ショート動画の編集にPC版CapCutが便利です。
- 無料で使えるBGMが豊富
- エフェクトなどが自由に使える
- クラウド上にデータを保存できる
機能充実の編集ソフトCapCutですが、デメリットがあります。
・営利利用はNG
・権利が自動的に放棄される
この二つ、知らずに使っていると権利侵害のペナルティを受けたり、自分の作った動画が勝手に使われてしまうこともあります。
注意すべき二つの点をまとめました。
営利利用はNG
サービス規約をよく見るとこのような一文があります。
この記載の意味は「商用利用はNG」。
「個人的かつ非営利的な用途に限り使用してもいいけど、それ以外の理由で使うはヤバいから注意してね」というわけです。
ただし、よく注意して読むと「非営利的な用途に限り」とあるだけで何が営利的な行為なのかまでは説明されていません。
たとえば、YouTube投稿で投稿者が得る収益は営利活動に当たるのかなど、解釈がわかれるケースもあります。
CapCutが提供する楽曲や映像コンテンツを使わず、自分が作った素材を使って営利目的の動画を制作する場合もあります。
自分の動画が勝手に使われる
また別の記述にこんな一文があります。
お客様は、本サービスの他のユーザーが、お客様が本サービスを介してアップロードまたはその他提供するユーザーコンテンツの全部または一部を抽出して作成する可能性があることを了承します。
これは、「あなたがCapCutを使って編集した内容は、ネット上に投稿・アップロードするとCapCutが勝手に使えるようになるから覚悟してね」と読み取れます。
自分が権利を独占できると思っていたら、第三者に使われていた。なんていうことが起きても文句が言えないのです。
なので初心者の人はCapCutを使うと自動的に
「権利が放棄される」
「作った動画が他人に勝手に使われても文句が言えない」
という条件があることに注意して使うようにしましょう。
商用利用版CapCut登場
2023年10月にリリースされたCapCut for Businessでは 商用利用の条件が緩和されました。
スマホ版、ウェブ(オンライン)版、PC版と限定的な素材(BGM、スタンプ、ステッカー、フォントなど)使うアプリごとに「商用利用可能」のフィルターが設定されています。
その設定を選ぶことで商用利用が可能です。
音源利用の範囲がTikTok限定(YouTubeやインスタなどのプラットフォームはNGなど)となっている点はややこしいですが利用者の不安を解消を目指しているように思います。
仕事で使うのであれば無料のCapCutではなく 商用版をチェックしましょう。
テンプレートを利用する
一般的にCapCutでよく使われるのはスマホ版とPC版です。
ウェブ(オンライン)版はチュートリアル動画もあまり見かけませんが、テンプレートを利用するのであればウェブ(オンライン)版を選択することになります。
まとめ
BGM、スタンプ、ステッカー、フォントなどを使わないのであればそれほど気にする必要はないと思います。
規約にはCapCutの不利になることは書かれていないはずです。CapCutが狙っているのはCapCutが用意したサービス、例えばBGMや映像素材などの利用にあたっては勝手にさせないということかもしれません。
個人的かつ非営利的な用途に限り当社コンテンツにアクセスする非独占的、限定的、譲渡禁止、再許諾禁止、取消可能な使用許諾を付与されます。