象年齢は13歳以上」「商用利用は禁止」という規定があるので注意しましょう。
1.CapCutは13歳以上のユーザーを対象としているアプリです。また、18歳未満のユーザーがCapCutを利用する場合は、保護者による同意が必要となります。
2.CapCutで作成した動画は、商用利用できません。編集した動画を販売したり、商品の宣伝に使用したりすると規約違反となります。
デメリットについても触れておきます。
最大のリスク案件はなんといっても中華製なこと。TikTokと同じ会社のサービスなので、例えばメタ社のインスタグラムとの連携ができなくなったりするなど政治がらみのややこしいことがおきがちです。
なので、「情報が中国にダダ漏れ」「中華はイヤだ」という人は注意してくださいね。
この記事ではスマホから利用できるCapCut【スマホ版】の使い方について解説します。
CapCut【スマホ版】の導入方法
CapCut【スマホ版】はiOS版とAndroid版があります。
ここではiOS版をダウンロードします。
利用規定画面では[同意して続ける]をタップ。
自分の行動がデータとして送信される[トラッキング]を[許可]。※これで自分の行動記録を売り渡しました。
CapCutのインストールは終了です。
続いてアカウントの取得を行います。
CapCutのアカウントを取得するにはTikTokのアカウントのほか、Googleやメールアドレスなどを使って認証する必要があります。
CapCutはアカウントによって管理されているため、別のスマホであってもアカウントが同じであればお互いに編集中のプロジェクトをクラウドを経由して共有することができます。
共有機能は、例えるなら家庭と仕事場といった別々のPCでお気に入りのブラウザ設定を使うようなもので、慣れてくれば超便利な仕組みです。
メールアドレスもしくは電話番号を入力し、[次へ]をタップします。
パスワードを入れることでスマホにインストールしたCapCutにアカウントが付与されました。
このあと本人確認のため、スマホの電話番号の入力が求められます。
指定した電話番号宛に確認コードが送られてくるので指定された枠に入力します。
すると下記のようなメッセージが届きます。
同じアカウントを持つCapCutは複数の端末を使って編集ができるため非常に便利です。
操作画面の真ん中にある[クラウド]をタップするとクラウド上の共有空間が開きます。
役割分担して動画を編集するなど用途に合わせて活用することができます。
基本操作方法
CapCutのアプリを起動します。
プロジェクトとはその動画を作るために必要な設計図や素材、作業スペースなどを包んだ風呂敷のようなものです。
スマートフォンに保存されている動画や写真、アプリ内にストックされている動画などを選択する画面が表示されます。
スマホ内に保存されたデータは「CapCut側でも利用する場合がありますよ」という表示なので、第三者に晒したくないデータがある場合は気をつけましょう。
私の場合は国家秘密のような重要情報を持ってるわけではないので[アクセスを許可]にしました。「もってけドロボー」
素材の選択後、「追加」をタップしましょう。
するとスマホ内に撮りだめた動画がカタログのように一覧表示されました。
動画の編集
任意の動画を選択すると、即編集画面に切り替わります。
カット編集
クリップをカットしたい場合は、画面下部のメニューから「編集」をタップします。
するとメニューが切り替わるので[分割]をタップ。再生ボタンを押したり。指でタイムラインを移動したりして、カットする位置にシークバーを移動します。
動画のタイムラインは左右にスライドさせることができます。
カットしたいところで「分割」をタップすると、複数のシーンに分割できます。
不要なシーンをタップすると範囲指定され、ゴミ箱マークの[削除]が現れます。
画面下部のメニューから「削除」をタップすれば完了です。
クリップの追加
削除した場所に別の動画素材をはめ込みたいときは、
タイムラインの右にある「プラス」をタップします。
するとスマホ内に撮りだめた動画がカタログのように一覧表示されるので、その中から使いたい動画を選択すると空白の部分に動画が挿入されます。
テキストの追加
画面下部にあるメニューから[テキスト][テキストを追加]をタップします。
すると文字入力ができるようになります。
入力は画面上に反映されます。
画面上のテキストは、タップすると位置やサイズ、フォントなどを設定できます。
テキストはタイムラインに表示されます。左右の幅が時間尺になります。
出入りのタイミングは、タイムライン上のテキストを長押しすることで左右の移動ができるようになります。
テキストバーをスライドさせ、テキストを表示するタイミングを調整します。
テキストが入力できたら、チェックマークをタップしましょう。
音楽・BGMの追加
動画に音楽やBGMを追加するには、編集画面下部のメニューから[オーディオ][楽曲]をタップします。
TikTokのアカウントを持っている人はTikTokの膨大な曲が使えます。
好みの音楽を探してダウンロードマークをタップし、
「+」マークをタップすると、動画のBGMとして追加できます。
効果音の追加
[エフェクト]と表記されている部分は二か所あります。一つは[オーディオ]の中にあります。画面下部のメニューから「エフェクト」を選択すると、様々な効果音を追加することが可能です。
音楽と同様に、ダウンロードマークと「+」マークをタップすると動画に効果音を追加できます。動画の内容に合わせて、適切な効果音を選択しましょう。
エフェクト(映像効果)の追加
- 映像エフェクト : フラッシュやズーム、ノイズやフリーズなどの映像効果を追加します
- ボディエフェクト : 人物に特化した映像効果です
- 写真エフェクト : 写真に特化した映像加工ができます
- AIエフェクト : AI画像生成機能
フィルターの追加
好みに合った色合いや質感を作るのがフィルターです。
編集画面の下部にあるメニューで[フィルター]をタップすることで動画の色調や質感を変化させる様々なフィルターを利用できます。
好みのフィルターをタップし、フィルターのかかり具合をスライダーで調整した上で、右下のチェックマークをタップすることで適用されます。
元に戻すには、プレビュー画面の右下にあるターンマークをタップすると一つ前の工程に戻ります。
動画の保存
CapCutのアプリで編集した動画は保存できます。動画の保存方法は次の通りです。
画面右上の「1080p▼」と書かれたボタンをタップします。
画面が切り替わり、動画の解像度やフレームレート、HDR動画変換などの設定が可能になります。
設定が完了したら、画面右上の「↑」ボタンをタップします。
高解像度・高フレームレートに設定すると、動画のファイルサイズが大きくなるのでメモリーの残量に気をつけましょう。
外部素材の利用方法
外部音楽素材を追加するには、音楽のmp3データをスマホにダウンロードし、iPhoneに標準機能として用意されているファイルアプリに保存します。
その後、CapCutで動画を編集し、音楽を追加するタイミングでファイルアプリに画面を切り替えます。
追加したいmp3データを長押し、「共有」をタップします。
共有先のアプリとして「CapCut」をタップし、「CapCutにインポート」をタップしましょう。
自動的にCapCutの編集画面に切り替わり、追加した音楽データがタイムラインに表示されていれば成功です。
TikTokとの連携方法
TikTokと連携するのは簡単です。
「マイページ」の右上にあるメニューを開き、アカウント連携を設定します。
TikTokとアカウント連携することで、マイページにTikTokプロフィールへのリンクを貼ることができます。
また、TikTokと連携することで、
- 完成した動画をTikTokにそのまま共有(アップロード)する
- TikTok上で保存したオリジナル楽曲を動画のBGMとして挿入する
などができるようになります。
CapCutアプリのデータ消去
注意したいのが、CapCutアプリのデータ消去です。
CapCutのプロジェクトデータはクラウド上で管理されているため、編集中のプロジェクトを削除するとアプリ内に保存されているデータがすべて消えます。
編集途中の下書き動画もすべて消えてしまうため、消えてしまったら困る動画は事前にエクスポートしておきましょう。
エクスポートすることで完成動画としてクラウド上の本体に保存されます。
まとめ
クラウド上で動画編集するアプリは数多く出回っています。
スマホで手軽に作れる動画に特化したアプリとしては、CapCutとデザインアプリから進化したCanvaがユーザーの支持を集めています。
Canvaの場合は、AIサービスとの連携が強力で、Chat-GPTやDall-E3の利用がができるというメリットがあります。
タイムライン上に置いた動画クリップの操作方法がやや複雑な上、映像を重ね合わせるような編集がしにくいという弱点もありました。
また同梱されている音楽や映像素材の中には有料素材も多いというのも気になります。
その点、
その点、CapCutは無料で素材も使い放題に近いところがあるため、予算的に厳しいユーザーには助かります。
初めてショート動画を編集する初心者向けには最強のサービスといえそうです。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 CapCut を書きます。※本ページにはPRが含まれます