勝つためのインタビュー動画の撮影術

インタビュー動画の撮影術
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

取材を中心とした動画を作る上で重要な鍵を握るのがインタビューです。

インタビューと聞くと長時間の対談が浮かぶかもしれませんが、取材動画のインタビューは数秒程度の長さです。

短いからといってあなどれないのは、インタビューがあるとなしでは動画の訴求力は大きく変わるからです。

インタビューのメリット

よいインタビューを動画を作る側から見てみましょう。メリットは三つあります。

  • 熱意が伝わる
  • わかりやすく説明できる
  • オリジナルな情報を発信できる

インタビューは感情を伝えます。情報がどれだけ正しくても印象が良くなければ逆効果。動画を見るのをやめてしまうかもしれません。

熱意のこもったインタビューは聞き手の感情をコントロールします。

ものごとをわかりやすく伝える上でも、インタビューは効果を発揮します。教科書を読んで学ぶより講師の解説を聞く方が中身が伝わるのは、話の流れの中に要点が織り込まれているからです。

その人でなければ語れないエピソードは、受ける側の好奇心を刺激して飽きさせません。

個人的な経験のような非公式な情報には人の興味を惹きつける気づきが隠されています。

また、公式な情報はコピーが簡単にできるため、ありふれたものになりがちです。個人的な体験は希少性を持つことから価値が出てくるのです。

制作コストの面からもインタビュー動画はメリットがあります。

費用をかけてロケに行ったり、セットやCGを作る必要もないので制作コストを押さえることができます。

インタビューの流儀

1.事前の準備

インタビューを成功させるコツは事前の準備です。

インタビュー相手の情報収集だけでなく、撮影の段取りやスケジュール調整、許可願いなど撮影当日におこりうるアクシデントを極力減らすことが成功の鍵になります。インタビュー相手の人選と許諾、日程調整インタビュー場所の確保も必須です。

私の場合は時に応じて相手方に動画の構成表を事前に渡すことがあります。構成表には必要な取材相手やインタビュー内容などが描いてあるため、インタビュー相手は取材者の意図を知って安心することができるのです。

撮影機材の調整といった物理的な準備に加え、動画の構成、インタビュー目的と内容の整理、事前に質問を送付するなどの心配りなどソフト面での調整も含まれます。

2.信頼関係の構築

インタビューは相手の熱意を引き出すことです。そのためには気持ちよく話してもらう必要があります。

そのためには聞き手との間の信頼関係がないと安心して語ることはできません。

予期せぬ質問でインタビュー相手の感情を揺さぶりいいリアクションを得る手法もありますが、オフレコの話を口外しないなど、この人にだったら語れるという信頼関係を結ぶ努力は大切です。

3.撮影法

インタビュー撮影の基本はインタビュー相手の目線をカメラからずらすことです。

よく「カメラ目線」といわれますが、直接カメラを見つめたインタビューは圧迫感を感じます。

インタビュー相手と質問者の視線をずらすようにカメラの位置を決めるのが安定しています。
撮影の際、画面上のインタビュー相手の位置にも気を配りましょう。

よく使われるのが三分割法という画面構成です。

4.カメラマンは音を録る

腕のいいカメラマンはインタビューの中身に聞き耳を立てます。

話の流れが平板なときや説明的な話が続いている時はワイドに引いた画面、ロングショットを中心に撮ります。話が核心に触れた内容になったり、インタビュー相手の感情に触れるようなエピソードが語られたりすると、ぐっと寄ってアップを撮るのです。

ここはディレクターの指示が及ばないタイミングの世界なので、カメラマンのセンス次第で画面の質が変わります。

5.聞き方のコツ

インタビューで聞きたいことは事前にインタビュー相手に伝えておくことが前提です。

その上で聞き手は話しのきっかけを伝えるためのキーワードを質問として投げかけます。

質問の仕方も主語をわざと外してぼかしたような聞き方をします。

聞き手が主語を質問してしまうと、インタビュー相手は「はい」とか「いいえ」などと答えたり、主語を省いてしまうことがあるからです。これでは編集できません。

同様にインタビューが始まったら聞き手は声を立てずに相づちを打つなど無言の対応を心がけます。

これも編集上声かぶりを防ぐためのコツです。

他にもインタビューには様々なコツがあります。

  • 「ちなみに~」や「具体的には~」といった言葉で質問を繋げていく
  • インタビュアーが想定している回答へ自然と導く
  • インタビュイーが考えをまとめている時間を焦らず待つ
  • リアクションを心掛ける

転ばぬ先の杖

録りこぼしが許されない最重要なインタビューは、ボイスレコーダーなどを使って音声だけでも録ることがあります。

撮影に失敗しても映像は最悪人物写真などで代用できる場合がありますが、音声は証言でもあり録りなおしがきかないからです。

ピンマイクをiPhoneに繋いでボイスメモで録音するなど、いざという備えを怠らないようにしましょう。

まとめ

簡単なように見えて実は奥が深いインタビューの世界。

決定的なインタビューは動画の質を向上する最大の鍵といえます。

カッコイイ映像を苦労して撮るより、渋めのインタビューを狙い澄ましてゲットするのも動画制作の醍醐味です。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。