【うまくいかない時は】情報番組の鉄板構成法をマネするといいです

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

駆け出しの頃さかんに作っていたのが情報番組です。上司から情報番組を作れというので「ぴあ」とか「シティウォーカー」のようなものかと思って、山のように情報をかき集めてもっていったら叱られました。

テレビで言う情報番組が求めているのは断片的な情報ではなく、情報の背景にあるものを掘り下げるものだということは後で知りました。

情報番組の構成法とは

掘り下げるとはどういうことかというと物語にすることです。物語にはある種の方程式。つまり、型のようなものがあります。この型を覚えておくと取材や構成のスピードが上がります。

情報番組は忙しい人が相手です。自分にとって必要な情報であれば見てくれます。遠い話題だとチャンネルを回すかもしれません。したがって番組制作者はどちらの視聴者にとっても役立つ構成を考える必要があります。

一番重要なのは、番組冒頭でこの番組の内容をある程度伝えてしまうことです。短時間のうちに相手の興味を掴んでしまう演出をつかみといいますが、情報番組の基本は冒頭のつかみにあります。「何かが起きた。その背景にあるものとは」とか、「トピックスの正体とは」といった問いかけ調の演出はその後の展開のテンポアップにも繋がる鉄板の方程式の一つです。

基本情報は前半で伝えきる

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ロケットスタートを切ることが最大の視聴者サービスです。面白そうだと思った視聴者に続きを見てもらうためには、いつ、どこで、何が、どうしたという情報を端的に提供することが重要です。事実を的確に紹介する姿勢が大切です。ここでは気持ちとか評価のような事実以外の表現はできるだけ省きます。視聴者の判断材料を効率のよいロケット燃料のように惜しげもなく提供する姿勢が大切です。

輪郭が伝わったところで情緒の出番

全体を5分とすると、一分半から二分が前段にあたります。ありったけの情報を提供したところで、初段ロケットを切り離し安定飛行に入ります。安定飛行とは情報に対する評価です。ここで初めて情緒や感情といったウェットな部分が登場します。表現手段としてよく使われるのが人物のインタビューです。「なになにしてよかった」とか「なになにするのが希望です」などといった心に響く言葉やコメントで情報の評価を行います。ここまで番組を見た視聴者は評価を期待していますので、その期待に応える評価を提供するのが王道です。

着地

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着地点です。ここでは評価や今後の展開といった未来志向な内容が登場します。事実を羅列するだけで終わらせるのではなく、読後感を感じさせるような内容を持ってきます。制作者のメッセージを締めの言葉にすると番組の座りがよくなります。逆にこの部分が弱いと「何が言いたかったのか」と視聴者の不満が出ます。出発点の次に大切なのは出口です。まとまりのあるエンディングを心がけましょう。

応用編

長時間の番組ではスタジオを挟んで短いリポートがいくつか組み合わされるケースがあります。この短いリポート部分の構成も基本は同じです。

リポート部分を詳しく見ると、つかみ、情報、情緒、着地という流れが何度も繰り返されていることがよくわかります。

長時間番組だからと言って特別な構成が必要なわけではなく、基本の構成をゆったり長めにしたり、リポートを水増しして時間を稼いでいるだけなのです。ですから、短い動画を研究して基本の構成を会得すれば長時間番組も自然にできるようになります。




ABOUTこの記事をかいた人

元テレビ番組制作者。再就職→窓際→WEBコンテンツ制作で復活。64歳にして動画制作に自分の価値を見いだしました。目指すのは地域に根ざした"伝える系"の動画制作です。スキルアップと感謝の気持ちを持ちながら楽しく生きていきます。編集のお手伝いも始める予定です。