動画投稿を始めたいけど、顔出しは苦手と言う人はいませんか。
私もその一人。作った動画はすべてノーナレです。
YouTuberとして稼ぐには個人を商品化するのが鉄則だし早道なのですが、本人を特定されたくないと言う事情がある人もいます。
顔出しやナレーションは無理という人は、人工音声に語らせると言う裏技があります。
人工音声とはなにか
人工音声とは、AI技術を使って作られたロボット音声で、最近はかなり質の高い商品が比較的手頃な値段で手に入るようになりました。
上記は歌を歌わせる場面ですが、「すぐに使える歌声」というキャッチにあるように人口音声はアーチスト必携のツールになっています。
テレビのナレーションでも活躍中
音楽シーンばかりではありません。テレビの世界ではかなり前から人口音声が実再の番組でも使われています。
有名なのはテレ東系列バラエティ番組「モヤモヤさまぁ~ず2」のナレーターショウ君です。
ナレーターだと、上手い人でも収録が3時間ぐらいかかりますが「ショウ君」だと1.5時間ぐらいで済んでしまいます。噛まないですし。「ショウ君」だと多少調整が必要ですけど、急に原稿を変えても対応できます。これを10秒で読んで、というリクエストを答えてくれます。
ショウ君コーナー – HOYA株式会社
動画制作に応用
人工音声のメリットは人に頼まなくてもいいこと。スケジュールやスタジオを気にすることなく何度でも試せることです。
読ませたい原稿をテキストファイルにしてソフトに入力するだけ。聴きながらイントネーションや間などを調整することもできます。
作成した音声データはファイルとして保存ができるので、編集ソフトに読み込ませることで自由自在に編集できます。
入門者向けの商品とは
おすすめするのはゲームの実況動画などで使われる人工音声ソフト「ボイスロイド」です。
ゲームの実況動画は若いユーザー層が多いことから競争が激しく、安くて質の高いサービスが続々登場しています。
Recotte Studioで音声部分を担う「ボイスロイド」をナレーター代わりに使えば動画のナレーションに応用できそうです。
ゲームの実況を想定しているからでしょうか、アニメの声優さんたちの声をベースに作られています。
株式会社エーアイが開発した人間的で自然な音声合成を実現することができる高性能音声合成ソフトウェアです。
VOICEROID|製品情報|AHS(AH-Software)
コーパスベース音声合成機能に加え、微妙なフレーズ(イントネーション)の調整やスピード調整、音声ファイルの作成などを行うことができます。
ボイスロイドの使い方
自分に合った声色を探すには、サイトに用意された視聴サービスが便利です。

テキストを入力して[合成]をクリックするとしばらくしてサンプル音声を聞くことが出来ます。
音声データの著作権について

さて気になるのは著作権です。
Recotte Studio以外の動画でVOICEROIDを使いたい場合はどうなのでしょうか。「シリーズの商用利用及び業務利用を行う場合、別途商用ライセンスをお買い求めください」としか書かれていません。
結論から言うと”条件”さえ守って使えば、VOICEROIDは使用が許されています。
条件はVOICEROID 個人向け商用ライセンス|製品情報|AHS(AH-Software)に商用ライセンスについて具体的に書かれています。

いちばん気になる部分はYouTubeで収益を上げてもいいかという点です。但し書きを見る限り企業とスポンサー契約を結んで金儲けする以外は大丈夫であることがわかりました。
動画投稿作品に利用して、アフィリエイトやお布施、スポンサー料などをもらっても商用ライセンスは必要なしなんですね。
人工音声ソフトはこの製品に限らず使用許諾について、動画共有サイトやホームページでの利用についてガイドラインが明記されています。条件の範囲内なら自由に音声を使うことができますので必ず確認するようにしましょう。
ナレーションに適した声色はこれだ
個人的には鷹の爪吉田くんが使いたいところでしたが、この商品は利用が禁止と明記されています。
女性の声は「VOICEROID+ 京町セイカ EX」がおとなしく聞き取りやすいのでお勧めです。
男性の声は「VOICEROID+ 水奈瀬コウ EX」が聞きやすく明るい印象です。
個人的には鷹の爪吉田くんが使いたいところでしたが、この商品は利用が禁止と明記されています。趣味でお使いください。
まとめ
- 制作者に代わって読み上げることができる
- テキスト入力なので入力・修正がカンタン
- 声優の声が元なので聴きやすい
- お金がかかる
- ナレーションにロボット感がある
- 金儲けに使いにくい
音声に使う原稿には著作権があります。本人が書いた原稿であれば本人が著作者ですが、他人の原稿を人工音声に読ませた場合は、著作者に無断で使うことはできません。
音声についてはリアルな人が喋った音声の著作権は基本的にその音声を発声した本人にあります。しかし、一般的にみると、テキスト読み上げ機能で作った音声合成データは著作物とは考えにくいと考えられています。
したがって音声合成データを使って動画を作成し、広告収入などを得る場合は著作権の侵害にはならないと判断されるのです。(キャラクターの画像を使った場合はキャラクターには著作権があることから無断では利用できません)
完全にアウトなのは公序良俗に反した動画で使う場合などです。注意しましょう。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 VOICEROID を書きます。