編集で色々補正ができるRAW撮影。
BMPCC4Kは低価格でRAW撮影ができることから選ぶ人が多いカメラです。
しかし弱点も多く、中でも手ブレに弱いことから正直使いにくく感じている人多いと思います。
その弱点を逆転するニュース。
編集ソフトに合わせ技でという条件があるものの、手ぶれ補正機能がパワーアップしました。
Black Magicのサービスは頻繁にアップデートが行われるので目が離せません。
今回加わったのは「ジャイロ補正」というもの。一体どうやって使うのでしょうか。
ジャイロ補正 でBMPCC4Kの手ぶれ補正機能が超進化DaVinci Resolve18
BMPCC4Kは、例えばSONYのような手ブレ防止機能は付いていません。
ではどうやって手ブレを補正するかというと、手ブレ防止機能付きのレンズを使うことで対応してきました。
手ブレ防止機能がついていないレンズの場合は、編集ソフトの機能を使って対応するしかなかったのです。
今回の改善点は二つあります。
一つは、カメラ本体のプログラムがパワーアップしたこと。
もう一つはBMPCC4Kと相性のいい編集ソフトDaVinciResolve18ベータ版5のアップデートされたことです。
編集ソフトの改善点は、ジャイロデータを使った補正ができるようになったことです。
大きな改善点は、カメラの機能が拡充され、ジャイロデータ補正が強化されたことです。
ジャイロデータとは、カメラ本体の中に埋め込まれた姿勢制御のこと。
地球ゴマを思い浮かべるとわかりますが、傾けても姿勢を維持しようとする仕組みのことです。
これにより、これまで脆弱と言われていたBMPCC4Kの手ぶれ補正が改善されました。
BMPCC4Kにジャイロフローを使った手ぶれ補正はありましたが、キャリブレーションというレンズの調整が必要でした。
キャリブレーションとは簡単にいうとレンズ補正のこと。十分な光量を得るために開発されたカメラのレンズはその代償として歪みが発生します。レンズを解析し写真の歪みの原因となる「レンズのくせ」を正すことを言います。
カメラマニアなら使いこなせるかもしれませんが、
初心者にとってはカメラの仕組みなどどうでもよく、結果綺麗な絵が取れればそれでOKです。
今回のパワーアップでは、カメラの姿勢制御の仕組みがよくわからなくても、編集ソフトに丸投げすることができるようになったのです。
それは結構画期的な進化かもしれません。
なぜなら、手ぶれ補正機能が付いていないレンズでも、本体側の揺れをキャッチして補正することで対応ができることを意味するからです。
カメラ側の変化に対応するかのように、DaVinci Resolve18もアップデートでジャイロ補正への対応が行われました。
カメラ側の出口と編集側の入口が整備されたのです。
BMPCC4Kで撮影した動画の手ブレをDaVinci Resolve18を使って補正することができるようになりました。
他のソフト、例えばPremiereProで編集している人には全く恩恵を得ることはできませんが、DaVinci Resolve18はタダで使うことができるので、興味がある人は使ってみても損しません。
- 手ブレ機能補正が付いていないレンズを使って撮影しても、DaVinci Resolve側でカメラ本体の動きを読み取って補正をかけることで手ブレが補正できるようになりました
- カメラとソフトを最新のものにアップデートする必要があります
- 手ぶれ補正が付いているレンズを装着したBMPCC4Kでは手ブレ機能がうまく働きませ
- 手ぶれ補正を重ねがけするとDaVinci Resolve18が落ちます
デメリットといえば、これまで便利だったことが不便になること。
最大の注意点は手ブレ防止機能のついたレンズが機能不全になってしまうことです。
うまく働かないのは、カメラ本体の動きを読み取って補正をかける仕組みのためです。
BMPCC4Kで使えるマイクロフォーサーズレンズで、手ブレ防止機能がついたズームレンズはおそらく10万円近くします。
ジャイロ補正機能を使ったら思うような絵が撮れなかったとなると、「聞いてないよ」とクレームが出るかもしれません。
デメリットはもう一つあります。それはパソコンに大きな負担をかけることになることです。
手ぶれ補正の処理はただでさえマシンパワーを消費します。
ジャイロ補正である程度の手ぶれ補正はできますが、さらに追加の補正をかけようとした場合、DaVinci Resolve18が落ちます。
メリットとデメリットを計算の上、ジャイロ補正に興味があれば挑戦しましょう。
手ブレ補正の手順
BMPCC4Kをアップデートします。同じく、DaVinci Resolve18をベータ版5のアップデートします。
・BMPCC4KをパソコンにUSBでつなぎます。
パソコンにセットアップデートファイルをダウンロード。
アップデートファイルを展開し【Update Now】ボタンを押すとパソコンにつないだBMPCC4Kのアップデートが始まります。
- 撮影データをDaVinci Resolve18に読み込む
- 編集画面から、ジャイロデータ補正を加えたいクリップを選択し、インスペクタを開く。
- [スタビライゼーション]の[モード]に[Camera Gyro]が新規に出現する。
- スライダーでジャイロの強度を調整する。
以上です。
これで手ぶれ補正機能が付いていないレンズを装着したBMPCC4Kで撮影した動画データをDaVinci Resolve18で補正することができます。
まとめ
BMPCC4Kのアップデートにより、操作画面も一新され見やすくなりました。
オートフォーカス機能も改善されたので手軽に撮影が楽しめそうです。
残された多問題点は液晶モニターとバッテリーの持ち。
改善されるといいですね。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ジャイロ補正 を書きます。