声色を変えるって、ちょっと楽しくない?
みなさん、「自分の声を別人みたいに変えられたら面白いな〜」って思ったことありませんか?
たとえば…
- チコちゃんみたいにキュッと高い声で「ボーっと生きてんじゃねーよ!」って言ってみたり。
- ミッキーマウス風に「あははっ!」って言ったら友達が爆笑したり。
- 逆にドキュメンタリー番組の「匿名インタビュー」みたいに低く加工して、正体を隠す演出をしたり。
実はこれ、DaVinci Resolve 20を使うとめちゃくちゃ簡単にできちゃうんです。
しかも!ただの倍速やスローで声が変になるんじゃなくて、クリップの長さはそのままに声色だけ変えることができるんですよ。
今日はその秘密の機能、ピッチシフトについて一緒に掘り下げていきましょう。
DaVinci Resolve で声を変える2つの方法
D最新のResolve 20では、声色を変えるには大きく分けて2つのやり方があります。
- インスペクタで直接ピッチをいじる方法
- オーディオFX「Pitch」エフェクトをかける方法
結論から言うと、どっちでも同じことができるんですが、細かい違いがあるので順番に見ていきましょう。
1. インスペクタで直接操作する
まずは一番シンプルなやり方。
タイムラインで声を変えたいオーディオクリップを選択します。
画面右上の [インスペクタ] をクリック。

「オーディオ」タブを開くと、その中に [クリップのピッチ] という項目があります。
[半音] のスライダーを左右に動かして再生してみましょう。
ほら!声が高くなったり、低くなったりしましたよね。
たとえば半音を+5くらいにすると、普通の声が一気に「アニメキャラ」っぽくなります。逆に-5にすると「ニュースのナレーション風」「犯人インタビュー風」みたいな落ち着いた声に。
僕が試したときは、自分の声が+7半音で「完全にドナルドダック」になって爆笑しました。これ、飲み会の余興とかにめっちゃ使えると思います(笑)。
2. オーディオFX「Pitch」を使う
もう一つは「エフェクトライブラリ」を使う方法です。
- 左上の「エフェクト」パネルを開きます。
- [オーディオFX] → [Pitch] を見つけて、対象クリップにドラッグ&ドロップ。
- 画面右側にピッチの調整パネルが出てきます。
こっちの方法のメリットは、アウトプットの細かい調整ができること。インスペクタでいじるよりも滑らかに声色をコントロールできます。
たとえば「元の声を少し残しつつ、ほんのり加工した声を混ぜる」なんてことも可能。これが地味に便利で、完全に加工した声だと不自然に感じるときに役立ちます。
ピッチとはなにか
なぜ、ピッチを変えると音の聞こえがかわるのでしょうか。
ピッチとは一言で言うと音の高さのこと。 音はそもそも空気の振動です。 1秒間に何回振動するかをHz(ヘルツ)という単位で表します。 この数値が大きいと音は高くなり、小さいと低い音になります。
曲の中で440Hzの「ラ」の音を歌うべきところを、少し低い430Hzで歌ってしまった時に感じる違和感です。そういう状態のことを「ピッチが弱い」とか「ピッチが外れている」とかいいます。
高機能な編集ソフトを使うことで、少し低い430Hzの周波数を440Hzに補正することができます。
DaVinci Resolve 20で追加された新機能
Resolve 18までもピッチシフトはありましたが、20になってちょっと進化しました。
- リアルタイム再生の安定性がアップ → 以前はエフェクトをかけるとプレビューがカクつくことがあったんですが、20ではかなりスムーズに。
- VoiceFXとの連携 → 新しく追加された「Voice Isolation」や「Dialogue Processor」と組み合わせると、ただ声色を変えるだけじゃなくて、雑音を除去して、プロっぽいクリアな声のまま変換できるようになりました。
- AIアシストで自然な変換 → Resolve 20からはAIが音声の特徴を解析して、声の質感を保ちながらピッチだけ変える処理が強化されました。これによって、昔の「無理やり変えた機械っぽい声」から「自然だけどキャラが変わった声」に近づいてます。
これ、実際に使ってみると驚くと思います。ほんとに「匿名インタビュー」に出てくる声にそっくりになります(笑)。
実際にどんなシーンで使える?
「声を変える」ってエンタメだけじゃなくて、結構実用的なんですよ。
- YouTubeショートでネタ動画を作るとき → たとえば料理動画で「材料を説明する声」をチコちゃん風にすると、テンポが良くなってウケます。
- 解説動画で複数キャラを演じるとき → 自分一人で撮影してても、声を変えることで「掛け合い」みたいにできます。まるでラジオドラマ。
- Vlogのナレーションを匿名っぽくする → 「これは絶対言えない裏話なんですけど…」って低い声に変えたら、めちゃくちゃ雰囲気出ます。
- 学習動画で注意喚起するシーン → 普通の声で説明して、危険なポイントだけ「ピッチを低くして」強調するとインパクト大。
これ、実際に僕が編集でやってみたら、視聴者のコメントで「声の切り替えが面白くて最後まで見ちゃいました!」って反応がありました。ほんと、ちょっとした工夫で動画の雰囲気って全然変わるんですよね。
音の高さ(ピッチ)を変えずに再生速度を変更する方法
最後にもうひとつ便利な小技を。
動画編集してると、「もうちょっとテンポを上げたいな〜」って思うことありません? でも普通に速度を120%にすると、声が「早口オジサン」みたいになっちゃうんですよね。

YouTubeの投稿動画で、音程を保ちつつ、動画は早送りしたい
そこで役立つのが [ピッチ補正]。

- クリップを右クリック → [クリップの長さを変更] を選択。
- 再生速度を120%に変更。
- [ピッチ補正] にチェックを入れる。
すると、動画は早送りになっても声の高さはそのまま。テンポアップしたのに違和感なし!
これ、YouTube動画の「間延び感」を解消するときにめちゃくちゃ使えます。僕も解説動画を出すときはほぼ毎回やってます。
まとめ
というわけで、今回は DaVinci Resolve 20のピッチシフト機能 を使って声色を変える方法をご紹介しました。
- インスペクタでサクッと調整
- オーディオFX「Pitch」で細かく調整
- AIを使った自然なボイスチェンジも可能に
- 再生速度を変えても声を保てる「ピッチ補正」
声を変えるって、ただ遊ぶだけじゃなくて「動画のテンポを整える」「キャラクター性を出す」「匿名性を守る」みたいに、めちゃくちゃ実用的なんですよね。
もしまだ試したことがない人は、ぜひ一度遊んでみてください。気づいたら3時間くらい自分の声で遊んでるかもしれません(笑)。
チュートリアル動画
公式のチュートリアル。DaVinci Resolve 17のビギナーズガイドブックにしたがって、DaVinci Resolveの入門講座をアップしていきます。
音声モザイクの作り方について解説していきます。 今回声の音を変えるのに使用するピッチエフェクトは、音声以外にも、BGMや効果音のような音にも活用することができます。
ボイスチェンジは、音声のピッチを変えることで別人のような声に変更すること。その人の声と特定されないように 音声モザイクをかけることができます。DaVinciResolveのエフェクトライブラリのピッチを適応してボイスチェンジをすることができます。
無料の動画編集ツール『DaVinci Resolve 15』の使い方を基本の基本から紹介する講座。
第3回はボリュームを様々方法で調整をする「音声編集編」です。
【Pr】声色は変えず動画の速度を変える方法 Premiere Pro | ぶいろぐ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。DaVinci Resolve 声色を変える を書きます。