BMPCC4Kで 音声が収録できない 疑惑を解決する

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 音声が収録できない を書きます。

先日ブラックマジックデザイン社のシネマカメラBMPCC4Kを使って動画制作をしました。

いざ編集に取り掛かると収録したはずの音声が聞こえてきません

BMPCC4K で収録した音声の問題点とその解決策を報告します。

BMPCC4Kで外部マイク収録を試みた

BMPCC4K はブラックマジックデザイン社のシネマカメラです。本体価格15万円台とRAW収録ができる動画カメラということで興味を持ちました。

BMPCC4K は音声収録も凝っていて、本体内蔵のマイクのほか、外部入力が二系統(3.5ミリ端子とミニXLR端子)が使えます。

外部端子に外付けマイクを接続することでノイズの少ない音声収録が期待できます。

ということで、外部マイク(ゼンハイザーMKE600・モノラル)を3.5ミリ端子経由でカメラ左に接続して収録を行うことにしました。

[オーディオ]設定から[チャンネルゲイン」を選択。

カメラのイヤホン端子に取り付けたイヤホンと、波形の両方をモニターしながら、50%を100%に上げて収録します。

ところが収録した動画ファイルをDaVinci Resolve17に取り込んで試写すると音が聞こえてきません。

BMPCC4K の音声収録には特有のクセがある

音声編集をつかさどる[フェアライト]ページで音声トラックを確認すると、波形が全く見えません。

一瞬、収録に失敗したのではないかと不安になりました。

外部マイクとして使ったゼンハイザーのコンデンサーマイクMKE600の問題があったのではないかとの疑惑も湧きました。

しかし、調べてみると「音声が収録できない」という報告はほかにもあります。

どうやらこの機種固有のクセのようです。

https://youtu.be/cJ7nXR13zX0

BMPCC4Kで撮影した素材を編集しているとき、音声が収録できていないような気がした

結論から言うと、音声収録はできていた

BMPCC4Kで音声が収録できていない?

DaVinci Resolve17を使った音量調整方法

今回私がBMPCC4Kを使って収録した音声は解決すべき2つの問題があります。

一つは音声を使えるレベルまで上げること。もう一つは片方のチャンネルに収録した音声を利用チャンネルに振り分けることです。

解決策は今の通りでした。

BMPCC4Kで音声収録の対策法
  • 外部マイクを使ってBMPCC4Kで収録すると音声が極端に小さい
  • DaKinci Resolve17の音声編集レベルをマックスにすると聞こえてくる
  • YouTube公開レベルに調整するにはさらにラウドネスを調整する

音声を使えるレベルに補正する①

結論から言うと、DaVinci Resolve17の「ボリューム」を最大にすると補正ができます。

[フェアライト]ページから、補正したい音声トラックを選択し、ボリュームの値を最大である30.00にします。

再生すると収録した左チャンネルの波形が見えてきたことがわかります。

YouTubeで再生できる値にまで補正するのは後回しにして、再生音を左右均等に補正することにします。

方チャンネルの音声を左右均等に聞こえるようにする

片方のチャンネルの音声を左右に振り分けるには[ミキサー]の[パン]を使います。

音声トラックを選択して[ミキサー]を右クリックするとメニューが現れます。

[パン]にチェックを入れます。

[パン]の表示が見えてこない場合は、上の図でいうとサイナミクスとオーディオ1の間に隠れているので、マウスを使って表示をスクロールします。

すると上のように三つの点が並んだ[パン]の表示が現れます。

この表示をクリックすると作業画面が開きます。

方チャンネルの音声を左右均等に聞こえるようにするには二つの方法があります。一つは[左/右]のつまみを調節すること。もう一つは[スプレッド]のダイヤルをまわして音源を一つにまとめることです。

[スプレッド]のダイヤルを左に回すと、三つの点の間隔が狭まってきます。

[スプレッド]を最小にすると。三つの点が重なります。

これで片方のチャンネルの音声が左右で均等に聞こえるようになりました。

音声を使えるレベルに補正する ②

続いて、YouTubeに最適化した音声に補正します。

使うのはトラックの上に見える[ラウドネス]のパネルです。

[開始]と[リセット]というのは、音声の最適なレベルをソフトが判定するためのものです。

[リセット]を押して動画を再生し、[開始]ボタンを押すことでソフトが勝手に収録された音声レベルを確認します。

この結果は右横の[ロング]という値に反映されます。

上の図の場合はロングの値が-4.6となっています。

この値を画面右下にあるオーディオのボリュームをスライドさせながら調整し、0に近い値にまでもっていきます。

ロングの値が0に近くなったところで止めてモニターしてみましょう。

ノイズが載っている印象もありません。つまり、BMPCC4Kで収録された音はレベル上の問題はなく十分使えるものであることがわかりました。

まとめ

調整した動画素材は別のトラックに補正済み中間素材として保存し、編集時にコピーして使うことにしました。

調べてみるとブラックマジックデザイン社のシネマカメラBMPCC4K で音声レベルの低下が起きるのはいくつか報告されています。

しのぶ: “今更気がついたんですがBMPCCの3.5mmマイク端子ってプラグインパワー対応マイクのために電力供…” – グルドン

「プラグインパワー非対応のカメラでプラグインパワーのマイクを使っている事が原因では無いか」という説もあるので折を見て検証したいと思います。

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