AI生成グラビア画像を作るには、AI画像生成ツールが必要です。
代表的なツールがStable DiffusionやMidjourneyです。
これらのツールは基本無料で画像が生成できます。しかし・・・
- 始め方が分からない
- AIのことはわからないので自信がない
- お金がない
といって悩む人いませんか。
この記事ではStable Diffusionを使って無料でグラビア画像を作る方法をお教えします。
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Stable Diffusionとは
AI生成画像はパソコンで簡単に作れます(スマホでも作れますがちよっと窮屈です)。
この画像はStable Diffusionという画像生成AIに、ChilloutMixというモデル、つまりお手本を与えいくつかの命令などを調整することでつくったもの。
生成されたのはまったく架空の人物です。
作るにはサービスを開き、プロンプトと呼ばれる指示文枠に「日本人美女」などのテキストを入力します。
画像によっては微調整を加える必要がありますが、生成はAIが勝手にしてくれます。
肌の質感や仕草や表情は、リアルな女性と見間違うほどのクオリティを感じますよね。
ここでは、手持ちのパソコンとGoogleブラウザを使って、画像生成AI、Stable Diffusionを操作する方法を解説します。
Stable Diffusionは基本的に無料且つ商用利用が可能です。ただし、AIモデルによっては、商用利用ができないものがあります。商用利用する場合は利用規約を確認しましょう。
Stable Diffusionを使う3つの方法
Stable Diffusionを使う方法は大きく分けて3つあります。
- 自分のPCにダウンロードして使う
- ネット上のサービスを利用する
- ネット上のサービスを使ってStable Diffusionの環境を自作する
以上です。
1. 自分のPCにダウンロードして使う
中級者がよく利用するのは自分のパソコン(ローカル環境)にStable Diffusionをインストールする方法です。
パソコンやグラフィックボード、SSDなどの費用がかかりますが、処理速度や通信制限など気にせず、爆速で生成できるなどのメリットがあります。
こちらの方法を試したい人は別記事を確認ください。
2. ネット上のサービスを利用する方法
基本無料で画像生成できますが、機能によっては有償になります。
3 GoogleColabを利用する方法
自分でパソコンやグラフィックボードを揃えるだけの余裕がない。だけどStable Diffusionをかじってみたいという人におすすめがStable Diffusionの環境を自作する方法です。
Googleブラウザのサービスの一つColab(コラボ)という機能を使うことで簡単に構築できます。
Googleアカウントを持っている人には無料で使える機能でStable Diffusionを自分のPCにインストールしたり、SSDを増設する必要もありません。
処理速度などが若干遅くなったりするデメリットがありますが、初心者から中級者が扱う程度であれば十分使えます。
興味のある人はGoogleColabのアカウントを開きましょう。※Cromeからは直接起動はできません。
Colaboratory へようこそ – Colaboratory
Google Colabは、一言で説明すると、Python with GPU/TPUをサクッと使えるクラウド環境だ。あれこれインストールする手間もかからない。Googleアカウントさえあれば、制限はあるものの無料で使うこともでき、搭載しているGPUは強力。Googleドライブとの連携もできる。非力なGPU搭載機しか手元にないユーザーにとっては願ったりかなったり的な存在だ。【西川和久の不定期コラム】「stable diffusion-webui」を無料のクラウド環境「Google Colab」で爆速で動かす! – PC Watch
AIに画像を生成させる手順
Google Colabを使ってAIに画像を生成させる手順は次のとおり。
- Google Colaboratory【Colab(コラボ)】を起動する
- Colabから画像生成ソフトStable Diffusionを起動する
- 別途、画像生成に必要な各種素材(モデル)を収集してStable Diffusionに読み込ませる
- AIに生成して欲しい画像イメージを入力する
以上の手順で、グラビアAI画像を書き出すことができます。
グラビアのような高画質高精細の画像をAIに命令するにはそれなりの技術が必要になりますが、下のような画像はすぐにつくれます。
自宅のPCからでも作れるのでチャレンジしてください。
Google Colabのセットアップ
作業では、Googleドライブを使います。(Colaboratoryの入り方は巻末の「よくある質問」にまとめました)
そのためGoogleのブラウザにログインしてGoogleドライブが使えるかどうか確認します。
確認ができたら、下記のサイトからColab(コラボ)を開きます。
Colaboratory へようこそ – Colaboratory
Colabへようこその画面が開き、「ノートブック」と呼ばれる作業スペースの管理画面がポップアップします。
[ノートブックを新規作成]をクリックします。
すると新規画面が表示されます。
[編集]から[ノートブックの設定]をクリックすると[ハードウェア アクセラレータ]の小窓が現れます。[None]を[GPU]に変更します。※タイプはそのままでOKです。
※これやらないとマジでエラーが発生します。
[GPU]に変更することでPCにGPUがなくても、クラウド上にある高性能のGPU機能が使えるようになります。
まず、このノートブックにStable DIffusionを設定し、起動していきます。
Google Colabはブラウザ上で Python と呼ばれる言語(画像生成AIで不通に使われます)を記述、実行するツールです。
はじめての人には迷うかもしれませんが、基本を押さえれば慣れるのでサクッと進めましょう。
Stable DIffusionをインストールする
ノートブックの最初の行に下記のコードをコピペします。
!pip install -q torch==2.0.0+cu118 torchvision==0.15.1+cu118 torchaudio==2.0.1+cu118 torchtext==0.15.1 torchdata==0.6.0 –extra-index-url https://download.pytorch.org/whl/cu118 -U
!pip install -q xformers==0.0.18 triton==2.0.0 -U
!git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
%cd /content/stable-diffusion-webui
!wget https://civitai.com/api/download/models/11745 -O /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/Chilloutmix-Ni-pruned-fp32-fix.safetensors
!python launch.py –share –xformers –enable-insecure-extension-access
同時設定するモデルを変更したい場合の注意点
——Chilloutmix—————————————————–
!wget https://civitai.com/api/download/models/11745 -O /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/Chilloutmix-Ni-pruned-fp32-fix.safetensors
————————————————————————–
別のモデルを使いたければ、上記の部分を下記のコードに変更する
——-Counterfeitの場合——————————————–
!wget https://huggingface.co/gsdf/Counterfeit-V3.0/resolve/main/Counterfeit-V3.0.safetensors -O /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/Counterfeit-V3.0.safetensors
——–Loraの場合—————————————————-
!wget https://civitai.com/api/download/models/34562 -O ./models/Lora/japanesedolllikenessV1_v15.safetensors
!wget https://civitai.com/api/download/models/16576 -O ./models/Lora/epiNoiseoffset_v2.safetensors
————————————————————————–
これは、github.comにあるAUTOMATIC1111さんのstable-diffusion-webuiと、よく使うモデルの一つChilloutmixを同時に設定するというコスパのいいバッチファイルです。
このような警告が出ますが、構わず「続行」をクリックします。
途中でGoogle Cromeが許可を求めてきたら全て許可します。
1分程度で導入が終わります。
セッティング終了まで10分程度かかりますが下記のURL画面が表示されたら、
二行目のURLをコピーしてブラウザに貼り付け実行します。
ブラウザに別タブが起動して、Stable Diffusion checkpointと表題が書かれた画面が現れます。
左上の枠にChilloutmixというモデル名が表示されていることを確認します。
これで完了。
ちなみに、この画面をStable DIffusion Web UI(以下webui)といいます。UIとはユーザーインターフェイスの略です。
モデルの設定も完了しているので、あとは実際に命令することでグラビア級の画像生成ができます。
「ChillOutMix」は、TASUKU2023さん(@TASUKU2023)によるアジア系女性の画像に特化したモデルです。Stable Diffusionで描かせるとバタ臭い欧米系のタッチになりがちですが、ChillOutMixで使用されているプロンプトを応用することでかわいい画像を作ることができます。
web UIを起動する
Google ColabでStable Diffusionを使うには、Stable Diffusionタブで指示された内容を、Colab タブの中で処理するためColab タブとStable Diffusionタブを同時に起動させておく必要があります。
少女の画像を生成する
手始めに「girl」と入力して、[Generate]ボタンを押します。入力は英語で行います。
入力タブは8つあります。girlとテキストを入力するのは[txt2img]タブです。
[txt2img]とはテキストトゥイメージの略です。このほかにイメージからイメージを生成するタブ、生成する画像のグレードを上げる[Extras]などがあります。
しばらくすると枠内に画像が生成されました。
Stable Diffusionタブで手っ取り早くグラビア画像を作るには、お手本となる画像データを用意して、その画像データの中からプロンプトと呼ばれる指示書をコピペするのが早いです。使い方は後ほど解説します。
気に入った画像でなければ[Generate]ボタンを何度でも押して作り直すことができます。
画像サイズはデフォルトで512×512に設定されています。
画面はクリックすると拡大できます。
生成された画像は[Save]をクリックすると画面下にファイル名が表示されます。
同時に[Download]が表示され、クリックすることでダウンロードできます。
グラビア画像を作る
グラビア画像を作るのはプロの絵師でも大変な作業です。
そのため、完成品をもとに作ります。
画像生成されたモデルをクリックすると、その画像を生成する時使用したプロンプトと設定条件が見つかります。
これをStable Diffusionのプロンプト枠にコピペします。
このほかにもいろいろ調整項目があるので数値を動かしながら[generate]ボタンを押して生成を続けます。
生成される画像はその都度微妙に変わるので、気に入った画像があればその都度保存します。
画像生成モデルの選び方 CivitaiとChilloutMix
画像生成の手間を省きたいなら、モデルを選んでAIに学習させるのが早道です。
その時役に立つのが画像生成AI「Stable Diffusion」のモデルを配信している「Civitai」というWebサイトです。
CivitAiは、画像生成AI「Stable Diffusion」のモデルをアップロードして保管・公開する一種のアーカイブサイトです。こ
こでは世界中の絵師さんによる作品+設計図が数多く寄せられ、気に入ったものをダウンロードすることができます。
気に入ったモデルが見つかったら画像をクリックすると詳細を見ることができます。
画面にはこの画像の設計図・仕様書にあたる情報が記載されているので、必要に応じて利用することができます。生成された画像の商用利用はできません。
また中には肖像権がグレーなものがあるので使用する際はよく確認したうえでで利用するようにしましょう。
CivitAiが注目されている理由の一つに、グラビア品質のモデルがあります。
それが「ChilloutMix」です。
アジア系の実写モデルを選ぶには突き抜けた存在で、無料で利用することができます。
見つけ方は、検索窓に「ChilloutMix」を入力してソートすると簡単に探せます。
利用にあたっては作品ごとに異なっているので、左下に書かれた規約をよく確認しましょう。
無料で使えるGoogleドライブの容量は15GBです。画像生成モデルはかなりの容量になるため、複数のモデルを使うと容量が足りなくなります。ヘビーユーザーの方は有料に切り替えてGoogleドライブの容量を増やすことをお勧めします。
アジア系美少女画像生成モデルBRA5
アジア系美少女生成モデルChilloutMixの開発が止まったこともあり、今注目を集めているモデルがBRA5です。
導入方法も含め別記事にまとめました。
アジア系美少女画像生成モデルBRA5
BRA5と並んで人気を集めているのが、アジア系美少女を生成するモデル Chilled Remixです。
生成した画像の販売やモデル自体の改変・販売も可能というかなり自由な作りになっています。
別記事にまとめました。
イラスト風画像生成モデルCounterfeit
画像生成AIのStable Diffusionで高品質な美少女イラストを生成することもできます。
使うモデルCounterfeitの導入方法を別記事にまとめました。
チュートリアル動画
もっと簡単に画像を生成したい人には
「Stable DIffusion Web UIなど学びたくない」「設定の手間ゼロで画像生成したい」
といったせっかちな人。もっと簡単に画像を生成したい人にはWeb上で使えるサービスがあります。
AI画像生成サービスです。サービスにはStable DIffusionが組み込まれているため、余計な設定をせずに、画像生成を楽しむことができます。
おすすめのサービスは別記事にまとめました。
サービスは基本無料で始められます。
より高度な画像や大量の画像を作りたい人は有償サービスが利用できるというものなので、お試し程度で楽しみたい人にはハードルなしで使えるサービスです。
まとめ
Googleブラウザを使ってAIを操作し、グラビア画像を作るにはPCとGoogleアカウントがあれば簡単にできることがわかりました。手順は次のとおり
- Google Colaboratory【Colab(コラボ)】を起動する
- 新規ノートブック(作業スペース)をつくる
- ノートブックのコードをコピペして実行
- するとStable DIffusion Web UIが生成されるのでURLを実行
- Stable DIffusion Web UIで自由に画像を生成する
Google Colaboratoryを使う方法は調べるといくつも見つかりますが、このバッチファイルにはモデルの一つChillOutMixもインストールされるように作られています。したがってモデルを調べてインストールする手間も省けるため最強です。
Stable Diffusionでよくある質問
面倒な設定なしに、簡単に画像生成を楽しめるサービスありませんか
生成AI界隈では日々新しいサービスが爆誕しています。2023年秋時点では二つのサービスがおすすめです。
自分で画像を生成するよりも、人が作った画像を楽しみたい人には、操作方法や操作画面をわかりやすくしたSeaArtなどの画像生成サービスが便利です。
- いろいろ解決策を試したけどうまくいかないので、よくわかる人に解決策を委託したい。
- 「Googleアカウントの作成とGoogle Claboの課金設定だけ。その後のStableDiffusion環境構築は全て私たちが代行します」というサービスが立ち上がっているので利用を検討してみてはいかがでしょうか。「StableDiffusion」から探す | ココナラ
(作業時間は1時間、料金10,000円を目安として、サービスを利用した人が高評価を付けているサービスをお勧めします)
- 種々のデータをAIが勝手に学習することは著作権的にどうなの
- 著作権法の2018年の改正で追加された著作権法・第三十条の四の概要は以下のように書かれています。
「著作物は,技術の開発等のための試験の用に供する場合,情報解析の用に供する場合,人の知覚による認識を伴うことなく電子計算機による情報処理の過程における利用等に供する場合その他の当該著作物に表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人に享受させることを目的としない場合には,その必要と認められる限度において,利用することができることを規定しています。これにより,例えば人工知能(AI)の開発のための学習用データとして著作物をデータベースに記録する行為等,広く著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない行為等を権利者の許諾なく行えることとなるものと考えられます。」
つまり、今のところ「AIは、だいたいどんなデータでも無許諾で学習してオッケー」という扱いです。著作権法の一部を改正する法律(平成30年法律第30号)について | 文化庁
- 起動する方法は
- Google Colabのスイッチを上から順番に入れていき、最後にStable DIffusion Web UIのURLをコピーしてブラウザに貼り付けて動作させます。再起動するには、Google Colabは落とさずに、Stable DIffusion Web UIをブラウザから一旦落としてURLから起動します。Google Colabのタブはお気に入りに登録しておくことをおすすめします。
- インストールしたけど「PUBLIC URL」が表示されない
- 環境をいったん削除して、再インストールします。それでも直らない場合はColaboratory有料版に加入することをお勧めします。
- Google ColabのGPU機能の意味を教えて
- Google Colab は、PCにGPUがなくてもColab上にあるGPUの機能を使用できます。ただし無料版では自動的に割当られGPUの種類を選ぶことができません
- gradio:No interface is running right nowというエラーが出た
- 再インストールします。再インストールで治らない時はColaboratory有料版に加入すると利用できる可能性があります。
- 警告が出た
- 実行中のコードは許可されていない可能性があるため、今後の Colab の利用を制限させていただく場合があります。よくある質問で指定されている禁止行為をご確認ください。
注意にすぎないので、[継続]をクリックすれば先に進めます。
- 「既存のセッションを終了してください」と表示される
- [セッションを消去]をクリックした上で、[ゴミ箱マーク]をクリックしてください。
- スマホじゃ無理ですか
- スマホは対応していません
iPadのsafariではOKのようです
- 顔が毎回変わりますが変えたくない場合はどうしたらいいですか
- シードを固定します
- Chromeで開いてみたもののColaboratoryの入り方がわかりません
- 直接 Colaboratory へようこそ – Colaboratory から入るか、Googleドライブから[新規][その他][GoogleColaborator]で入ってください
- Google Colab の有料版は無料版とどう違うの
- 無料版のデメリットは主に三つあります
・GPU を使う場合、高速な GPU が割り当てられないことが多い
・データやモデルのサイズによってはメモリ不足になる
・最長 12 時間で自動的にリセットがかかってしまう
- 『Colab での使用量上限に達したため、現在 GPU に接続できません』 という状態はいつ復活するのでしょうか?
- 1日の利用回数上限によるものです
時間になれば回復します。下の表を参考にしてください
項目 | 無料版 | Colab Pro版 | Colab Pro+版 |
GPU | 自動割当て | 高性能 GPU が 割当られる | 高性能 GPU が 割当られる |
メモリー | ほどほど | 大量データ用 | 大量データ用 |
使用時間 | 最長12時間 | 最長24時間 | 最長24時間 |
バックグラウンド実行 | × | × | 〇 |
価格 | 無料 | 月1,072円 | 月5,243円 |
バックエンドに接続できません。という表示が出る場合。
本日の無料枠でのGPU利用枠の上限に達したことを示すメッセージです。
12時間待てばまた使えるようになるのでしばらく待ちましょう。
- Google ColabでStable DiffusionのWebUIが起動しない
- ChatGPTで確認したところ解決策は二通りあるようです。
①PyTorchとtorchvisionのバージョンを合わせる必要があるようです。具体的には、PyTorchのCUDAバージョンが11.7であるのに対し、torchvisionのCUDAバージョンが11.8となっているためにエラーが発生しているようです。
解決策としては、torchvisionを再インストールし、PyTorchのバージョンと一致するものを使用することです。再インストールする際には、PyTorchのCUDAバージョンに合わせて正しいtorchvisionのバージョンを選択してください。
②Google Colabのランタイムを再起動し、必要に応じて環境をリセットしてください。
(ChatGPTによる解答)
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 GoogleColab を書きます。内容に広告・プロモーションを含みます