街歩き動画をかわいく撮影してみたくありませんか。
街を歩いていると気になる光景に出くわすことがあります。
手持ちのスマホで撮影するとき、ちょっと撮り方に注意すると無編集で使える絵がとれます。
撮影のコツを事例をもとに解説します。
街歩き動画・撮影のひと工夫
公園でちょっと変わった遊びに興じる親子を撮影させてもらいました。
時間尺は5分21秒。普通だと15秒程度しかもたない映像ですが、撮影方法を変えるだけで長尺の動画として使える絵が撮れます。
撮影前にやるべきことは自己紹介をすること、了解をいただくことの二点です。自分はだれで、何のために撮影をするのか挨拶します。
私の場合はYouTuberとしての名刺も携帯していて、これまで撮影した作品がポートフォリオ(クリエイターが実績をアピールするための作品集)として見ていただけるようにしています。
個人が特定されるような動画は警戒されるケースが増えています。撮影者の身元や撮影意図をまずはじめに明らかにすることが撮影の第一歩です。
時間の流れを記録する
撮影後の雑談でこの遊びはモルックというフィンランドの伝統競技であることがわかりました。
木片を投げて的に当てる競技です。
街歩きは偶然の連続です。
ぶっつけ本番で遭遇したイベントなので撮影中はなにが起きているのかわかりません。
撮影ではリハーサルの要領で一連の動きを頭に入れ様子をみます。
タイミングと構図を撮るために撮影者の動線がイメージできたところで撮影を始めます。
注意する点はモノを撮るのではなく、動きを撮ることに意識をもっていくことです。
映像を固定する部分となめらかな動きで見せるところを計算して撮影することで遊びの時間的ボリュームを表現します。
5W1Hを意識する
街歩き動画の見せ所は”ワンカット長回し”で世界観を表現することです。
ワンカットの中にその日の天気(いつ)、撮影する場所(どこで)、被写体(だれが)、行動(なにを、どうする)がわかるように撮ります。
この要素が一つでも欠けると視聴者は欲求不満のストレスを感じてしまうので、すべての情報が盛り込めるように画角を変えながら撮影します。
動きを予測する
ワンカットで撮影するメリットは緊張感です。シームレスに撮影された映像には何が起きるか予想がつかない緊張感が隠されています。
撮影中は何が起きるかわかりません。カメラモニターだけに集中するととっさの出来事を撮りこぼすことにつながります。
ドキュメンタリー撮影のだいご味はハプニングを撮り切ることです。
そのために片目は画面、片目は周囲の状況と意識を分けてこれから起きるであろう出来事をキャッチできるように心がけます。
止めと動きにメリハリをつける
撮影は止めと動きを意識して動きます。
止めるところでは最低5~6秒カメラを動かしてはなりません。また動き始めたら覚悟を決めてカメラを動かせます。
動きについても適度な間合いがあります。人間は生理的に現場を認識するためには7秒程度の時間が必要だといわれます。
反対にそれ以上の時間を見続けると飽きてきます。パン(横に振ること)やチルト(縦に振ること)、ドリー(カメラごと移動すること)も7秒を経過したあたりで着地するよう心がけましょう。
撮影に慣れていない人はカメラをあちこち振りますが、それはNGです。習字のように一度動かしたら目的に向かって動かすのがポイントです。
ワンカット長回しの映像はのちのち編集もできるように撮影するとダイジェスト版をつくるとき便利です。
コツは適度に動きを止めるように撮影すること。静止した部分が編集上のカット点になります。
引きとアップにリズムをつける
止めと動き意外に、寄りと引きというのも撮影のメリハリをつける大切な要素です。スマホなどのカメラにはズーム機能がありません。
寄りの撮影はカメラごと被写体に思い切って近づきます。
この時、被写体との心理的な垣根があると思い切った行動がとれません。アップを撮るためにも取材を始める前の挨拶が重要になるのです。
まとめ
街歩き動画についても、成功の秘訣は狙いをもって撮影することです。
自分がなにを撮りたいか、つまり明確な狙いを持つと撮影にためらいがなくなります。ためらいのない映像は視聴者にストレスを与えません。
こうした映像を撮影するためには、被写体との信頼関係をどうやって作るかが重要になります。
狙いを持ち、信頼関係をつくる。基本を身に着けて撮影に臨んでください。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 街歩き動画 を書きます。