プロが教えるイメージ別画像加工 五つのテクニック | DaVinci Resolve

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 初心者向けに DaVinci Resolve の使い方を解説します。


SNSでの動画コンテンツの人気が急増し
動画クオリティの高い投稿がますます注目されるようになってきました。他の動画と差別化するための「画像加工」は、映像のプロフェッショナルな仕上がりを左右する重要なポイントです。

DaVinci Resolveには初心者でも扱いやすい画像加工機能が揃っています。

ここでは、初心者が陥りやすいお悩みを紹介しながら画像加工テクニックを解説します。

各テクニックは、DaVinci Resolveを使用している初心者がすぐに実践できる内容にまとめています。

DaVinci Resolve で学ぶ初心者向け画像加工テクニック

カラーバランスで雰囲気を演出

色味でイメージを変える「カラーバランス」

動画や画像の色味を調整することで、全体の印象が変わり、視聴者に与えるメッセージも変わってきます。暖かみのある色を加えることで温かさを、寒色系を多く使用するとクールな印象を与えられます。

カラーホイールで調整する

DaVinci Resolveの「カラーホイール」機能を使って、簡単に画像全体の色味を調整できます。ホイールを使いながら、影やハイライトの色を調整することで、自然な色合いに近づけることができます。

よくあるお悩みと解決策

どこをどう触ったらいいかわからないんですが・・・

解決策カラーホイールの「Gain」や「Gamma」の二つが基本です。この二つで少しずつ色味を変えながらイメージに合う色を見つけていきます。必要に応じて「LUT(ルックアップテーブル)」を使用するのも効果的です。DaVinci Resolveには豊富なLUTが用意されているため、試してみると良いでしょう。

カラーバランス調整の際に初心者が注意すべきポイントとして、「白とび」と「黒つぶれ」があります。これらは、明るすぎる部分や暗すぎる部分で詳細が失われ、画像全体のクオリティが下がる原因となります。

コントラストとシャープネスで鮮明さをアップ

2.1 コントラストで立体感を出す

映像や画像がぼやけて見える場合、コントラストを調整すると鮮明さが増し、立体感が出ます。DaVinci Resolveにはコントラストを調整するさまざまなツールが揃っており、簡単にクオリティを上げられます。

DaVinci Resolveのコントラスト機能

カラーホイールで「コントラスト」や「シャドウ」を調整することで、画像の明暗のバランスを整えます。初心者にとってもシンプルに操作でき、鮮明で引き締まった印象に仕上がります。

よくあるお悩みと解決策

コントラストを上げすぎて、不自然になってしまいました・・・

解決策:コントラストを調整する際は、少しずつ値を上げるのがポイントです。また、「シャープネス」も適度に加えることで、より引き締まった見た目になります。シャープネスを上げすぎるとノイズが目立つので、控えめに調整しましょう。

「ぼかし」で被写体を強調する

3.1 被写体を際立たせる背景ぼかし

被写体を強調したいときは、背景をぼかして視線を誘導するテクニックが効果的です。これにより、プロっぽい印象を簡単に演出できます。

DaVinci Resolveの「ブラー」エフェクト

「エフェクトライブラリ」から「ブラー」を適用することで、背景のぼかし効果を追加できます。特に、人物や特定のオブジェクトを際立たせたい場合に便利です。

よくあるお悩みと解決策

ぼかしすぎて全体が見えにくくなりました・・・

解決策:ぼかしの強度を少しずつ調整し、背景がややぼやけている程度に留めることで、自然な見た目になります。メインの被写体にだけフォーカスがいくように調整するのがポイントです。

透明度でレイヤーを重ねるテクニック

4.1 画像とテキストのバランスを取る透明度

動画の中でテキストを読みやすくしたい場合、背景の透明度を調整することで視認性を向上させることができます。DaVinci Resolveでは透明度を自在に調整でき、画像とテキストをうまく調和させられます。

DaVinci Resolveでの透明度調整方法

「Inspector」パネルで透明度の数値を調整できます。テキストの背景に透明度のある画像を置くことで、自然に溶け込むデザインが可能です。

よくあるお悩みと解決策

今度は、透明度を下げすぎて見えにくくなりました・・・

解決策:透明度は30%~50%程度に調整するのが目安です。テキストがはっきり見える一方で、背景が邪魔にならない程度に設定しましょう。

トリミングで構図を整える

5.1 不要な部分をカットしてフォーカスを強調

構図が散らばっていると感じたときは、トリミングで不要な部分をカットし、焦点を明確にすることでインパクトを高めます。

DaVinci Resolveでのトリミング

「Transform」機能を使って、簡単にトリミングが可能です。必要な範囲に合わせて構図を整え、無駄なスペースを削除しましょう。

よくあるお悩みと解決策

画面のどの部分を切るとシュッとして見えるようになりますか?

解決策:被写体が中央に位置するようにトリミングすると、視線が自然と被写体に集まります。視覚的なバランスを意識しながら、必要な部分だけを残すように心がけましょう。

まとめ

DaVinci Resolveを使えば、初心者でもプロ並みの画像加工が実現できます。

特にカラーバランスやコントラスト、ぼかしなどのテクニックは、簡単に動画や静止画に効果を加えることができ、見た目に大きな変化を与えます。今回紹介した方法を活用しながら、自分のイメージに合った表現を追求していきましょう。

もう一歩先に進みたい人には、色の補正と色の加工の知識を身につけたいものです。DaVinci Resolveの機能を別記事にまとめました。