いや〜みなさん、映像づくりって本当に奥が深いですよね。
カメラを回すだけじゃなくて、照明、ロケーション、キャストの表情、構図…もう全部が噛み合わないと“絵にならない”。
でもね、ついにGoogleが出してきたんですよ。Google AI Studioから利用できる「Gemini 2.5 Flash Image(通称:Nano Banana)」。
これが、ま〜ヤバい。
写真を1枚生成するAIは今までにもたくさんあったじゃないですか。でもこいつは違う。
“映像の流れ”を意識した画像づくりができるAIなんです。
キャストの表情、ポーズ、ロケーション、カット割りの整合性まで、まるっと一貫性を保ちながらコントロールできちゃう。
今日は、このNano Bananaを映像制作に活かす実践ワークフローをご紹介します。
Nano Banana で“狙い通りの画”を作る方法
① Google AI Studioにアクセス!

まずはブラウザで Google AI Studio にアクセス。Google AI Studioの中に「Gemini 2.5 Flash Image(通称:Nano Banana)があります。
GoogleアカウントでログインすればOKです。画面左のメニューから「Generate Media」を選ぶと、右側にモデル一覧が出てきます。
その中から今回使うのは……そう、「Veo」です!
ちなみに、「Veo 2」モードを選ぶと、より高品質で“映画みたいな”映像が出せます。最初に見たとき、「これ本当にAIの映像!?」と軽くゾッとしました。
② アスペクト比・長さを設定!

画面右側に、動画の アスペクト比(16:9、9:16など)や長さ を設定できる項目があります。
SNS用なら縦長(9:16)、YouTube用なら横長(16:9)がおすすめ。
このあたり、まるで撮影監督になった気分でいじるのが楽しいんですよ。
③ プロンプトを入力(日本語OK!)

中央の入力欄に「どんな映像を作りたいか」を入力します。
たとえば──
夏の夕暮れ、少年が自転車で海沿いを走っているシーン
みたいな感じで書くだけ。日本語にも対応しているので、思いついたまま自然な言葉でOKです。
最初はシンプルな内容から試すと、結果が安定しやすいですよ。
④ 手持ちの画像から動画にすることも可能!

「手持ちの写真を動かしたい」ってときは、入力欄の右下にある 画像アイコン(add an image to the prompt) をクリック。
Googleドライブやパソコンからアップロードすれば、その画像をもとにAIが動画を生成してくれます。

静止画がスッと動き出す瞬間、これがまた感動的なんですよ……。
⑤ 「Run」を押すだけで生成!
設定や入力が終わったら、「Run」をクリック!
数秒〜数分待つと、AIがあなたのプロンプトをもとに映像を構築してくれます。

初めて動いた瞬間、「おおおお!」って声が出ると思います。いや、ほんとに。
映像制作に活かす実践ワークフロー
基本的な使い方がわかったら連続した絵作りにチャレンジしましょう。
Step 1:まずは“キャストの芯”をつくる
例えばあなたが、商品紹介ムービーを作るとします。
同じ人物が、街中を歩いて、カフェで商品を手に取って、笑顔で話す──そんな映像。
普通なら撮影スケジュールを組んで、キャストを呼んで、照明を立てて、ロケ許可を取って…。
はい、ここでお金も時間もどんどん溶けていきます。
でもNano Bananaなら、まずキャストの写真を数枚アップロードしておきます。
正面、斜め、笑顔、真顔──いわば“人物のベースデータ”ですね。
で、「同じ人が笑顔でコーヒーを持ってるカットを作って」って言うと、ちゃんと同じ顔で生成してくれる。
しかもポーズを指定したり、「服をジャケットに変えて」って言うだけでOK。
いや〜これ、ほんとに革命的です。
映像でいちばん大事なのって、“連続したリアリティ”なんですよ。
1カットごとに違う顔になったら、世界観が壊れる。
そこをAIが埋めてくれるのは、編集者からしたら超助かるんです。
Step 2:ロケーションを自由に差し替える
次に便利なのがロケーション変更。
これ、地味に現場でめちゃくちゃ苦労するところ。
「同じシーンなんだけど、やっぱり夜にしたいな」とか、「窓の外をオフィス街に変えたい」とか。
そんな要望、後から出るんですよね〜。
Nano Bananaなら、自然にこう言えばいいんです。
「このカットを夕方の街にして。光は右上から、オレンジの夕日っぽく」
すると、ちゃんとキャストの影や肌の色までライティングに合わせて再現してくれる。
いや〜、これがまた自然なんです。
フォトバッシュやコンポジットで何時間もかけてた作業が、ほんの数十秒で終わる。
Step 3:カット割りを意識した“つながる絵づくり”
映像編集って、1枚の絵が良くてもダメなんですよ。
カットとカットが“つながる”ことが大事。
Nano Bananaはこの“連続性”を得意としていて、
同じキャラ設定で「カットA=正面、カットB=斜め、カットC=動きあり」みたいに出していくと、
編集で並べたときも違和感がない。
この“つながる”って感覚、映像やってる人ならわかりますよね。
たった一枚浮いてるだけで、物語が壊れる。
それがAIである程度コントロールできるって、正直、鳥肌モノです。
Step 4:ポージングの微調整で“狙い通りのカット”を
そして最後に、Nano Bananaの真骨頂。
「ポージングの再現力」。
「右腕を少し上げて笑顔で」「もうちょい体をひねって」っていう指示を出すと、
人間のモデルを撮ったかのような自然なポーズが出るんです。
これが便利なのは、キーフレーム感覚でショットをつなげられるってこと。
つまり、「Aカット:手を上げる前 → Bカット:手を上げた後」をAIで2枚作れば、
その間を編集ソフトでトランジションすれば、まるで動いてるように見える。
これは、ショートムービーやCM制作でめちゃくちゃ使えます。
実際のシーンで使うとこうなる
たとえば「日没の街で、主人公がコーヒーを持って歩き出す」ってシーンを作るとします。
- 撮影は曇り。光が足りない。
- でも、クライアントは「夕日っぽくしたい」って言う。
そんなときNano Bananaにこう頼むんです。
「同じ人物で、夕方の光が差す路地裏。足元の影を長くして」
はい、完成。
ちゃんと金色の光が入って、人物の輪郭も自然。
これを3カット連続で生成しておけば、編集でシームレスにつながる。
もう“撮れなかった絵”を、AIで後から作る時代なんですよ。
しかも違和感なく。
メリットとデメリット
メリット
- 実写の一貫性が保てる キャラクター・服装・光の方向が統一されるから、映像全体の質感がブレない。
- 時間とコストを圧縮 小規模チームでもロケハンや追加撮影を省ける。
- クリエイティブの自由度が爆上がり 「撮れなかった画」を後から足せるって、想像力が跳ね上がるんです。
デメリット
- 完全な動画生成ではない 現時点では“連続写真”ベース。動きの滑らかさは別途After Effectsなどで調整が必要。
- 水印(SynthID)が埋め込まれる Googleの生成物は識別マーク付き。商用時は注意。
- 手や細部の破綻 手の位置や指の形はまだ少し崩れることがある。要リタッチ。
無料枠の注意点とちょっとした落とし穴
Google AI Studioは無料でも動画生成を試せますが、いくつか“知っておくと助かる”注意点があります。
● 無料枠には回数制限あり
一定回数(動画は10回)を超えると「Quota Exceeded(上限超過)」という表示が出て、生成が止まります。
焦らずに! 毎月リソースがリセットされるので、翌月にはまた無料枠が復活します。
● 安全フィルタに注意!
暴力・性的・差別的な表現など、公序良俗に反する内容は自動的にブロックされます。


これはAIの安全設計なので、「なぜ出ないんだろう?」と思ったら諦めて代替手段を手配するのがコツです。
● 失敗してもクォータが減ることも
動画生成に失敗しても無料枠がカウントされる場合があります。
なので、最初は短め・シンプルなプロンプトで試すのがベスト。
有料版を検討するなら?
本格的に使いたくなったら、「Gemini Advanced」プランにアップグレードするのもアリです。複数のgoogleアカウントを持っていたら別垢を使いまわすのもアリ。
| Gemini Advanced | 高精度テキスト/画像生成、API利用 | 商用利用可能 | 約2,700円~/月 |
高精度なテキスト・画像生成やAPI利用が可能になり、動画制作の自由度も一気に広がります。
お得な活用術(実体験から)
- まず無料枠で実際に試す。
機能の感覚をつかんでから、有料に移行するのが安心。 - プロモーションをチェック。
時期によっては無料期間やクーポンが出ることもあります。 - API利用は慎重に。
自動生成スクリプトを組むと意外とリソースを食うので、使う量をしっかり管理!
まとめ:AIに“絵づくり”を任せる時代
いや〜、僕も最初は半信半疑でした。
「どうせまた、ちょっときれいな画像を出すAIでしょ?」って。
でも実際に触ってみると、これは“映像編集者の筋肉”を鍛えるツールなんです。
構図、光、演出──全部をAIに説明できないと、いい結果が出ない。
だから結局、使いこなすには人間の“目”と“感性”が要る。
撮影できない場所、撮れなかったタイミング。
そういう“現場の穴”をAIで埋めて、作品の完成度を上げていく。
それがNano Bananaの本当の使い道です。
Googleが作ったこのツールは、映像クリエイターの想像力を実写レベルで拡張してくれる。
「撮れない」を「撮れる」に変える時代。
これからの映像づくり、ほんとに面白くなってきましたね。













こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Nano Banana で“狙い通りの画”を作る方法を書きます。