
撮影した素材を編集していて映像に横線っぽいノイズが入るのでこまりました。画面縞、ちらつき、ガタガタ、カクカク・・・ネットで調べようにも検索ワードが思いつかず手間取りました。これは【インターレース】が原因です。
目次
動画の横線ノイズとは

意識して見ないと気付かない人もいるかもしれませんが、動きの激しい場面では結構目立ちます。
拡大するとこんな感じ。

映像技術に詳しい人に聞いたところ、それは「インターレース」の問題だと言われました。
インターレースっていったい何?から説明を聞くことになりました。インターレースとは画像をテレビやディスプレイなどの映像出力機器に表示する走査方式の名称。カメラの撮影モードを見ると「AVCHD24M(FX)60i」とあります。60iのiがインターレースの証で、こいつが原因なのだとか。
放送局で働いてましたが、技術的な用語はまったく学んでいなかったため学び直しです。下記の記事にも同じようなことが書いてあります。
インタレース解除方法 – Adobe Support Community – 10143828
((詳しい説明ですが、読めば読むほど意味不明です。症状が解決しさえすればそれでいいのですが、技術に明るい人ほど説明が長くなります。))
要は、動画を構成するコマの動きがインターレースという方式のままではずれて見えるということらしく、編集ソフトで解決できることがわかりました。
そこで実際に修正してみました。
Adobe premiere Proの対応方法
対象のクリップを選択して(複数選択可)、メニューの[クリップ]→[ビデオオプション]→[フィールドオプション]を選択します。


以上です。
続いてDavinch Resolveで検証します。
Davinch Resolve16の対応方法
結論から先に言うと「Davinch Resolve16ではサービス対象外」です。
Davinch Resolve16を有料版にアップグレードする必要があるからです。手順は次の通りです。

Davinch Resolveの場合は該当するカットを選択肢、[デインターレース]という項目にチェックを入れると解除できることになっています。

再生してみるとウォーターマークが表示されました。ウォーターマークは有料版にしないと消せません。つまり無料版では解決できないことがわかりました。
※その後、2020.11リリースされた最新バージョンのDavinch Resolve17無償版に標準搭載されました。
Davinch Resolveで作った動画をPremiereで再エンコードしてみた
Davinch Resolveで書き出したインターレースの縞模様付き動画から縞を取ろうと、Premiereのインターレース除去機能を使ってみました。
要するに二度手間をかけてインターレースの縞模様を取ろうという企てです。
結論から言うとまずまずです。
書き出した動画のインターレースが気になる人はこの手を使うと、有料版Davinch Resolveにしなくても済みます。
Premiereでインターレース除去する手順
Davinch Resolveで書き出したインターレース付きのファイルを読み込ませ、タイムラインに乗せる。

タイムライン上の動画ファイルを選択したまま[クリップ][ビデオオプション][フィールドオプション]を選択。

あとはこのまま書き出すだけ。これで厭な縞模様がもやっとした画像に変わります。画室は気になるほど変化しません。
インターレースは解除すべきか
インターレースを解除しないと画面が縞模様になります。しかし、「保持した方が確実に綺麗です」という人もいます。
インターレース解除機能を持った動画再生ソフトを使うことできれいに見えるというのです。動画はエンコードする事自体が映像の劣化をさせる行為なのでインターレースも解除すると画質が落ちるといわれます。
要はお好み次第ということがわかりました。

まとめ
簡単にまとめると、エンコード後もなるべく綺麗な映像を保ちたい方は保持。リサイズして見たり、劣化を全く気にせず気軽に見たい方は解除。が正解のようです