
動画を制作する人がよく頭を悩ませる音ズレです。
映像と音声にズレが発生すると見ている人は違和感を感じます。商品を紹介したり自社をアピールしたりする動画の場合は深刻です。映像チェックよりも先に音に異常はないか確認し、あった場合はまっさきに修正しなければいけません。
この記事では、音ズレの対策と予防策について紹介します。
最近iPhoneの問い合わせが増えたのでまとめました。(2020.6.22)
- iPhoneで画面を録画して再生すると音がズレる場合
- 1.URL左にあるAAを押す
- 2.デスクトップ用webサイトを表示にチェックを入れる
- 3.再生する
- 以上で症状が改善される場合があります。

目次
音ズレはなぜおきる
基本的に音ズレは用意した素材の質がバラバラだったり、元の映像がずれていたりすることが原因で発生します。
- 動画と音声のコマ数が違う
- 動画データに問題がある
- 音声データに問題がある
- 撮影する機材が原因
- 画面の録画機能に問題がある
音ズレの原因は環境や使用しているソフト・機材によって様々です。そのため、色々な対処方法を試しながら解消していく必要があります。
1.動画と音声のコマ数が違う
動画データと音声データは、画面を構成するコマ数など、種類がそれぞれ違います。特にコマ数が違うと動画を編集している間に映像と音声にズレが発生してしまいます。
2.動画データに問題がある(このケースが多い)
画像のデータが原因でずれが発生する場合、その原因としてよくあるのが動画のコマ数「フレームレート」のズレが原因です。
動画のコマ数は二つの種類があり「固定フレームレート(CFR)」と「可変フレームレート(VFR)」の二種類あります。
動画を作成する際に複数の映像を繋げることが多いかと思いますが、その繋げた映像のフレームレートの種類がバラバラだと、一つの動画としてまとめた際に、どちらかのフレーム数が合わず音声とのズレを起こします。
3.音声データに問題がある
音声データの品質を図る上でよく使われるのがサンプリングレートです。
音のデータをパソコンなどに取り込みことをサンプリング、つまり標本化するといいます。この時、音のデータをどれくらいの細かさで取り込むかによって品質が変わります。
この時使われるのが一秒間に含まれているデータ量です。ビットレートという数字で表します。
映像業界では「48kHz」のビットレートを採用している所が多いのですが、音楽業界では「44.1kHz」を採用しているので、知らずに混在させて使ってしまうと支障が起きることがあります。
ビットレートの数字が異なる音声データをひとつの映像作品に入れて書き出しを行うと音ズレが発生します 。
4.撮影する機材が原因
iPhoneなどの携帯端末で撮影した映像を編集する場合、端末のスペックの問題や、iPhone自体に負荷がかかりすぎていることが原因で酷い音ズレが発生することがあります。
iPhoneの画面録画機能というものはiOSバージョンのiOS11・iOS12からついている機能で、とても優れた機能ですが、iPhoneの画面録画機能はとても処理するのに負荷が大きい重たい処理なため、iPhoneへの負荷が大きいため音ズレが発生してしまうのです。
iPhoneの画面録画で音ズレする原因と対処法!対策方法も解説【iOS11】 | スマホアプリやiPhone/Androidスマホなどの各種デバイスの使い方・最新情報を紹介するメディアです。
5.画面の録画機能に問題がある
iPhoneはiOS自体に画面の録画機能が搭載されています。しかし、映像と音声にズレが生じたり、バッテリーやストレージ容量によっては長時間録画が難しいことがあります。
音ズレの原因を突き止める
音ズレは発生源を突き止めことができると対応方法が見つけやすくなります。そのため上記の原因を参考に問題が起こりそうな部分を切り分けながら発生源を絞り込みます。
- 素材を編集ソフトに取り込んだ時点で音ズレが発生していないか確認
- 使用した素材のフレームレートの種類を確認
- 使用した素材のサンプリングレートの種類を確認
- 編集中に誤操作してしまった箇所がないかチェック
ソフトに問題があるなら、ソフトをいったんデリートして再インストールする。素材と編集データのフレームレートに食い違いがあるなら、フレームレートを統一するなどで改善できる場合があります。
それでも解決できない場合はメーカーに調査を依頼することになりますが、事前に調査した結果があると原因の特定がしやすくなります。
音ズレを改善するには – FRESH LIVE テクニカルサポート
iphoneなどのように解決方法が見つかる場合もあります。
iPhone音ズレ問題
iPhoneの場合は編集ソフトの誤操作や視聴者側の環境が原因で発生する場合などが考えられます。
- 機内モードにする
- 省電力モードをオフにする
- 録画中にアプリを起動しないメモリをクリアする
- 自動ダウンロード/自動アップロードをオフにする再起動する
再生側でできることは、少しでもiPhoneにかかる負担を減らすこと。不要なアプリが起動していたり、メモリが消費されていたりすると音ズレの原因になります。
編集段階できるのは少しでも音ズレの可能性を下げることです。編集に使う素材のフォーマットがバラバラだと問題が起この安くなります。
動画を作成する段階で完成動画の「フレームレート・サンプリングレート」を決め、その基準に合わせた素材を作成の際に適用し、誤差を減らすようにします。
iPhoneはiOS自体に画面の録画機能が搭載されています。この機能がもとになって画面録画&音声録音で音がずれる場合が報告されています。「VideoProc」などの画面録画アプリなどで撮影することで回避する対応策があるようです。
動画編集中に、大幅カットすると音ズレしてしまう。
— あぽと@NoCodeエンジニア (@apopotoapoto) June 20, 2020
原因は、VFR(可変フレームレート)のまま編集していたため。
iPhone撮影や、PCキャプチャのほとんどはVFRらしく、音ズレの原因になります。
対策として、CFR(固定)に変換しなくてはいけません。
Aviutlだと、プラグインのL-SMASHで設定可能。
Youtubeの動画の音ズレ
Youtube動画の映像と音声がズレる原因は、また別の要因によります。
- グラフィックドライバの不具合
- 動画アップロード時の不具合
- 動画エンコード時の不具合
- パソコンやスマホのスペック問題
- 回線速度の問題
音ズレTube 音声と映像にズレがあるYouTubeの動画を、直して再生出来るサイトです。
グラフィックドライバの不具合 動画アップロード時の不具合 動画エンコード時の不具合 パソコンやスマホのスペック問題 回線速度の問題
まとめ
音のズレは様々な原因が複雑に絡まって起きます。機材の故障やトラブルというより設定や相性に問題がある場合が多いようなので一つ一つ原因をつぶしながら解決するしかなさそうです。