編集スキルを高めるためにやるべきこと【制作者向け】

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

番組を作っていたといってもビデオテープ編集が主流の昭和時代。今主流のパソコンを使った映像制作をはじめたのは昨年のことでした。編集ソフトを使い始めて6ヶ月の超ルーキーです。

最初は編集ソフトの表示画面を見ただけで卒倒しました。飛行機の操縦席のような画面のどこを触ったらいいかわかりません。撮影してた画像を切ったり張ったりするのが精いっぱいです。週末の一日をつぶしながらカットで編集しているうちに慣れました。とりあえず映像を繋げさえすれば誰でも動画は作れるようになるとわかりました。

「映像編集をはじめるには何を勉強したらいいですか」と質問されることがあります。「わからないから教えてくれ」というのは順番がまちがっているように思います。

質問を聞くと”順番が逆すぎる”と思います。

勉強してから実践するのではなく、やるべき順番は実践してから勉強する事。行動して、失敗し、そして学ぶという順番の方が正しいと思います。失敗覚悟でやってみる。その方が圧倒的にスキルアップが出来ます。

※この記事を読む人の中には、映像編集を仕事にしたいという人や、アート系の映像を作りたいという人がいると思いますが、私の想定している編集とはリポート番組のような情報伝達型の映像クリップです。

“編集の上達法”は[行動]→[失敗]→[学習]の順です

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「アウトプット大全」というベストセラーがあります。それによると人間の能力は勉強ばかりしていてもそれほど向上しないこと。インプットしたことをアウトプットすることにより飛躍的に能力が高まるのだそうです。

初めからプロの人はいません

編集をはじめたばかりの人は、編集ソフトの扱い方や編集そのものの進め方など分からないことだらけだと思います。分からないから、マニュアル本やプロの編集マンの解説から学ぼうとします。

ここで問題なのは実際に手を動かしていないことです。私もはじめそうでしたが、仕組みを理解してから作業に着手しようする姿勢だといくら時間をかけても動画編集は身につきません。

なぜかというと、学びから入ろうとすると、目的と手段がすり替わります。本当は動画をつくるのが目的だったのに、編集スキルの上達に関心が行ってしまって、結果。カットの処理やエフェクトは上手だけど、肝心な作品づくりを置き忘れてしまうのです。ぱっと見凝った表現、華麗な演出で「スゲー映像」と感じた作品ほど、内容がお粗末だったり、また見たいという気にならなかったりします。

まず目的を明確にしよう

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編集の世界は日々アップデートしています。昨日までできなかった手法が突然現れ、ビックリするような映像をたたき出す世界です。加えて編集の世界は編集ソフトを通じて世界と繋がっています。ハリウッド級の映像編集者と同じ環境で編集ができるわけですから、この世界で交わされる言葉は次元が違うのです。

そんな世界に新人がいきなり飛び込んでも、初めのうちは会話の中身が理解出来ず居場所すらありません。その中で解決策を見つけるには自分自身を見つめることしかありません。自分のやりたいことだけ考え、実際に行動することです。網羅的に学ぶのは無意味です。わからない中で行動すると躓きます。躓いたらなぜ躓いたのかピンポイントで補強することが、自分を見つめることなのです。

編集の上達法

動画を見てから実践ではなく、実践して分からないところがあれば動画を見る。これは世の中全てにあてはまる法則です。なぜなら、行動に不安を感じていると準備には際限がありません。万全な準備を続けているうちにタイムオーバーになってしまいます。

ですから、最初の一歩を踏み出す際は、自分が今持っているものを使ってとにかく実践するしかないのです。続けるうちに分からないところが出てきたら一点突破で学習する。痛い眼にあうと人間は目覚めます。痛い眼に二度と会わないように自分を高める能力が備わっているのです。

たとえば私の場合、モザイクのかけ方がどうにも分かりませんでした。他人の書いた記事を読んでもソフトのバージョンが違っていたり、専門用語が分からなかったりで正解にたどり着くために二日かかりました。

しかし、その二日間で手に入れた経験は、血肉化しているので今では空気のように手順を踏むことが出来ます。

大切なのはモチベーション

編集は映像制作という目的を達成するための一つの手段です。企画や取材、撮影というプロセスを経て、映像作品がはっきり形になって見えてくる場面なので、制作者としてみれば気になる瞬間です。

撮影がうまくいけば気分よく編集に望めますし、撮れ高が思うような結果にならなければ落ち込みます。編集は技術も大切ですが、それ以上に大切なのは、素材を集め自分が思い描く作品に向けてインプットしたものをアウトプットすることです。そのために欠かせないのが自分のモチベーションです。

動画のクオやリティを上げたいと思ったら、編集について書かれた本を読むのではなく、自分のモチベーションをどう高めるかに気付く方が重要なのです。

映像制作の力をつけたいのであれば、編集テクニックを学ぶことより行動することに全力をかたむけましょう。カット編集レベルの能力でも世界に通用する映像作品はゴロゴロあります。

アウトプット大全は様々なブロガーが激賛している本です。引用もしっかりしているのでわかりやすく、行動力をアップするために何をすればいいかがストンと腹に落ちる本の一つです。編集テクニックの本を読むよりこの一冊を読んだ方がいいかもしれません。