一枚の画像から16秒動画を自動生成する生成AI Runway の使い方

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Runway を書きます。

「一枚の写真を使って動画が作れないかな」

そんな虫のいいこと考えている人いませんか。結論から言うと「できます」です。

動画にしたい写真と短い質問を用意するだけで、AIがパラパラ漫画風の動画を生成してくれるサービスがRunwayです。

Runwayを使えば手軽に動画が作れるようになり、制作費のコストダウンもきた低できます。

この記事ではRunwayの使い方を解説します。

Runwayとは

RunwayのGEN-2を使って生成したのが上の動画です。

動画のように見えますが、元になったのは数枚の静止画というのですから驚きですね。

Runwayは「Stable Diffusion」をStability.AIと共同開発した企業です。

もともとStability AIと共同でStable Diffusion用のデータモデルの開発を進めていましたが、現在は完全に独自のサービスを展開しています。画像生成AIはStability AIが先に行ってしまったので、生成AIでの動画作成にフォーカスして、技術開発とサービス展開をしています。今年6月には、Google、NVIDIA、セールスフォースなどから1億4100万ドル(約200億円)の資金調達を受けるなど、生成AI企業のなかでも大きく注目を浴びています。

これまで公開されていたサービスはGen-1でした。Gen-1は、動画をプロンプトに応じて別の動画へと変換する(video to video)機能しか持たず、テキストから動画が作れないのが難点でした。

Gen-2ではその弱点を克服、描きたいイメージをテキストで入力すると動画を生成する「text to video」が加わりました。

Runway は基本一枚の画像を使って4秒の動画を生成してくれる商用利用可能なサービスです。

上記の動画にあるように、生成時間を延長することで16秒までの動画を作ることもできます。

実際に作ってみましょう。

Runway アカウントの登録方法と簡単な操作方法

Runway を利用するには公式ページからサインアップ(アカウント登録)を済ませます。

Runway – Advancing creativity with artificial intelligence.

サインアップはメール登録などから選択できます。お勧めはGoogleアカウントです。

「Login with google」をクリックします。

サインアップするとトップページが開きます。

画面左にツールバー、中央には作業コーナーと、作例が並んでいます。

まず、「introducing Gen-2」をクリックします。

すると入力画面に飛びます。

画面を下にスクロールすると、作品サンプルのアイコンがカタログのように並んでいるのがわかります。

その中の一枚にカーソルを合わせると、右下に「try this」と表示が出ます。

これをクリックすると動画生成にかかわる指示文が自動で用意されます。

[Generate]をクリックすると、サンプルと同じ動画が出来上がりました。

テキストから画像を生成する

Runway の基本的な使い方の一つが、テキストをもとに動画を生成することです。

静止画を生成する

一旦画像を生成して、生成された画像を動かします。

「write your prompt here」(ここにプロンプ​​トを書いてください)と書かれた枠内に、作りたいイメージを英語で入力します。※日本語は使えません。

「渋谷のスクランブル交差点を行き交う人」を動画にしてみましょう。

Google翻訳で翻訳した文章「People crossing Shibuya’s scramble crossing」を入力し、[Free Preview]をクリックします。

しばらくすると、画面に四枚の動画が生成されます。

[Free Preview]は複数回クリックすることができます。

この機能を使うと、動画を生成中に別動画を同時に生成することができます。

AIはランダムに動画を生成するので、複数の動画を比較する際便利です。

静止画から動画を生成する

好みの静止画が生成できたら、その画像を動画にします。

動画にするには、画面右上Upgradeのボタンの左にあるボタンをクリックします。

動画に生成する際にクレジットを消費します。

画面が切り替わり、変換された動画を試写できます。

生成できる時間は4秒。

作成した動画は画面右上の「ダウンロード」ボタンからダウンロードできます。

動画の形式はmp4です。

ダウンロードした動画は商用利用可能です。

必要に応じて指示文の内容を微妙に変えることでバリエーションを楽ことができます。

残念な点は、生成される動画にエラーが発生しやすいことです。テキストから生成した動画は比較的正確に生成できますが、複雑な指示内容になればなるほど、意図しないものが生成されます。

画像から動画をつくる

新しく加わったのが、手持ちの画像をアップロードして読み込ませ、その画像を動画にする機能です。

静止画をアップロードするには、[アップロード]から読み込むほか、右横の枠にドラッグ&ドロップすることでできます。

動画にしやすい素材と、しにくい素材があるので画像の選択には慣れが必要です。
「川の流れる風景画」とか「走る犬」などの動きの要素がある写真などが親和性が高いです。

[Generate]をクリックすると動きのある動画が出来上がりました。

ショート動画のネタに使えそうですね。

チュートリアル動画

料金プラン

料金プランは以下の通り。

タイトル無料トライアルStandardProTeam
画質720p(1280×720)4K対応4K対応4K対応
利用回数3回まで無制限無制限無制限
容量5GBまで使用可100GBまで使用可500GBまで使用可1TBまで使用可
クレジット125個まで625個まで2250個まで
無料$12/月$28/月要相談

まとめ

Runway を使うことで

  • 撮影なしに動画が作れる
  • 画像からも動画が作れる
  • 作った動画は商用利用も可能
  • 動画の精度は必ずしも完璧ではないがそれを売りにした動画は商品にしやすい

など、可能性がひろがります。

競合するサービスは多くないので、工夫次第でプルーオーシャンの中でマネタイズもできそうです。