現在は休日などの余暇時間を使って撮影・編集した動画をネット上に公開しています。
先日、トークイベントを中継録画風の動画にして公開しました。
1月28日(月)#二子玉川蔦屋家電 で行われた #又吉直樹 さんの「#二子玉川本屋博の魅力」トークを取材させていただきました。機材の制約からいい絵ではありませんが、動画の中身は音(話の中身)であることがわかります。イベントは今週末に開催 個性的な本屋が40も集結します https://t.co/LyAKWInnlL
— フルタニケンジ@動画制作者 (@kenfru3) January 28, 2020
イベントは、1月31日(金)、2月1日(土)、二子玉川駅前にある二子玉川ライズガレリアで開催される本の祭典「本屋博」です。
イベント収録動画
そのPRを目的に、1月27日(月)同じエリアにある「二子玉川 蔦屋家電」で開催された又吉直樹さんのトークを動画で取材できることになりました。
イベントは二子玉川 蔦屋家電が、メディア各社を対象にリリースするもので、一般客が自由に撮影できるものではありません。
テーマは正月飾りを焚火にして祭る”どんど焼き”です。撮影は準備と本番ののべ二日間。撮影[1]一部借用映像がありますから編集まで私一人で行いました。
動画制作をめざす人の中には、人にものを伝えることを目的とする人がいます。チャンネル数獲得を目的とした動画ではないためか、解説は多くありません。しかし取材現場との交渉や撮り方を具体的に知ることは大切です。
この記事では今までこうした動画を作ったことがない方向けに、具体的な段取りや注意点をお伝えしたいと思います。
イベントを動画にするときの注意点
ざっくり言って三段階。段取りをきちんと踏んでいく周到な準備が大切です。
- プラットフォームを使って信用を得る
- 事前に企画と構成、撮影規模を主催者側に伝える
- 現場には一番乗りする
1.信用を得る
放送局が現場にも入り込んで撮影できるのは、制作者の努力のたまものではありません。
はっきり言うと、メディアの信用です。
取材を受ける側にしてみれば、忙しい中、わざわざ時間を割いて取材に応じるのは、それなりのメリットがあるからです。
メリットとは伝えたいことが映像を使えば広く伝わるからです。
YouTubeなどの投稿動画はまだ発展途上。初対面の取材先に「動画投稿で紹介しますから」と許可をとろうとしてもあまりいい答えは返ってきません。
私の場合は、動画を掲載してもらえる地域のメディアに自分を売り込み、そのメディアで動画を掲載するという理由で主催者側に自分を売り込みました。
主催者側が求めるのは、取材に応じることで生まれる成果です。影響力はどれだけあるのか、メリットを説明できるだけの答えを用意しておくことも大切です。
私の場合は次のような「ねらい」をまとめて企画者に伝えました。
- イベント開催前に公開することで速報できる
- 動画を見た地域の人がイベントを深く知ることができる
- 人の肉声を使うことで親しみを感じさせることができる
いつ、どんな狙いで取材するのか、取材した動画はどんなプラットフォームで誰に向けて公開されるのか、取材の許可を得るためには信頼を得ることが大切です。
2.取材の規模を伝える
ねらいを伝えることと同じく重要なのは、具体的な計画です。イベントの現場には多くのメディアがやってきます。取材クルーの人数や機材、撮影場所の確保など映像取材にはヒト、モノそれにカネがかかります。
主催者側としてはメディア各社の希望を聞きながら現場を調整しなくてはなりません。
なるべくストレスをかけずに対応するのがトラブルを避けるコツです。そのため取材をする側はできる限りわかりやすく、取材の規模や時間、取材先に対する要望などをまとめて伝えることが大切です。
テレビの場合、生中継するためには中継車の駐車スペース、警察への路上駐車許可、中継車からのケーブル配線、カメラ位置、電源の借用、スタッフの待機スペースなど主催者側にお願いしたり自前で段取りしなくてはならないことが増えます。
目的は何か、どう伝えるかといった狙いを事前に絞り込むことがイベント録画のキモといえます。
3.現場には一番乗りする
精神論に聞こえるかもしれませんが、他メディアに先駆けて現場に到着することには意味があります。まず一番いい場所を確保できるのです。取材には指定席が用意されていません。
今回のトークライブでは、ゲストは上手側( 客席からステージに向かって右側 )に着席しました。上手側に座ったゲストを正面から撮るためには、左側の客席にカメラを配置するのがベストです。
メディアに先駆けて現場に到着すると、位置関係や照明の具合、音の状態などがわかります。問題が発生した場合、時間の余裕があるとその対策を建てることができます。
まとめ
今回のPRトークは、3分程度に編集して記事に乗せる予定でした。しかし、ゲストのバリューやトークの内容を現場で判断し、余計な部分だけカットして長尺で公開する判断をしました。
結果、大手メディア各社にはまねのできない独占中継風の動画を地域のプラットフォームに掲載することができました。
動画投稿の世界も信用が第一。遠回りのようですが 信用の積み重ねが 今後の取材をやりやすくするコツなのです。
References
↑1 | 一部借用映像があります |
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こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 イベント動画 を書きます。