パーティクル・エフェクトとは粒子を用いた映像効果のこと。DaVinci Resolve17にはパーティクル・エフェクト機能が搭載されています。
この機能を使えばテキストやオブジェクトを粉々に粉砕したり、映像内で紙吹雪を降らせるといったエフェクトも作成できます。この方法についてご紹介しましょう。
パーティクル・エフェクト でテキストを煙にする
今回はテキストを煙のように消し去る方法について解説します。
タイムライン上に背景となる単色を置き、その上に[Text+]で作ったテキストを置きます。[Fusion]ページでパーティクル・エフェクトの作業を行いますが、カットの頭からエフェクトが適用されてしまうため、テキストは分割して後半の部分を使います。
テキスト部分を選択して [Fusion]ページ に移動します。
[pRender]をノード上にドラッグ&ドロップします。さらに空欄を[Ctrl]+[Space]してメニューを表示し、piで[pImageEmitter]を、ptで[pTurbulence]を選択してノード上に並べます。
[pimageEmitter]、[pTurbulence]、[pRender]の順でリンクを貼ります。テキストの入った[Template]と[MediaOut]のノードをいったん外しつなぎ直します。
[pimageEmitter] を選択してインスペクターで仕上がりの調整をします。
[Style]画面を選択、[Style][Style]の表示を[Blob]に変更します。Blobとは(インクなどの)しみ、(半固体の)小塊、ぼんやりした(形の)ものを意味します。粒子の大きさを調整します。[Style Controls]の[Size]を0.2にします。
[Controls]に移り動きの調整をします。Velocityとは速度のこと。塵状になって散開する状態を調整します。
Velocity Variauceは分散速度です。いずれも0.2周辺にします。
この段階で書き出してみました。
まとめ
粒子にして分散するアニメーション。書き出しに結構な時間がかかりました。環境はRyzen 7 2700X、GPUはGTX1660ですが、デリバーでレンダリングボタンを押したらフリーズしてしまったような体感を感じたほどです。
パーティクルを扱う映像デザインは初心者にはハードルが高げかもしれません。
[pImageEmitter]は、イメージの各ピクセルをまるでそれがパーティクルであるかのように扱うツールとでもいったらいいのでしょうか。素材を細かいピクセルに分解する役割をはたします。値が小さいほど、よりゆるやかで、より点描的な粒子の分布になります。 [pTurbulence]パーティクルに乱気流系の動きをつけたい時使うツールです。[pRender]は、レンダリングするツール。三つのノードを組み合わせて編集する点が慣れないうちは難しいと感じました。 独立して稼げる動画クリエイターを目指すなら映像制作と実務案件を通して学べるスクールがあります