プロが教える 青空を絶妙の青さに撮影 する方法

青空の撮り方
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 青空を絶妙の青さに撮影 を書きます。

青空の写真を撮った時に空が白っぽくなってしまったなんて経験ありませんか??

実は太陽の光が反射して白飛びという現象が起きて白っぽくなってしまっているんです

青空の青をきれいに撮影するには4つのポイントがあります。

青空を絶妙の青さに撮影 する方法

青空を綺麗に撮りたいときの鉄則は露出を考えること。

露出を抑えめにするだけで空の青さが際立ちます。

次の4つのポイントを頭に入れて撮影しましょう。

  • 順光で撮影すること
  • 感度を下げ、絞りを絞る
  • PLフィルターを付けること
  • 編集段階で彩度を上げること

以上です。

順光で撮影する

もっとも基本はカメラマンの立ち位置です。

青空を青く撮影したいときは、なるべく太陽を背にして撮りましょう。

青空の青と絵に描かれた青の違いは、絵に描かれた青は物体に当たった光が反射して見えます。

それに対し、空の青は空自体が発光して青く見えていることです。

空の青を撮影するとカメラは余分な光を取り込みます。

取り込んだ光が許容量を越えると調整ができなくなります。

よく言われる「白とび」です。

白とびを起こしやすいのが太陽の方向の青空を撮る「逆光」です。

光のエネルギーが多いのでカメラが取り込む光は許容量を超えがちです。

それに対し、太陽を背にして「順光」で撮る青空は大気に反射して青く見えます。

光が反射した分だけ光の量が抑えられ、その分「白とび」を抑えることができます。

感度を下げ、絞りを絞る

初心者がよくやりがちなのは、明るく撮影したいと思って露出を上げがちなこと

露出を上げるということは、白とびを起こしやすくすることです。

白とびをふせぐには意図的に画面を暗くした方がセーフです。

カメラの感度を下げ、絞りを絞るなどで意図的に暗く撮ります。

すると光量が減る分、画面は暗くなりますが青空の青の「白とび」を防ぐことができます。

「画面暗すぎ」と思うかもしれませんが、撮影したデータは編集段階で持ち上げること、つまり人工的に明るくすることができます。

青空以外の部分で沈み込んだオブジェクトはレタッチという作業でそこだけ加工することもできます。

PLフィルターを使う

光量を抑える方法には絞り以外の方法もあります。

それはフィルターを付けることです。

フィルターには光量を数段階に分けて抑えるものが発売されています。

選ぶのはPLフィルターです。

PLフィルターとは不要な光の反射を除去することができるフィルター。

このフィルターを付けると光の乱反射を防ぐことができるので、青色がより濃く写ります。

なぜ絞りではなくフィルターが必要かというと、撮影のテクニックの1つに遠近感の表現があるからです。

遠近感を出すには、絞りをなるべく空けて撮影した方が遠近感を出すためのピントのボケ加減が表現しやすいのです。

編集段階で青空を作る

動画編集ではカラーコレクションとかカラーグレーディングという工程があります。

ここでは撮影した画像データを加工処理することで元の色に近いものに補正したり、全く違ったものに変化させたりすることができます。

無料で使える編集ソフトDaVinci Resolve17には、画面の色味を現実の色味に補正するカラーコレクションと色を盛るカラーグレーディングという2つの機能が搭載されています。

DaVinci Resolveを使って青空の青をグレーディングする方法

同じ動画素材でもカラーコレクションを使うとこのような色の差が作れます。

色の扱いはスキルが必要になりますが、慣れてしまうと面白い作業です。

この機能を使うことで、青空の青をイメージ通りの青にすることができます。

興味のある方は別記事を確認ください。

Color で空の青さを強調する方法DaVinci Resolve17 | ぶいろぐ

DaVinci Resolve17の基本操作を学ぶ公式 チュートリアル 動画 15本 | ぶいろぐ

まとめ

思い通りの色を再現するコツは、「露出」を補正すること。

実際にはこんな色ではなく、こういう色になるように露出を設定して撮ることが大切です。